ODORAMOX!

BABA庵から  釣り糸なんぞが ごちゃごちゃ こんがらかった状態を ここでは「オドラモクス」と言う。

また雨

2006-12-31 22:10:10 | 引用
午後から夫がガラス拭きを始めたとたん雨・・・
元旦も雨かな。

今年のしめくくりのことばに代えて。

「絶望がむなしいこと、まったく希望と同じだ」 魯迅

代田智明著『魯迅を読み解く』代田智明著『魯迅を読み解く』から。もとはハンガリーの詩人ペテーフィのことばだそうだ。

嘘の活断層

2006-12-30 12:15:26 | 雑感
堺屋太一『活断層』を読んだ。
離島に石油備蓄基地をつくる過程を、巨大企業社員を主人公に描いた小説。
かつて政府中枢にいた作者が経験・見聞した事実を素材にしているから、現実味があっておもしろく読める。

しかし、事実のなかにウソを紛れ込ませている。
石油基地建設反対運動をつくりだしリードしたという人物は、作者の願望から想像された虚構だと、わたしにも断言できる。

たった一つのウソをつくために千の事実を使って「いろいろな地域でのいろいろな反対運動を仕事にしているプロがいる」と喧伝したいためのプロパガンダ小説。


あるベストセラーの著者が「この3行を言いたいために、200ページを書いたのです」と言ったことを思い出す。

5階で洪水?!

2006-12-27 22:15:57 | できごと
北東にひらいている地形のここでは、冬の低気圧は台風より怖いのだが、きのうは南西の風だったので、吹き返しのときに月下美人の鉢(60キロはある)が倒れたくらいですんだ。瞬間最大風速45.3メートル。あちこちで大きな枝が道路に落ちていた。海も波で一面白くなるほどで、きょうは船も欠航。でも家の周りに被害はない。
 ところが・・・内地(23区)の棲家はマンションの5階というのに「床上浸水」の被害。ベランダにあふれた雨水が流れ込んできたそうだ。
きのう東京の降雨は一日154ミリ。
しかし短時間の降雨では、八丈のほうが10分間に9.5ミリと2倍もすごかった(バケツでぶっかけられる感じ)のに。

屋上のヘドロを掃除したことがあります。
都心でもないのにコンクリートに積もって排水口を塞いでいたヘドロの量は恐ろしいほどでした。
水に溶けず、しっかりコンクリートにへばりついています。
へらでこそげとり、ほうきで掃きとって(粉が舞い上がらないように注意深く)いく作業は大変でした。
こんなにもヘドロを降らせる空気を吸いながら生活しているなんて、人間は強い生き物だと変に感心していました。

遺伝子操作と臓器移植

2006-12-12 17:58:29 | 世の中
My Sister's Keeper (Jodi Picoult 著 邦訳 『わたしのなかのあなた』早川書房)を読んだ。
白血病の娘を救うために、遺伝子操作で完全なドナー(臓器提供者)となる子を出産する。つらい骨髄移植などに耐えた子は、しかし13歳になったときに臓器提供を決定する権利を主張して両親を訴える・・・
実話ではない。しかし、臓器移植という<治療>がどんどん進んでいく中では現実に起こる、あるいは起きているかもしれない物語。
My Sister's Keeper
わたしのなかのあなた