180309 再エネ・ドイツの本気度 <シリーズ“脱炭素革命”2>と<NHK旅するドイツ語>をちらっと見て
今日もちょっと時間がとれそうもないので、簡潔にブログをまとめようと思っています。
以前に、<NHK旅するドイツ語>を偶然見てブログに書いたのはいいですが、その後すっかり忘れてしまっていたら、たまたま先日、録画しようと番組をチェックしているとき見つけ、録画していました。それを昨夜、見ました。番組の狙いとは違い、さすがドイツだなと思ってしまいました。
それは番組では<「第22回 ベルリン最高峰の廃虚を探検!」>ということで、その廃墟で作られた最高峰の山の冷戦時代、冷戦後から現在までの変容を紹介するものでしたが、とりわけ現在の利用方法に中心であったかと思います。
もちろん麻衣さんも軽やかな日本語とドイツ語で、主人公?の前川泰之氏と二人三脚で楽しいドイツ語学習を提供しつつ、舞台であるベルリンのユニークな場所紹介もしていました。
その場所がとってもユニークです。<ベルリンで最も高い山であるトイフェルスベルク。実はこの山は人工の山で、第二次世界大戦の爆撃で破壊された街の瓦礫を積み上げて作られました。>
がれきの山を積み上げるとどうなるか、本来は瓦礫を整理するのはスペースを作り、そこに必要な建物を建てたりして利用し、瓦礫の山は放置されるだけ、どうなるかはあまり期待していなかったかもしれません。それが日本人的発想にとどまるのでしょうか。ドイツ人は山にしたのです。ベルリンは平坦な土地ですが、そこに大きな起伏ができ、標高たしか120mの山になったのです。
都市のど真ん中に山なんておかしいと考えるのが、日本人というか、明治維新以来の日本人が海外の都市計画を一面的に学んできた発想であり結果かも知れません。ドイツでは、ベルリンだけでなく、ミュンヘンなど大都市の中に山があり、森があります。林業を行っているところさえあると聞いています。
都市に緑は不可欠で、自然環境と一体的にあることが求められているのが西欧の都市計画ではないでしょうか。イギリスでは、市街地の周辺はグリーベルト地帯として自然が間近にありますね。都市熱を冷却したり、自然の冷却風が出入りするでしょうし、なにより多様な樹木草の存在は生き物の多様性も生まれ、生活環境に潤いが生まれると思います。
東日本大震災で、宮脇昭氏が提唱し実践されている瓦礫で作る防潮堤も、そのような模範的な実例ではないでしょうか。
ところが、このぴょこんと出ている山、<冷戦時代、通信傍受施設としてイギリス軍とアメリカ軍が共同で管理していた施設>だったそうで、その奇妙な施設も不思議な存在ですね。
しかも冷戦後は無用の長物になったわけですが、そこはベルリン子でしょうか、自由奔放に使って<現在はストリートアートのギャラリーとして生まれ変わっています。>
たしかに好き勝手な?アートがこれ見よがしにあちこちにありました。でも二人はここでドイツ語学習にもってこいの文例を用意しています。
<Darf ich hier Fotos machen? (ここで写真を撮ってもいいですか?)はちょうどいいですね。
とはいえ、私はやはり、瓦礫で山を作る、ドイツ人魂にとても感銘を受けました。
で、もう一つの番組<シリーズ“脱炭素革命”2▽激変する電力ビジネス 再生可能エネルギーへシフト>は、これまたきちんと見ていませんが、記憶に残っているのが、ミュンヘンに本拠のあるBMWが、エネルギー革命を自ら先頭に立とうとしています。
いま工場では4機の風力発電により電力をまかなっているそうです。BMWはすべての事業部門で再生可能エネルギーによりまかなうことを計画して推進しているそうです。
脱炭素社会を構築することは、私たちの未来の世代が地球上に安全に生存するには不可欠であるとの認識がパリ協定で認識され、企業の立ち位置としても、それに少しでも向かって先頭を切らなければ、競争に立ち後れることもあるということで、いっそう激しくなるでしょう。
今日はちょっと時間切りとなりました。中途半端ですが、おしまいとします。