170424 情報化施工 <働き方改革を促すデジタル野帳「eYACHO」・・>を読んで
今朝も快晴でした。昨日やり残したサンルーフ用ポリカーボネートの波板屋根を取り付ける作業を早朝からやり始め、ようやくできあがりました。この波板を取り付けるのに、穴を開けないといけないのですが、少しけちって安物の充電式ドリルを買ったところ、力がなく、やり方もよくわからなかったため、途中で充電が切れ、波板6枚に一枚につき9個の穴開け作業を予定していたのですが、6枚の端っこだけ穴開けが終わったところで充電が切れてしまい、そのまま放置していると風で飛ばされる状況でしたので、仕事に出る前に作業を終える必要があったのです。
ところが、昨日と打って変わって、作業が迅速になりました。ちょっと押さえ込むとあっという間に穴が開きました。安物だから力がないと勝手に思い込んでいたためで、要領が分かると、どんどん穴が開いていきました。でも最初は丁寧でしたが、どんどんあらっぽくなり、少しずれても平気で開けていましたら、波板の底付近に穴を開けてしまい、すると押さえつけるピン状のものがきちんと止まらないで、ぶらぶらしています。一つくらいはいいかと、にわか大工ですので、自分で納得。少し高い位置での作業ですので、滑り落ちると骨折してしまう危険があり、無事終えてなによりです。
素人ながら、適当につくったサンルーフですが、意外といい感じになりました。ついでに買ってきたロープ、長さがたっぷりの20m。これは林業家の人も使うそうで、とても強くてしかも柔らかいのです。これで今度は擁壁の上り下りにチャレンジです。週末でもやってみようかと思います。
そして今日は和歌山を往復しました。今回の裁判は第一回なので、簡単に終わりましたが、久しぶりに大勢の弁護士を相手にすることになりました。答弁書をしっかり書いてくる人、三行半ではないですが、請求棄却だけ書いて、次回に認否反論をする従来型の人、当日答弁書を出す人、いろいろです。中には依頼人に判断能力が疑わしいので成年後見の申立をするかもしれず、後見人が選任されれば同人が当事者となるので、本日は傍聴だけの人と、弁護士の対応もいろいろでした。
裁判はともかく、和歌山を往復するドライブが最近、楽しくなってきました。体調がよくなってきたことも大きいですが、山並みの形状に加えて、針葉樹と広葉樹の針広混交林が自然に混じり合っていて、広葉樹の新緑が黄緑色や少し赤みがあり、濃い緑の針葉樹との対比がとてもきれいなのです。よそ見運転はいけませんが、高速道路を走りませんので、さほど交通量も激しくなく、右に紀州の山々、左に和泉山系を見ながら走っていると、まるで絵画が展覧会のように並んでいるように感じるのは私だけの異常事態でしょうか。
昼過ぎからは曇天となり、大きく雲が張り出し、山頂も山腹も少し薄暗い印象を感じつつも、そこに光りが差し込むと、さっきのモザイク状の明るい黄緑色と濃い緑とがなんともいえない形状で、心をやわらげ楽しませてくれるのです。
ときおり濃い緑の針葉樹林帯が広がるところがありますが、きっと国有林ではないかとか、谷間付近は濃い緑が縦に続いていたりすると、谷斜面に植林されたヒノキかななんて想像したりしながら、走っていました。
さて、そろそろ本日のお題、情報化施工について触れてみたいと思います。今朝のスマートジャパンからのメールに<建設現場を“手書きの苦労”から開放、施工管理向けWebサービス>の記事が掲載されていて、ちょっとのぞいたら、少し前のニュースですが、<情報化施工:働き方改革を促すデジタル野帳「eYACHO」に意思疎通の新機能>というのがありました。
野鳥でなく、野帳は現場で作業する人にとってはなくてならないものですね。手書きでいつでもどこでも自由にかけるので、手軽で便利で、しかも情報価値が第一次情報源ですので、とても信頼性が高いですね。しかし、この情報化社会ではPC入力となると、なかなか大変です。そのため情報の集中に手間と時間がかかり、上部の意思決定までに時間がかかることや、内部的にも情報共有がそれだけでは困難です。
日報などをいかにして迅速かつ客観化・データ化できるかが、ここで取り扱われている建設現場に限らず、どこの現場でも大きな課題でしょう。
JUSTSYSTEMSと大林組が共同して開発している「eYACHO」はそんな課題解決機能を追求しているようです。ネーミング自体は一般的ですが、もし手書き入力でデジタル化、データ化が図も写真も文字もできるのであれば、これは有用性があるでしょう。
さらに応用してよりデータ処理が迅速化、合理化でき、目的に合ったものができると汎用性が高まるでしょう。
私もいま、林業作業の日報をいかにデータ化して、その後の業務処理および管理会計にスムーズに連携処理できるかを検討していますが、このデジタル野帳の将来性を期待したと思います。
すでに今日見てきた山林の林相、状態については、ITソフトがどんどん導入されていて、
航空写真で林相の違い、地形の違いが相当程度デジタル処理ができつつあるようです。それらが今後、地籍調査、境界確認の作業にも効率化をもたらすかもしれません。また、林業の世界でも山林の相続の場合にその財産評価が問題になることもあります。そのような場合でも現場踏査した野帳からあっという間に林齢・林相・道路からの距離などがデジタル化できれば、便利だろうなと思ったりします。
もう20年以上前、アラスカで環境関係の会議があり、そのとき太平洋沿岸の各国からエキスパートがやってきていましたが、アメリカの名称をうっかり失念しましたが、オレゴン州だったか、国有林担当の専門官がPCを持参してGPS画像などを巧みに処理して、計画的な管理を行っているといったことを自慢そうに話していたことを思い出しました。当時の日本では考えら得ない状況でしたが、いまわが国も周回遅れかもっとかもしれませんが、だいぶがんばっているように思うのです。今後さらなる開発を期待しつつ、今日見たモザイク状の山林利用も自然でいいなと思う私です。
今日はこれでおしまい。