たそかれの散策

都会から田舎に移って4年経ち、周りの農地、寺、古代の雰囲気に興味を持つようになり、ランダムに書いてみようかと思う。

トップの姿 <受動喫煙対策 大臣室=喫煙室?・・政務三役は特別扱い>を読んで

2017-05-01 | 健康に生きるとは

170501 トップの姿 <受動喫煙対策 大臣室=喫煙室?・・政務三役は特別扱い>を読んで

 

今朝も暗闇の中で目覚めてしまいました。といって高齢者特有のトイレが近いというわけではないので、どうしたかと悩むほどでもないのでしょう。眠気が催さないときは音楽でも聞いていれば自然に眠っています。読書をすれば一発ですが、その元気すら最近衰えてきたように感じてしまいます。読書量が激減しています。月20冊くらいは読んでいたのが、最近はその半分にも満たない状況です。いや数冊のときさえあります。やることが増えたのかなと思っていますが、著者との対話の時間が少なくなったのは残念です。

 

一旦眠って目覚める頃には鳥の声が喧しくなってきました。久しぶりに聞く声が響いてきました。私にはピープル・フーと聞こえる鳥です。聞き做しは、音感が悪いせいか、不得意です。目は認識パターンがあるようですが、音も同じように音のパターンがあるようで、声紋というほど客観性があるかは別にして、敏感な人は聞き分けが上手なのでしょう。私がピープル・フーと聞こえたのは、もう何十年も前、ゴルフ場にいったとき(その頃は割合行っていたのでした)、遠くで聞こえたときそのようにパターン化してしまい、いつ聞いてもそう聞こえるのです。姿はほとんど現しません。まるでウグイスみたいですが、それほど美し鳴き声ではありませんがよく通る声です。コジュケイです。チョットコイというのが定番の聞き做しなのですが、私の耳は違うのですね。

 

でキジは割合、人前に姿を現しますが、コジュケイは声はすれども姿は見せずです。それでも以前、早朝、雑木林の草刈をしているとき、時折、遭遇したことがあります。相手は驚いてすぐさま飛び立ちますが、私にとってはやっと会えたなという気分でうれしい一日になりました。

 

鳥の鳴き声を聞いた後は、高野の山々を眺めるのが日課です。見ていると飽きません。ただ、まだそれぞれの頂が同定できないので、なんとか挑戦しようと、ウェブサイトの地図情報を見ていたら、国土地理院の地図検索もよくなりましたが、グーグル・アースの改訂版がとてもよくなりました。とくに3Dは素晴らしいです。これで高野の山々の頂をしっかりと俯瞰できますし、驚いたのは空海が高野を譲り受けた丹生都比売神社のある天野の地形です。高野の地形より、天野の地形の方が美しく感じさせてくれるほどいいです。西行がこの地に庵をもち、居住していたとの伝承もあるほど、以前から何度も訪れたことのある素敵な盆地状の地形です。

 

グーグル・アースは、10年以上前、シャープ製の当時最大規模の画面でTV付きのPCで、大画面で世界中の街を歩いている感覚で見えるのに驚いた感動がありました。著名なある教授も来訪されて見たとき、年齢を忘れてとても感激して釘付けでした。わが国内の画像はまだあまり詳細ではなかったですが、西欧の街はいまあるストリートビュー並みにきれいでしたから、私が滞在したところや訪れたところなども追体験出来ました。

 

でもその後の改訂版はあまりぱっとせず、わが国の情報は詳細になったものの、3D画像などはあまり見る気になれませんでした。しかし、今回のは大幅に改善したように思うのです。だいぶ以前からダウンロードの表示がでていたように思いますが、あまり期待していなかったので、そのままにしていたのですが、現行のグーグル・アースがあまりひどいので、ついダウンロードしたら、その画像、とくに山岳景観がとてもいいです。

 

これでもう少し活用を覚えれば、紀ノ川の江戸時代、あるいは古代の川筋に迫ることが出来るかもしれないとも思っています。またこの続きを書いてみたいと思います。

 

もう6時を過ぎてしまいました。今日も一日、あれこれ用が重なり、ある会議をうっかり失念していて呼び出しで出かけていったほどで、帰ってきて今日のテーマを考えていたら6時近くになっていて、それで30分近く脇道にそれて、ようやく本題です。

 

さて、今朝の毎日記事<受動喫煙対策大臣室=喫煙室? 23カ所中10カ所で可 人事院指針に逆行、政務三役は特別扱い>には驚かされました。いやこれが政治の世界であり、当たり前かもしれませんが、酷いですね。トップは特別なんですね。それでは官僚もほんとについてくるんでしょうか。

 

私も90年代後半からずっとタバコ訴訟にかかわってきて、国・JTの大勢の弁護団というか、官僚軍団の徹底した反撃には閉口しました。裁判では敗訴しましたが、世の中は明確にタバコの害を認識し、発がん性などの有害性について因果関係が世界的に確立していることをマスコミも、行政も、そして多くの人々が当然のように意識する時代になってきました。それは90年代とは大きく変わったと思います。

 

受動喫煙対策も、少しずつ進化し強化されつつあることを喜んでいます。しかし、上記の毎日新聞調査の結果は、恥ずかしいを通り越して、悲しいばかりです。多くの行政職員、とくに50代以上なら喫煙天国の世界にいたでしょうから、喫煙する習慣をなかなか止められない人も少なくないでしょう。それでも公共の建物や公共空間はすべて禁煙化に向かう社会・行政の趨勢の中で、なんとか我慢して堪え忍んできた人もいるでしょう。

 

それが政務三役は特別扱いで、自由に喫煙OKだとしたら、その指揮下にいて霞ヶ関で模範を示して全国の官民をリードする立場の官僚たちにとって、情けないトップの現状ではないでしょうか。むろん大臣の判断に委ねるというわけですから、良識ある大臣であれば、まさか部下の官僚たちが我慢しているのに、自分の執務室ではぷかぷかやることを認めるといった非常識なことはしないと期待したいところです。しかし、なぜ大臣や政務三役は特別扱いなのでしょうか。その判断に委ねるということは制度設計としておかしくないでしょうか。

 

大臣の場合、さまざまな来客、とりわけ外国人で習慣の異なる人とも面談しないといけないことをも考慮しないといけないのかもしれません。ただ、これも映画でしか知りませんが、イスラムの国で、大統領クラスの人がアメリカの上院議員を招いて会談したとき、何か飲み物をと問われて、うっかりセネターがお酒を所望したのですが、冷静にお酒は置いていないと答えて、そのセネターが自分の失言を謝罪する場面がありました。

 

タバコも一つの文化です。喫煙する文化、禁煙する文化。しかし、現代は後者に向かっています。それをわが国は東京オリンピックを契機に、より本格的な社会構造に代えていこうとしています。それをトップが特別ですよということを許したら、心棒のない建築物になりませんかね。

 

とはいえ、自民党は旧来の慣習に依存している人が少なくないようで、毎日記事<受動喫煙対策原則禁煙、例外拡大 反発に配慮、転換 厚労省検討>で指摘されているように、厚労省の抜本的な対策案も骨抜きされる危険がありますね。塩崎厚労大臣にはもう一踏ん張りがんばって欲しいですね。

 

今日はこれでおしまいです。