くら寿司の『内定辞退届け』問題

今日の夜のニュース。
ちょっと有名なお寿司屋さんのようだけど、
恥ずかしながらはじめて聞いた。。。

東証１部にも上場しているので、規模も大きな方。
ニュースの内容は
内定者２０名に『自ら内定辞退』するよう誘導させた疑い。
それは入社１週間前に内定者を宿泊研修に招待し、
与えた課題をクリアしなければその場で自宅へ帰すという。
http://www.mbs.jp/voice/special/201009/01_30043.shtml

研修不合格を与えられた合計２０名が『内定辞退届』を書き自宅に帰される。
客観的に見て『内定切り』と思わない人はいないと思う。

今現在、数人の人が裁判を起こしているが、まだ決着は付いてない。

何故、会社がこんなことをしているか？
これも客観的に見て、会社の状態が芳しくないのではないのかな？
と思うのが普通。
公開されている情報をチラッと見ると、経営自体は悪くないように見える。
でも、悪くなければ、こんなことをするはずが無い。
それが普通の感覚。

なので、何が考えられるか見てみる。
（もちろん、財務諸表をもっと詳しく見なければ確かではない。）
                 ２００８年    ２００９年    ２０１０年半期決算
総資産      　18,462      23,298       23,878
純資産        11,755      14,032       15,347
負債* 　　　　 11,825        9,299         9,531　
有利子負債*　 1,131           850           730
*表記間違えてたので訂正

　　　2009年BS　　　　　
23,298 │  9,266
           │ 14,032

売上　　　　　 　56,470     64,663       34,345
経常利益     　 2,575  　 　 4,571  　　   2,740
当期利益　　　 　　 572  　　  2,359  　　   1,563

前年と2010年半期の動きで、それ程大きな比率の変化は見えない
負債に締める有利子負債が約10%　2010年に1.2億円減少
総資産は2010年で5.8億円増加

①　有利子以外*（記述変更）の負債が増えていて
②　現金以外*（記述変更）の金額が増えている状態なのでは？

数字からは確かな事はいえないけど、
確実に言えるのは、今回の問題が非常に大きな影響を会社に与えている事。

内定切りにあった人が声を上げることはとても大切。
でも、それをお金で取り返そうとあまり執着しない方がいい。
会社にお金が無くなれば奪えないし。。。
だから高い弁護士費用が掛かるなら、この事実が社会に正確に伝わるだけで満足するくらいに思わないと達成感は得られないかもしれない。

もし訴訟を起こすなら、団体で戦う方が割安かも。
また、ただ訴えるだけではなくて、これを材料にいろいろ学んで欲しいかも。。。。

なんてまた偉そうだよねぇ。。