最近ずっと記事を更新していませんでした。ブログは生活記録の一面もあるのでちょっと書き残して思います。
新型コロナウイルス感染拡大期、真っ只中ですが、私は4月2日〜17日は新入社員研修に登壇していました。
今振り返ると、窓が開かないお部屋があって、不覚にも、講師である自分の気が滅入りそうだったことを思い出します。
基本的にはサバイバル人生を歩んでいるので、大丈夫かと思っていたのですが、
情報を持てば持つほどに、現実とのギャップに、事実に対してのマイナス評価が止まらずに、
精神的には、やっぱりしんどかったです。
なにせ研修は「3密」に陥りやすい活動ですから。
新型コロナウイルスについては、2月の上旬から、研修講師としてどう対策するかは、ちょいちょい考えていました。
また、出張生活ですから、列車内での感染しないように、金沢ー大阪間を走るJR北陸本線のサンダーバードは最終列車か、その1本前の列車を使っていました。
近所のドラッグストアでわずかに残っていたものをなんとか調達して、当初はこれくらいのグッズの対策でなんとかなると思っていました。
マスクは幾分保管しているものがあり、大丈夫かなと思っていたのですが、
飛沫感染より、接触感染、つまりウイルスに触れた手で自分の口や目や粘膜を触ってしまうことの方が怖いんだなーとわかってからは、
とにかく手洗い作戦に切り替えて、液体ハンドソープを持ち歩く生活となりました。
大活躍したのは、100均で売っていた、泡になって出てくるボトルでした。
大概のところには、液体ソープはありますけど、持ってるってだけで気が楽に・・・・多分、この時くらいから脅迫観念が高まっていたんでしょうね(^_^;)
新人研修の前には、コロナ対策バッグが完成していて
液体ソープ、アルコール消毒液、界面活性剤溶液、うがい薬、食器洗い用洗剤、マスク(不織布・布)、手袋、除菌シートなど
など、グッズもてんこ盛り。
当初は、講師である自分が受講者の皆様に感染させてはいけないと思ってきましたが、
登壇していくうちに、おー、若者たちから感染する可能性も否めないんだなーーーということに気づいて苦笑したり。
挨拶やお辞儀の練習では、とにかく大きな声出しますから、飛沫飛びまくりだったでしょう。
最初の1週間は、自粛、自粛の中で、研修やってる自分ってどうなの?みたいな疑問がずっとあったのですが、
本当に大事なことは、自分の気持ちより受講者の気持ちです。
入社した年が、こんな年になって、卒業式も入社式も十分ではなく、同級生の中には、新人研修期間が自宅待機になっている人もいる中、
研修を受ける不安とか、同期入社の中に発熱したりする人が出てきたりすると、不安もますます高じたことでしょう。
でも、若者たちってそういうことあからさまに言ったり、態度に表したりしないんですよね。
本当にクールなんですよ・・・
不安を抱えながら、長丁場の研修を最後まで集中して受講してくれて、今は心から感謝しています。本当にありがとう!
一緒に換気をして環境整備をして、みんなを思いやりながら、感染リスクを減らすことを考えて、
とにかく研修を乗り切ろうという点で、気持ちは1つだったことも、幸いでした。
でも、そんな気を遣わせてしまって、やっぱり若者たちが不憫でした。
講師としては13年目の春ですが、今年ほど、人を思いやるということが体験的に学べた年はなかったのかもしれない。
「少しでも」明るい気持ちで現場に配属されるよう、押し出すことができたのであればよかったんだけど。
どうか職場の先輩、上司の皆さんも暖かく、彼らを迎え入れて差し上げて欲しい、
そう願わずにはいられないそんな今年の新人研修でした。
自宅勤務になっている、新入社員のみんなも含めて、先のことはもう少し先に考えよう。
今は、いい本をたくさん読んで、いい時間を過ごしてほしいと思っています。