Breathe & Stretch 〜マインドフルネストレーナーのメモ帳〜

縁あって辿りついたマインドフルネストレーナーの仕事。悩みは色々あれど、喜びや楽しみが増えていきますように。

マインドフルネス心理療法での拠点「北陸マインドフルネスセンター」開設。

マインドフルネス心理療法は、第3世代の認知行動療法で、日本ではまだ新しいものです。

北陸マインドフルネスセンター」ではマインドフルネス心理療法のうちの「自己洞察瞑想療法(SIMT)」で
うつ・不安障害の方を中心としたサポートを行っていきます(福井・石川・富山)。

このまま何もしないでいるとメンタルヘルスが悪化し、仕事や家事に支障を来しそうな予感のある方や、
通院しながら急性期は乗り越えたかなと思われている方、お薬を減らして行く過程にある方で、
なるべく自分の力で乗り越えて行きたいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。⇒こちら
(病状によっては効果が確認されていないケースがございます。診断を受けていらっしゃる方は必ず事前に
お知らせください)

マインドフルネスについて記事更新中。 こちらのブログもぜひお立ち寄りください!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

自分に嘘のない選択

2014-04-29 12:09:19 | おすすめBooks
会社組織を離れ、独立して7年になるのですが、その間の仕事や経済をどう維持するかは現実的な問題でもありました。

駆け出しの頃は、とにかく仕事は断らないでどんな仕事も受け続けたものの、自分の成長とともに、自分の選択に違和感が生じるのは自然な成り行きだったように思います。

振り返ってみると、この違和感を放置した選択は、実にオートマチック。

しかたない、とりあえず・・・

そこに至るプロセスは「ある」と言いたいけど、たいして「ない」。

思考停止やん・・・

あったとしても、かなり無理した正当化で、正直「自己欺瞞」だったと思えるのでした。

「自己欺瞞」

それは、エニアグラムで理解して知っている自分の囚われでもあるのですが、こんなことをこの先の人生でも続けて行くのか?

どんなに善意に考え、それが自然体の自分だとしても、嫌やわぁ・・・

なので、こんなツールを使ってみました。



選択日記 The Choice Diary
クリエーター情報なし
文藝春秋


2012年、NHKのコロンビア白熱教室でシーナ・アイエンガー教授の授業を見てからちょっと気になって、本も読んだりもしていました。

選択の科学
クリエーター情報なし
文藝春秋


いい番組でした。全番組録画して保存しましたが、DVDも出ていましたね。

NHK DVD コロンビア白熱教室 DVD BOX
クリエーター情報なし
NHKエンタープライズ


日記の内容は、

・自分の行った選択
・そうするに至った思考プロセス
・判断に用いた情報
・結果を評価
・なぜうまくいったか、いかなかったかを考える

という、フォーマットにしたがって記入していくというもの。

昔懐かしい認知行動療法の宿題みたいなノリです。

日記をつけ続けて思うことなのですが、私にとって選択を迷うのは、「やめる選択」です。

中でも、もう破綻しているのに、やり続ける選択をしてしまう。
心の底で嫌だ、違うと言っているのに。

これって、多分、人生の中で繰り返していると思う。
「失敗」を「失敗」として認めないから。

その一方で、自分に禁じていることを「やる選択」も根深い。
自分に「価値」がないと思っているから。

これは、日記を書き始めた頃にすでに気づいたことなんで、なんだかこれ以上書く理由もないかなと思ったりもしたのですが、

重要な選択や、なかなか決めかねる状況になった時にはページを開いてみては書いています。

失敗を恐れず、自己欺瞞のない選択をしたいと思う日々。
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ビッグツリー

2013-06-27 21:50:44 | おすすめBooks
先日、逆説の10ヵ条について本「それでもなお、人を愛しなさい」を紹介したところでした。

その本の巻末の解説を書いているのが、「ビッグツリー」を書かれた佐々木常夫さんです。

【新版】ビッグツリー~自閉症の子、うつ病の妻を守り抜いて~
クリエーター情報なし
WAVE出版


この本を読んだのは、2年近く前になるのですが、最近、周囲に次から次へと問題を抱えながら、責任あるポジションで仕事を続けなければならない方に出会うことが続き、

再び、本棚から取り出して読み返してみたところです。

自閉症の長男と肝臓病をきっかけに数十回の入退院とうつ病から自殺未遂を繰り返された奥様を家族で支えながら、東レの最前線でビジネスマンとして活躍し、

東レ経営研究所の社長を経て、現在はワークライフバランスの推進で、お顔を拝見する機会が増えてきている佐々木さんです。

管理職として、18時には仕事を終え、家事や看護にあたる生活は、ある意味仕事が本当にできる人だから成せた技だと思いますが、

苦難を乗り越える原動力は、やはり家族への愛と仕事への責任や情熱。

そして、ポジティブさ。

その壮絶な会社と家庭生活は、何度読んでもドキドキ・ハラハラします。
本の中で紹介される、ご本人と家族の手紙の率直さには、何度も胸を打たれました。

中でも、奥様の佐々木さんのパーフェクトなまでの奮闘ぶりが返って重荷になっていたという告白は、

うつ病を患う方をを抱える家族のあり方に一石を投じるものと思い、我が家もうつ気質の母との関わりにもハッとさせられる点がありました。

「何も問題ない家なんてない」

特に自閉症の長男の方の子育てには、同じ問題を抱える家族の会が力になったと書かれていますが、本当に同じ問題を抱える人だけではなく、

様々な問題を抱える人が、自己開示をし、専門家のサポートを受けながら、重い荷物を下ろせる場が必要なんだろうなと思います。

女性も働く時代になりました。

男性も、子育てや介護、家族の精神疾患などに向き合う機会が増えることでしょう。

1人で抱えずに、どう乗り切るか。

誰にでも、大なり小なりの似たようなケースが訪れておかしくないと思います。

佐々木さんだからできたとか、違う方法もあるのではという声も読者の中にはあるようですが、
私は、渦中の苦悩は本人とその家族のみぞ知るもので、今のおだやかな生活を祝福するだけです。

何かを参考にするとかそういうんじゃなく、完全に一致することがない、書き手と読み手の文脈の中で、自分の成長につながる何かを感じ取るだけでいいんじゃないかなと思いながら

繰り返し読んでいます。

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逆説の10ヵ条

2013-06-25 23:28:58 | おすすめBooks
私は、かれこれ3年以上、仕事の一部に自分では満足のいく成果があがっていない仕事を抱えています。

方法が間違っているのかもしれない
方法以外の何かとても本質に近いことを避けてきたのかもしれない



壁にぶつかる度に、あらゆる可能性を信じて『打つ手は無限』と、知恵を絞ってきたけど、

自分では本意ではなく違和感を抱えながら講じる策に溺れ、そんな自分に嫌気がさした日もあったように思ったりしています。

相手に期待しては、思うような結果に導けないとがっかりして、相手のせいいして自分を慰めたり。

頭ではそんなのこれまで学んできたことを活かして考えればいい訳ないってわかっているんだけど、
成果でない時なんて往々にしてそんなスパイラルのプロセスに浸ってしまいがちなんだよなって振り返ります。

それでも、自分の意志、使命が諦めようとしない。

後世に偉業を残したような卓越したリーダーならどうするだろう?

そんな時に手にとった本。

それでもなお、人を愛しなさい―人生の意味を見つけるための逆説の10カ条
クリエーター情報なし
早川書房


ケント・M・キース(Kent M.Keith)という方が大学生時代にリーダーとしての在り方について書いた本ですが、私は、マザー・テレサの紹介として知ることができました。

逆説の10カ条がまとまったページがあったので⇒コチラ

『それでもなお』

ただ、ひたすら自分の信じる道をひたむきに生きること。

あんなに左脳でこねくり回した解決策は、
ちょっとやそっとではビクともしない個人や組織のメンタルモデルが及ぼす根深い問題や抵抗勢力には、最初は無力かもしれないけど、

自分の深いところの自分はどうしても諦められないのは、わかっていて
逆説の10カ条によって、逆に長期戦でも構わないという余裕が生まれたのかも・・・

それでもなお、少しづつでも歩みを止めずに進むこと。

理論、思考法、法則単体で解決できることには限界があり、譲れないほど大事なことを貫く強固な意志にいっそう覚醒した1冊でした。
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記憶のクリーニング

2010-08-12 20:30:12 | おすすめBooks
ひと足速くお盆休みをいただいており、8月9日から金沢に帰省中です。

こちらで仕事をしたり、休んだりです。
実は、7月に自分では非常に苦戦した仕事があり、どうもその時の嫌な感じから自由になれず7月後半から、精神的に「マズイ状態」が続いていました。

ずっと頭の中に、影がある感じがしていて、そこにばかり意識がいく感じです。

これが自分で認識している「マズイ状態」です。
目の奥の方が痛くなり、さらに気力が減退する感じです。
これは、休まんとヤバイという状況でした。

ただし幸いなことにすごく眠れるんです。
しかし、寝ても忘れられない嫌な記憶に支配されている・・・

仕事柄、心理・メンタルを学び続ける自分ですが、学んでいることと心が健やかに保てるかというのは別で、

深いところでの理解と実践が結びついておらず、習慣化していれば苦労しないのにと思うのが、

「ホ・オポノポノ」⇒詳しくはコチラ

「ホ・オポノポノ」は、もうかなり前に、マイミクのおぐらちゃんに教えていただいていたのですが、今ひとつ身近なものにはなりえませんでした。

しかし、先日、エコビレッジ「木の花ファミリー」を一緒に訪問した、広島のしーちゃんから送られてきた、写真左側の小冊子。



このタイミングで、送られてくるのはやはり意味があることなんだなぁ・・・。

(右側は2月にしーちゃんに差し上げた選択理論の「幸せを育む素敵な人間関係」です。これは選択理論の入門にかなりオススメです。)

ごめんなさい
許してください
愛しています
ありがとう

4つの言葉が、宇宙(神・創造主・サムシンググレートとか表現はいろいろ)に受け入れられ、記憶が消去されて、宇宙から届く「光」を、現実そのものと見る。

基本的にそういう世界を素直に受け入れられない私でしたが、それって人それぞれの関心・経験・時期とかで、変わるんだろうなぁ・・・って感じます。

帰省中に読んでいる本。

神との対話―宇宙をみつける自分をみつける (サンマーク文庫―エヴァ・シリーズ)
ニール・ドナルド ウォルシュ
サンマーク出版

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この状況から復活せねばとか、何とかして復活したいとか、得てしてそう執着してしまいがちなので(笑)、楽な感じで読んでいます。

台風が去って、少々涼しい金沢で読書中です。

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孔子のドラマ

2010-05-30 21:27:38 | おすすめBooks
今週は、あまり長い距離を走るのは止め、10kmちょいにしておきます。

今日は、新青梅街道を、いつもとは逆方向に、目白方面まで往復です。
思ったより早く目白まで行けてしまい、学習院大学前で折り返して早々に戻って参りました。

帰りの遅い日が続いていたので、今日はお昼寝と読書でダラダラと過ごしておりました。
読書と言っても、雑誌中心で。

雑誌は、買わない主義なのですが、最近、はまっているのが「一個人
コンビニでついつい買ってしまうのです。

6月の10周年記念号が論語の特集で、これまた実に読み応えがあり、熟読してしまいました。

定期購読している「致知」にも、論語について良く取り上げられるのですが、なかなか没頭できたかったのに、何がそうさせてしまったかというと、

教科書の延長線上であった論語の枠組みが変わったのでした。

雑誌の中で、呉智英氏が、論語の読み方についてこう述べています。(引用させていただきます)

「理想を持った孔子と弟子達という集団の挫折と葛藤のドラマとして読むのが
一番いいでしょう」


しかも、なぬっ!?
孔子が不倫?賭博を勧める?弟子に冗談を言う?

それは、教科書には載せられないですね・・・

そんな訳で、孔子の人間っぽさを知りたくなり古典教養への道をノラリクラリと歩くことにしました。

いつか書道でも論語の言葉を書いてみたいと思っています。

まずは読んでみようか・・・

現代人の論語 (文春文庫)
呉 智英
文藝春秋

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期待外れなのは

2010-04-13 22:56:53 | おすすめBooks
新人研修まっただ中、引き続きエネルギー全開です。
今週は、マナー研修4日連続登壇です。

私の場合は、もともと電話対応系の講師として、講師業をスタートしているので、ビジネスマナーの研修もあたりまえのように登壇しています。

ビジネスマナーの「型(基本)」を、意味や根拠とともにわかりやすく教えることや、実際にできるように所作の修正に関わったり、さらには実際のビジネスの現場で型をどう変形させていく必要があるのかなどの知恵やイメージ作りに貢献していくことに、

最近は密かな楽しみを覚えています。

といいますのも、今年の新入社員、極めて優秀!

たまたま優秀な新人がいる会社や自治体の研修にアサインされているからなのかとも考えたのですが、そうであったとしても

集中力が高いし、時間いっぱいを使って積極的にロールプレイをするし、わからないことをきちんと質問します。

ゆえに、教える側にとって、教え甲斐があるのです。

無論、今の段階では、新人には凹む要素が少なく、知識を詰め込まれながらも興味が旺盛です。

ほんの数パーセントは、心配な新人さんもいるのかもしれませんが、各社の人事ご担当者の熱心な焚きつけ方によって、大半が新人らしい向上心を見せて「自燃」しています。

「自燃型」には、マナー研修では、どんどんロールプレイをさせて、細かいところまで、妥協しないで、修正して差し上げる。そして、少しだけ応用問題的に背伸びした内容も教えます。

意味や根拠を教えれば、スポンジのように吸収しようと、大きく頷きながらメモを取ります。

できるかどうかは抜きにして、知識として知っておきたい、いつかテキストを読み返した時に役に立つであろうということは、積極的に持ち帰ろうとします。

これらは、これまでの研修で出会った新人の皆さんに共通する傾向です。

私が新人だった時以上に、真面目で、意欲的で、素直です。

スナオナシンジンハノビル

私なんて、新人の時は、偏屈な新人でしたよ・・・。

大半のことは、自分から動かないと仕事にならない接客業ですから、思考よりも行動が先の新人でしたが、疑問が解消できない時は、失敗を怖がって仕事を避けたり、また嫌いな仕事は全く喜んでできていませんでした。

今思えば、ヒトクセある新人でしたね・・・

素直な新人の皆さんの配属された後の伸びは、未知数です。

それとも、ゆとり世代の弱さが露呈し、軋轢を生むのか。

個人的には、新人の進化は、いつの時代でも、ビジネスの最前線で働く先輩・上司による「質の高い」インプットとアウトプットに対しての「良質な」フィードバックに支えられていると思います。

問題は「教え方」です。

個人的には「OJT研修」なども担当しますが、「ほめ方」「叱り方」とともに、新人にとって何よりも大切なのは、「できるようになるための教授法」です。

能力の開発レベルや思考パターン、メッセージの受発信パターン、囚われるポイントを踏まえたインプットとフィードバック。

まず「うまくできるようなる」ことなくして、真の自信は生まれないし、1日でも早く成功体験を積ませることに注力すべきと勤め人時代は思っていました。

どうしたらうまくできるようになるか、ここぞと言う時には、とことん付き合うことが大事ともと。

自信がないから、ほめなくてはいけない。
うまくできないから叱る。

これらは、うまくできないことによって生じる指導者側の手間です。

自分で考えさせる、自分で気付かせると言っても、考えるための素材や着眼点が示されていなければ、「自分軸」が機能しません。

教える側の腹に落ちた良質な素材のインプットで、粗削りでもいいから大局をつかみとらせ、

アウトプットの細部を磨いていく過程においては、助言を求めやすい自分でいることや、即座に細かく口を出すかは、内容や時と場合によりますが、目をかけ、気にかけながら頃を見て、必要であれば行動にピンポイントな修正を加えて行く

そんな手間こそ惜しまない。

そして、その組織や仕事で大切にすべき価値判断基準でのアウトプットをさせる。

教える側が妥協をすれば、相手は求める水準以下にしかなりえません。

「こんなことは、言わなくてもわかるだろ?」「なんでこんなこともわかんないかな?」と

教える側からは、そんな言葉も聞こえてきますが、「普通こうだよね」的な理想論を手放して、なすべきことは、「現実対応」することじゃないでしょうか?

ここで、適当に「見て覚えろ」的に手を抜くと痛い目にあうこともありましょう。

新人ができない・わからない理由は様々です。

知らないのか、なんとなくわかっているのか、どこが具体的にわかっていないのか、わかっていても意思表示できないだけなのか、できるけどやっていないのか、できるけど全力でやっていないのか、

こればっかりは、本人に具体的に尋ねてみないとわかりませんし、話し合いによる調整で、憶測ではなくてはっきりさせる部分だと思います。

勤め人時代は、教え、教えられながら、大雑把な私もこんな時だけは職人気質でした。

カウンセリングやコーチング、ファシリテーションなど支援の技術は複数学べども、そもそも「教える」は、私の仕事の強い動機なんだと思います。

今は、型の部分を丁寧に教えながら、受講者が恐ろしく集中し「知ること」「できること」が楽しくてしょうがない、

そして、実務の中で学んだことを試せる機会が緊張感とともに楽しみになる研修を日々工夫していきます。

場がクリエイティブになることに責任を持ちながら。

久しぶりに読み返しています⇒教師を目指す諸君へ

こんな本も読んでいます。

期待外れの原因は、新入社員側にばかりある訳ではありません。
受け入れる側の問題点・・・とても面白かったです!

新入社員はなぜ「期待はずれ」なのか (光文社新書)
樋口弘和
光文社

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フローになる

2010-02-14 01:00:50 | おすすめBooks
今日は、スケジュールがパツパツなのに、朝から前々から決めていたスポーツ観戦に出かけました。

バレーボール・プレミアリーグ東京大会です。

もともとは今期限りでユニフォームを脱ぐサントリーの荻野選手の最後になるかもしれない雄姿を見に行ったのですが、
この日は出番がなく、チームとしても東レとの試合は精彩を欠くゲームでした。

で、

特別ゴヒイキのチームがある訳ではないので、素晴らしいプレイはチーム関係なく歓声と拍手を贈れるのもいいものだなぁ、と学生時代には座れなかった贅沢なアリーナ席で観戦。

それにしても、この日1番の好カード、堺ブレーブスVSパナソニックパンサーズのゲームはシビレました。

ダントツの存在感を示していたのは、堺のGOTTUこと石島雄介選手です。
もう、全然オーラが違います。

バレーに対する姿勢、チームメイトに対する姿勢、ファンに対する姿勢など、実に清いのです・・・。

ファンサービスでプレゼントされるボールは通常観客席に投げ入れられるのですが、彼だけはいつも子供に手渡しに行く、何とも次の世代への愛情が感じられ微笑ましい。

テレビで観戦だけでは気づかない素晴らしさに溢れていました。

堺は、この日、パナソニックに勝ち、勝率で並び、セット率で優位に立ちました。
引き締まったいいチームでした。観客の多くがそう感じたと思います。

バレーは、ラリーポイント制度やリベロの導入から、ホントに流れが速いスポーツになりました。

集中力を切らせば、流れは相手に簡単に渡ってしまいます。

スポーツ心理学では、「ゾーン」という心理状態があります⇒詳しくはコチラ

しかし、皮肉にも、ゾーンの状態を手に入れようと、焦ったり、囚われてしまうことで、逆にゾーンを遠ざけてしまうことなんてことも・・・

最近では、心理学者のM・チクセントミハイ氏が「フロー」という心の状態があると提唱しています。

我が国では、スポーツドクターの辻秀一先生がフローを扱った書籍を出していらっしゃり、私も読み漁り、ぐんぐんフローの世界に引き込まれています。
「フロー」になることが、昨年末から私の課題であり、永遠に強化することに決めました。

読んだ本は下記2冊。

フロー・カンパニー“飛躍し続ける個人と組織に生まれ変わる法則”
辻 秀一
ビジネス社

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新「根性」論 ~「根性」を超えた「今どきの根性」~ (マイコミ新書)
辻 秀一
毎日コミュニケーションズ

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M・チクセントミハイと辻先生の「フロー」の定義は、若干異なるのですが、辻先生の場合は「揺らがず囚われず」がフローの状態。

そして「表情」・「言葉」・「態度」・「行動」の4つをフロー状態に自分を導く「自分ツール」と紹介しています。これらが、心の状態に大きな影響を与えるとともに、自分自身で直接コントロールできるものです。

しかし、心が揺らいで囚われている時、私たちは、直接コントロールできない環境、相手、過去の経験などに焦点を合わせてしまうため、自分ツールがネガティブに傾いてしまいます。

状況をどのように認知(知覚)し、解釈するかは、心の状態を決める上でとても重要です。

私自身は認知行動療法で用いられるトリプルカラム法で、心理的に不快な時の自分の認知と解釈の特徴を探ってきました。

慣れ親しんだ解釈を手放し、合理的な解釈に変えることは、即座にできるものではありません。ちょっとした脳のトレーニングが必要です。

不快な状況でいることを選ぶか、変化にチャレンジすることを選ぶか

私は、自分で選択できるのです。

不快な状況の中にいることも、自分自身が選んでいること。

多くのスポーツ選手は、ゲーム時間中、短時間に何度も選択を繰り返します。

そして、ゲームの流れに乗り、ゲームに夢中になり、楽しみ、自分の最高のパフォーマンスが発揮できる状態を作る必要があります。

フローは、4つの自分ツール「表情」・「言葉」・「態度」・「行動」を使いこなして行く中で自然と訪れるもの。

成功は苦しさに耐え続けた報酬という過去の美談から解放され、成り行き任せではなく、自分の意志でフローになりたいですね。

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理想の心理状態

2010-02-10 00:29:47 | おすすめBooks
明後日から、怒涛の10日間がはじまります。
そして、この10日間の〆は、以前から行きたいと思っていた、未踏の地:島根・鳥取へ参ります。

この期間、登壇が重なるため、連日、予習が続いています。

3年目になった講師としての仕事も、少しづつ慣れてきました。
それは、登壇がスポーツの試合と同じと気づいた頃からかもしれません。

私は、大学時代は体育会バレー部でした。

地方国立大学が地区優勝をしてインカレに行くのですから、練習の休みは週1日です。

体育会と言うと、シゴキだったり、理不尽な上下関係などをイメージされる方もいらっしゃると思いますが、決してそんな訳ではありません。

なぜなら、2代続けて、練習嫌いなキャプテンであった為(笑)

私たちと1つ下の学年は、体育専攻の学生が大半でしたので、練習は生活の一部でしたが、それに甘んじることなく、無駄を徹底的に排除し、目的と目標をはっきりさせ、本当に効果的な練習だけを追求していました。

そうは言っても、体力の極限まで自分たちを追い込むことだってもちろんします。

私のようなチビッ子レシーバーチームの役割は、「練習で花になる」ことです。

つまりは、ナイスプレイで練習を盛り上げ、スタメンを圧倒する気迫でボールを追いかけ続ける必要がある訳です。

しかも、人一倍、高いテンションでメンバーを応援する・・・

しかし、当時はリベロの制度なんてありませんでしたから、試合では、1セットにつき1度サーブで入って、3ローテーションでしか結果を残すことはできません。

自分の役割を果たす上で、最も大切なのは、100%のパフォーマンスが発揮できるフィジカルとメンタルのコンディションを作ることです。

ウォーミングアップにはじまり、イメージトレーニング、自律訓練法、漸進的筋弛緩法など、当時から慣れ親しんでいたことは、実は、登壇前に無意識にやってるんですよね。

テクビアシクビマワシテ、ストレッチシテルコウシッテドウヨ・・・

2年目から、登壇の時に自分のキャラクターを偽らなくなりました。

自分以外の誰かになっても、良いパフォーマンスなど期待できると思っていないからです。

では、良いパフォーマンス状態にある時、自分はどんな心理状態にあるか?

感覚的にわかっているつもりでしたが、メンタルタフネスの権威のジム・レイヤーは、最高の行動時の理想的な心理状態:IPS(Ideal Performance State)の内側で起きていることを12個挙げています。

簡単に要点を併記します。

・精神的落ち着き:真っ白な状態、スローモーションの中での動いているように冷静。
・肉体的リラックス:筋肉の緊張が見られない
・不安の解消:不安は意欲や気力を欠いている時にのみ役に立つもの
・意欲(エネルギー):体の力が抜け、落ち着いている時に起こる。緊張を伴う気合いなどからは生み出されない。
・楽観的な態度:強い信念を持って、最高の選択を行うためには、楽観的であることが選択肢に影響を与える。
・楽しさ:上手にできるから楽しいのではなく、楽しいから上手になる。
・無理のない努力:心と体の調和がとれている時は、課題が簡単に達成できるもの。
・自然さ:素晴らしい行動は、自動的で直観的・本能的なもの
・注意力:自分や周囲の動きがわかり、誰が何をしようとしているか掴んでいる。
・集中力:行動自体に集中していること。
・自信:挑戦に立ち向かっていけるというこことの内部の強い確信
・自己コントロール:自分で自分、自分の意思をコントロールしているという意識のこと。状況のなるがままになる犠牲者ではないこと。

無論、先日から書いている脳内物質もこれらの状態を作る上で大きく影響を与えます。

それは、不随意的かもしれませんが、とにもかくにも良いパフォーマンスを生み出す心理状態を自分で作っていくこと。

そして体力レベルと、選択する行動は感情に大きく影響を及ぼします。

登壇前日、良く寝るようになり、体を鍛えるようになったのは、そういう理由でもあります。

大学時代に学んだことが因縁のように、よみがえる不思議。

ビジネスマンのためのメンタル・タフネス
ジム レーヤー,ピーター・J. マクラフリン
ティビーエスブリタニカ

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初版が1992年で私が大学を卒業した年ですが、ビジネスパーソン向けに書かれたこの本から、今もなお健やかに暮らす術を多いに学んでいます。

感情は、行為と思考を通してコントロールできるもの。
多くの人に知っていただきたいです。

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修身教授録を読む

2009-12-19 22:07:38 | おすすめBooks
今日は、午後から、「『致知』読者の集い~『修身教授録』に学んだこと~」に行って参りました。

致知』とは、人間学を学ぶ月刊誌です。
多分、同年代の方で購読している人は稀有だと思います。

購読していながら言うのも何なんですが、『致知』のコンテンツは私には高尚すぎます。

出版社の社員さんからの勧めで購読したはよいのですが、毎月毎月ポストに入った雑誌を開封するのは後回し、内容も決して味わって読めている訳ではない、

かなりの不良読者(落ちこぼれ読者?)です・・・

それでも、自分の内側の世界を鍛えるには何に触れておく必要があるのかを教えてくれることもあり、辛うじて目を通して3年目です。

12月に入ってから、読みたい本の筆頭に挙げていた『修身教授録』

修身教授録―現代に甦る人間学の要諦 (致知選書)
森 信三
致知出版社

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この本、教育に関わる人であれば一度は目を通してはどうかと思う良書です。

「修身」とは、「道徳」の授業みたいな教科です。

西田幾多郎先生に師事した後、研究職に恵まれず、師範学校で「修身」を教えた森信三先生の講義録です。

この本は飛ばし読みなどせず、じっくり読みたい。

本の字は細かく時間がかかりそうですが、基本的に口語体で書かれているため非常に読みやすいです。

私は学生時代、教育学部に在籍していたのですが、その頃の学びは、専攻教科の専門教育に偏っており、教師としての在り方みたいな授業は、教育原理ぐらいしか記憶していないし、読んだ本はルソーの『エミール』ぐらい。

実に、浅い学びでした。

西洋の教育論も必要ですが、『修身教授録』のような素晴らしいテキストがあるのを知らなかったのはとても残念なことです

師範学校の学生に向けた平易なメッセージですが、十分な大人になった私たちにも、轟くような至極の金言にあふれています。

私は、欧米の自己啓発本、中でもジェームズ・アレンの本を好んで読みますが、この本を読み進めながら、時空を超えて人が大切にすべき普遍的な価値を思い知ります。

一方で、日本人としての美しい習慣や精神を日々ないがしろにしていることも思い知ります・・・。

私は、今、社会人教育に携わっています。
実務や実生活に活かされる「思考と行動の変容」に関わる仕事をしています。

研修の進め方やお客様との関わり方は、お客様の要望によって、純粋にインストラクターだったり、ファシリテーターだったり、コーチだったり、カウンセラーだったり。

スタンスは、接客者としてのベーシックマナーを守りながら、その時、その時、流動的に変わってしかるべきと思っています。

その時々に発揮するスキルが違えど、そこには一貫した「在り方」があります。

自分自身、大きくブレることはないと思っていますが、仕事・プライベートと分け隔てることなどできない心の習慣を見直す1冊として大事にします。

エッセンスだけ、手っ取り早く、味わいたい方は、こちらの本を。

「修身教授録」一日一言
森 信三
致知出版社

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清廉な言葉で溢れたページを読み進め、軟弱な自分を正したくなりました・・・

上記、2冊、経営者や部下を持つ管理者にとっても必読とおススメ申し上げます。

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グラッサー博士の選択理論

2009-07-04 20:04:53 | おすすめBooks
私は、今、メンターとしてのトレーニングを受けていて、今日は心理療法の1つ「現実療法」のもとになっている「選択理論」を学んできました。

人は内側から動機付けられ、外的なコントロールでは変わらないってことは、以前からわかっていたものの、その理論が、具体的に選択理論から来るものであったことを知ったのは、今年に入ってからです。

ずっと学ぶ機会を探していました。

現実療法は、未来志向の心理療法です。

過去志向気味の交流分析に慣れた自分にとっては、未来志向のものに触れ、バランスを取るのはとても大事なことと考えています。

今、読んでいる本は、この本です。

グラッサー博士の選択理論―幸せな人間関係を築くために
ウイリアム・グラッサー
アチーブメント出版

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分厚い本なのですが、短時間でも時間をとってはこの本を読み進めることが、目下の楽しみです。

ブログ読者の方が、選択理論を手っ取り早く知るために、10の原則を記します。

1.私たちのコントロールできる行動は、自分の行動だけである。
2.私たちが与えることができるもの、他の人から受け取るものは全て「情報」である。
3.長期にわたる全ての心理的な問題は、人間関係の問題である。
4.現在の人間関係に焦点をあてる。
5.過去に戻ることは、現在の人間関係を改善するには、全く貢献できない。
6.私たちは遺伝子に組み込まれた5つの欲求によって駆り立てられている。
7.私たちは、上質世界に入っているイメージ写真を満足させることによってのみ欲求を満たすことができる。
8.私たちができることは、行動することである。
9.全ての行動や、動詞、あるいは不定詞や動名詞によって表現することが重要である。
10.私たちが直接コントロールできる要素は行為と思考だけである。

次に続く言葉も、端的に多くの悩める人たちを、振り返らせることができる言葉だと思うのです。

「変えられること」と「変えられないこと」を見分ける力をつけ、
「変えられること」を変える力を持ち、
「変えられないこと」を受け入れる勇気を持つ。

最近の私は、

「変えられないこと」を変えようとすることよりも、実際に「変えられること」に自分の力を注いでいるだろうか?

「変えられること」と「変えられないこと」の見極めを誤って、「変えられること」も「変えられない」と諦めてしまって、戦わずして敗北者になっていないだろうか?

と、私は自分に問うのです。

もちろん、「これは、変えられるかどうか?」って、手にとって冷静に考える必要がありましょう。

自分が特定の感情に流されている時は、それは難しく、交流分析的には、成人(A)の状態を自分自身が作って吟味する必要があろうかと。

本当の癒しも、内側から沸いてくるように感じる最近の私です。

少しづつ復活中。


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心の距離を近づける

2009-06-21 08:24:33 | おすすめBooks
昨日は、株式会社イー・キュー・ジャパン社長の高山直先生の講座を受講していました。

やー、楽しかったです。
久しぶりに、ゲラゲラ笑ってしまいました。

ホント、職場で「あるある」ってコミュニケーションの事例をもとに、講座を話してくださり、個人的にはツボに入って何度笑いが止まらなくなったことか・・・

その日の夜は、ラジオ番組にも出演されており、1日、高山先生の話を堪能した日でした。

内容は、シンプルなんですけど、腹に落ちる瞬間が多かったです。

仕事で、リーダー向けの研修と新人向けの研修を両方やっているから余計思うことなのですが、双方の心の距離を近づけるには、お互いの努力が必要であります。

自分自身でも反省したのですが、挨拶ってとにかくすればOKのレベルで、何気に流してしまいがちなのですが、

挨拶の時の相手のとっさの反応、中でもノンバーバルの感情情報に当然ながら意味があるのに、

特に、忙しい時なんか、そんなとこ見てなかったです。

そうやって、相手の感情を識別できるのに。

それから、主に、部下・後輩の立場からは、距離のある上司・先輩との間で、「お返し言葉を開発する」とよいというお話も、腹に落ちました。

私自身は、誉め言葉をなかなか「ありがとうございます」と受け取ることができないのですが、「ありがとうございます」以外の言葉で、豊かに反応していくこと。

励まされた時、叱られた時、挨拶された時、様々な接点での反応を、「される側」も工夫し、お互いが協力して、心の距離を縮めていくことが大切。

詳しくは、こちら。

EQ こころの距離の近づけ方―人に強いビジネスパーソンになる
高山 直
東洋経済新報社

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お返し言葉には、まだ他にも効用があると思います。

うれしくないのにうれしいと言えない・・・なんて方もいると思うんですが、誉めらた時に、「ますます頑張れそうです」「天にも昇る思いです」「今日1番うれしい言葉です」など、

意図的に開発された言葉であっても、そんな肯定的な言葉を使いながら、自分の感情を変えていくこと、これも大切なことと思います。

コミュニケーション力やEQは、トレーニングで開発でき、ホントは、自由自在に調整可能なものである。

コミュニケーションは、日常の、生涯にわたる問題ですし、お互いの幸せを考えれば、相手が変われば、自分の言動も変える必要がありましょう。

コミュニケーションを扱う仕事に、飽きないのはこういうところにあると思います。

先週はアサーティブ・トレーニングの講座を受講していたのですが、生まれ育った環境の中で、見たことない、したことのない反応は、急にできるようにはならないから、当然、練習が必要になります。

高山先生は「Error&Trial」とおっしゃっていました。
新たな取り組みの前に、現状のうまくいかないこと、失敗したことを一つ一つ、工夫で補っていくことで十分とのこと。

私自身も今回、既に認識している、積み残しの課題を「やってみよう!」と思います。

それにしても、

「上手くいかないコミュニケーションはこころの距離に問題がある」と言われた、管理職の方は、ショッキングだと思います。

一方、あるいは双方の「無関心」「嫌悪」「不安」「恐怖」「嫉妬」「憎悪」「疑い」など感情は、情報も伝達や、感情の共有の精度を下げてしまいます。

「受容」「友好」「信頼」「親密」「敬愛」などの肯定的な感情が、心の距離を縮める上で不可欠なのは言うまでもないことを再確認した1日でした。

相手の感情情報も見逃さず、自分の感情を味わいながら、うまく感情を利用し、行動していこうと思います。

そろそろお願いいたします。

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自分を導く

2009-05-29 23:54:24 | おすすめBooks
先月から、自分史上最後の大きな学びの期間に入っています。
そんな中で、5月はK.ブランチャードの本をずっと読んできました。

状況対応型のリーダーシップについて

学ぶのが遅かったと思えるけれど、今の時期だからこそ手に取るように深く学ぶことができているのかもしれません。

それは、ひとことで言えないくらい、深い学びであり、人材育成の仕事をしていく上で、カウンセラーとかコーチとかという限定された役割ではなく、

統合されたリーダーとして人に向き合うことの面白さを感じています。

最高に楽しい学びです。

SL理論については、下記の本が古くから読み継がれて来ており、気軽に読めるストーリーであり、もっと多くの人に読んでほしいと思える良書だと思います。

1分間マネジャー―何を示し、どう褒め、どう叱るか!
K.ブランチャード,S.ジョンソン
ダイヤモンド社

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それから、下記の本は、自分を活かしきれていない人が手に取ることによって、自分が心から欲していることに気づくことができると思う、これも読みやすい一冊です。

1分間セルフ・リーダーシップ
K・ブランチャード,S・ファウラー,L・ホーキンス
ダイヤモンド社

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私たちは、スランプや思うように行かない時に、本当に自分にとって必要な支援を自分から求めている人は少ないように感じられます。

自分がどの開発レベルにあるか、今の自分の能力や意欲を冷静に分析して、自分から自分に合った支援を求めることを真面目に行ってみてはどうかと思うのです。

本を読んでインプットするだけで良いのか、それとも自分の話を聴いてくれる人とFace to Faceで話ながら意欲を取り戻したり、アドバイスをもらうのがいいのか、など行動レベルで自分に問うこと。

ため息交じりの毎日が、多少なりとも変わると思うんです。
自分のほしい支援が何かわかれば、上司とのかかわり方も変わってくると思うのです。

誰かのせいにするんじゃなくって、自分で自分を導いて行く。
自分は自分のリーダー。

そうなりたい方必読です。

少しづつこの学びの中で考えたことを書いていきたいと思います。

たまにお願いいたします。

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働かないひと。

2009-03-12 21:52:10 | おすすめBooks
働き方って、人の価値観や生き方がすごく反映しますよね。

私にとって、「仕事があること」自体、本当にありがたいことです。

就職氷河期を挟み、自分の仕事力の向上に自分自身が責任を持ち続けなければならなかったキャリアジプシー的な時代が長かったため、

仕事があることに、成長の機会が確保できたと安堵感があったんですよね。

それっぽっちの安堵感でいいの?と思われるかもしれませんが、

不安定だけど、1ヶ月以上の失業はしなかったし、もともと目指していた方向に進んでいるから結果的にはOKなんです。

自分では本意でない仕事の時もあったけど、仕事以外で別に学び続けていたことがベースになって、今の仕事が成り立っていて、

仕事の中では、プライベートで学んでいることを無理やりこじつけて実務の中で理解したり。

けじめないんです・・・。
実は、仕事のONとかOFFとかどっちでもよかったんです。

でも、自営業となり、家が仕事場にもなるので、空間的にけじめがないのは最近ちょっとツラいですが・・・(苦笑)

こんな本を読みました。

働かないひと。
左京 泰明
弘文堂

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数名のビジネスパーソンの「働く」についてインタビュー形式で書かれた本なんですが、

この人たち、ものすごく働いている人たちです。
ハードワークもこなしているだろうし、クリエイティビティもすごく発揮しているし。

じゃなんでかと言うと、「働いている」と思って働いていないから、このテーマ。

登場する彼らの大半が、20代・30代だったりするのですが、この世代は、バブル世代以上とはひとあじもふたあじも違う「働く」意識を持った世代です。

正直、爽やかな金言が多かったです。

不自由な中から、自分のやりたいことで一人前になっていて頼もしい。
もちろん、困難のハードルを乗り越えてきていると思う。

そして、言っていることは、切れがあって社会性に富み、美しいし、それなりに苦労しながら認められる仕事をしているので、浮世離れしているわけではない。

かなり、エッジが利いてます。

私ごのみなのは、

「正解より回答 思考より試行」

走りながら考える人種にはかなりうなずけます・・・。

すごいなと思ったのは

「ゴールがあるから走るのではなく、誰かが待っていてくれるから走る」

という言葉。

これは、既に彼らが次世代へのたすき渡しを考えて述べた言葉。

それから、こんな言葉も、

「出来ていないと思えることはすべて可能性」

自己否定気味の方には、素敵なリフレーミングになるのではないかと。

それから、落ち着きのない私への金言。

「今、自分の手元にあることをどれくらいやりきるか、付き合うか。じゃないと限界が来る。どこかで行き詰る訳だから、いかに足るを知るかを知る」

おお、「知足」のことか・・・・今の自分のリソースで、今の課題を徹底的にやりきることって大事やもん。

その上で、新しい挑戦は、己の利益のためだけではなくて、誰かの幸せのためにする。

うーん、あまり知られてない本だけど、私はこういう本が好きです。

で、私も「働かない人」のカテゴリーの片隅においてもらいたいです。

おススメします。

そろそろ1回クリックをお願いいたします。

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十牛図

2009-01-26 23:27:53 | おすすめBooks
皆さんは、十牛図って知ってます?

先日、サイコドクター:黒岩貴博士の講演「自己一致と十牛図」を拝聴しました。2時間ほどでは私にはあまり理解できなかった為、とても気になっています。

しかも、最近、mixiの「禅」のコミュニティでも活発にコメントされていていますし。

丑(うし)年だからなんですか?ぐらいの発想しかできない思考回路短めのワタクシです。そんな有名な図だなんて知らなかったです。

さて、黒岩先生は、催眠療法のスペシャリストで、完治率の高さからとても忙しいドクターでして、講演によると

最近の精神療法は、CBT(認知行動療法)にあるがままを受け入れる森田療法がプラスされている「第3のCBTがトレンド」だとのことです。

私は、昨年から、「禅」の世界を浅く味わっていて、この「第3のCBT」には、とても興味が持てました。森田療法と「禅」は直接関係はないけど、やはり「あるがまま」を受け入れることという点では共通しているからです。

で、十牛図というのは何かと言いますと、禅の悟りにいたる道筋を示した絵で、こういうのです→こちら
簡単な解説は→こちら

今、書道を習っておりますが、この習得過程も十牛図で説明がつくのだと思いますが、何せ、第一の「尋牛」の段階で、毎回毎回、一喜一憂のお稽古です。

仕事については、極めたなんてとても言えませんが、第5の「牧牛」~第8の「人牛倶忘」をうろついている感じです。

でも、この解説だけじゃ違うような気がして、もう少し深入りしたい。

十牛図入門―「新しい自分」への道 (幻冬舎新書)
横山 紘一
幻冬舎

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またもや枕元に本が積まれ始めたところに、あっーーーっつこんなの見つけてしまった。

ヤバイ、ハマルかも・・・。
しかも、プレミアモノののお宝本です。

意識の10の階梯―意識進化の羅針盤「エニアグラム」と「十牛図」
松村 潔
ヴォイス

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図書館で探すとして、当面、読む本に困らない日々です。
イスラム教と仏教(禅宗)、宗教を超えてつながる精神世界です・・・・。

あなたのクリックで今年も元気 


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意欲格差

2008-12-10 00:14:10 | おすすめBooks
少し、話は変わりますが、「格差社会」と言われて久しいです。

聞きなれてきましたが、相変わらず「どよよーん」とする言葉の響きです。

「勝ち組」「負け組」「上流」「下流」などなど。

「資産」や「名声」の有無でニ値化した言葉なんだろうと思います。
個人的には、いずれも、積極的に文章に組み込みたい言葉ではないです。

努力しても報われず将来に希望が持てない絶望的な人と、努力の向こうに希望が見える人、この差が広がる格差社会を「希望格差社会」と名づけて書かれた山田昌弘先生の本を読んだのが昨年の秋ごろだったと思います。

希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫)
山田 昌弘
筑摩書房

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最近では、和田秀樹先生が「意欲格差」という本を書かれました。

意欲格差
和田 秀樹
中経出版

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図書館で借りて読んでいます。

表紙の「『勝ち組』さえ巻き込まれる!やる気の衰退が日本を壊していく」

インパクト大です・・・・。

和田先生は、神戸・灘高から東京大学に進まれ、精神科医であり、教育者であり、いわゆる「勝ち組」の方かと思うのですが、本の内容は、遠慮がない論調という印象です。

内容は非常に明快であり、今後の予測もデータに基づきそうなってしまうのか・・・と説得されてしまいます。私たちの知らないところで憂うべきことが広がっているのかと胸も痛みます。

ちなみに私は、地方出身で、親は2人とも高卒で、自分の受けた教育は一貫して公立学校での教育です。本の内容からすると、今はこの条件で一歩間違えると生きていくのはちょっと大変なことのようです。

そんなこんなでも、今もなお何らかの学習意欲を持ちながら生きているつもりです。

自分の人生に絶望したことは5年ほど前を最後にありません。

今は、自分で決めた人生の目標に向かって、やっていけそうだいう希望は行動を通じて自分自身が見出すものだと思うし、

いつまでも追いかけたいと思う目標に向かって支援してくれる人、肯定してくれる人がいて走り続けられるものとも感じています。

無論、私は組織に属していないので、自分のモチベーションの管理は誰にも委ねることができないのですけどね。

結果的に、学びや技能(ビジネスに関することに限らず)、あるいはそれを得る行動なしに、自分がなりたい自分になることは難しいのではないかと感じています。いや難しい・・・。

幸いにして、何もしなくても今のままで十分だということであれば、それが自分のなりたい自分ってこと。

私は、今の自分にまだ満足していません。

私は、交流分析的には「完全であれ」をドライバーとして持っていますが、それで苦しければ「今のままでよい」と思えばいいけど、今は今のままじゃ嫌なんだ。

現実に副わない「過剰なセルフコントロール」が染み付きそうになっていたことに最近気づきました。

まだ自分の前に広がる希望が手招きしているので、私は、自己の意欲や関心のレベルで、自分のスピードで進んでいくんだろうなぁと感じています。

意欲も希望も、いかなる状況においても、いつも行動と切り離せないものと思います。

あなたのクリックで今日も元気。


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一人で抱えているお悩みをアクションラーニングで解決!

2012年の6月からアクションラーニングのコーチとして活動しています。アクションラーニングとは⇒コチラ
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アクションラーニングでは、問題を持つ方が問題解決できるのはもちろんですが、グループメンバーも提示された問題を自分のことのように考えながら、チームビルディングや自らのコミュニケーション力向上やリーダーシップなどについて振り返り、学ぶことができます。
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