ちょっと待って!

見たこと聞いたこと、すんなり納得できません。あ、それ、ちょっと待って。ヘンじゃありません?  ヘンです。

自信過剰迷惑

2010-06-06 21:02:28 | Weblog
 「オレがいなかったらみんな困る」と信じている自信過剰男を、首相の座と引き換えに引っ張り下ろすことが一番の仕事だったのか。「辞職発表」のときのハトさんの嬉しそうな身振りと表情が目に残っている。
 ご意見番殿が、「首相が辞めてもっと悪い人が残ったらどうするんだろうねえ」と案じていたけど、泣き地蔵当人は「私はまだまだガンバル」と言っていた。
 完さん、「当分はおとなしくしていて欲しい」と頼んだそうだ。解ったんだろうか? いやいや、解る筈はない。
 介護が必要なお母さんと心中しようとして、お母さんを残して自分だけ逝った女優さんがあった。
 自信過剰ははた迷惑だ。

 私が参加している短歌の会の季刊誌に、こんな短歌が載った。
「置き去りた日の吾子を見る夕暮れの親待つ鴨の小さきひとり」
 元歌はこうだった。

「置き去りて来し吾子に見ゆ夕暮れの親待つ鴨の小さきひとり」
 幼い子供を残してあの家を去って以来、毎日どうしているだろうかと思う。夕暮れに、川の岸近い淀みにぽつんとひとり浮かんで親を待っている鴨の子が、私を待つ子供に見えるという歌で、置き去りて来しの『来し』には長い長い年月がある。
 歌誌に載った短歌は、置き去りた日の子供を鴨の子が見ているという短歌だ。まるっきり違う。他人のこころが汲めないのなら、添削などしなくていいよ頼みもしないのに。
 自信過剰というのは、かほどにつまらないものなのだ。この会のいま会長がつまらない自信過剰女で、歌誌を見てすぐに退会しますと言った。愚かな人の輪に入るとこちらまで愚かになる。