登壇した日は、極力、家で仕事をしないように、外で仕事をしてから帰ります。
今も、阿佐ヶ谷のマックでコーヒー飲みながらブログ更新しています。
私は、接客部門での部下指導の研修をさせていただくことが比較的多くあります。
今日もそうでした。
私の仕事人生の大半は、接客業です。
接客者には、今、目の前にいるお客様がご満足なさる行動を自ら判断して速やかに行動に移す力が求められます。
「どうしたらお客様の立場に立って考えられる従業員を育てられるでしょうか?」「どんなトレーニングをしたら良いでしょうか?」
そこって、育成者側の最大の関心事だと思います・・・。
でも、私は、上司であるあなたこそが、お客様の立場に立って親身に応対して欲しいと願う部下・後輩に「親身に対応すること」が何よりも大事、
そう思っています。
お偉い方々には、なかなか直球は投げられませんけど(苦笑)
1人の人間として信頼され、尊重され、困った時、愛情が枯渇した時、スランプの時、アドバイスがほしい時、話を聴いてほしい時、励ましてほしい時、労ってほしい時、渇を入れて欲しい時、見ていてほしい時。。。
その時々の相手のニーズに応えていく、
私は、時間がかかっても、そんな関わりの中で、親身になってもらうことの意味を、
見返りを期待せずに、おぼろげにでも知ってもらうことが必要だと思っています。
甘やかしている訳ではなく、手を差し伸べる時か、一人で乗り越えさせるかなどの判断はもちろん意識的に行う必要があります。
先日、受講したセミナーの中で、講師の先生が「部下にお客様の立場を考えて対応してほしければ、部下を1人の人間として尊重することだ」と仰られた時に、
自分の軸足の置き場を、そろそろ固めてもいいと、ようやく思えるようになりました。
イマドキの若者は、そんな親心がわからないとなどと言われますが、誰かが教えて行かなければなりません。
そうやって、私たちも「困ったチャン扱い」されながらも大人になりました。
講師としては不甲斐ないのですが、私は、外部講師のたった数回のトレーニングよりも、忙しいけどすぐそばにいる上司の日々の関わりの方が格段に効力あると思うんです。
育成側にとっては、1回や2回で伝わらないのはもどかしいものです。
すぐに、行動に表れないのもどかしいものです。
でも、育成の技術とかコツとかから自由になって、誰かが、字の如く「親の身」で、無条件の愛情で関わる、そんな人が例え少なくてもいいから、必要だと思います。
忙しい仕事の中で、常に言動で示すのは難しいのが通常、だからこそ、せめて気持ちだけでも。
人は、一瞬にして劇的に考え方が変わることもあります。
数年前に、日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会のCS研究会に在籍していた時にこんなコラムを書いています。→
コチラ
この経験から既に8年の月日が流れました。
この話は、当時、時給1200円からコールセンターの仕事をアルバイトとしてやり直した、自分史上待遇的には最も恵まれなかった時代のはじまりの出来事です。
無論、私にこれまでの仕事の経験から、このコラムの中のインストラクターのメッセージを掴む下地があったことは否定しません。
その後の仕事でも、私自身が様々な葛藤の中で、チャンスを掴む努力したのも確かです。
ホント、シンドイジダイデシタ・・・
それは差し引いても、そんな中で出会った
雇用形態を問わず様々なチャレンジの機会を与えてくれた上司。
インストラクターとして必要なことを、たくさん気づかせてくれたり、教えてくれたメンター。
退職が決まった後ですら、損得抜きで、その後の私の仕事に生きるようにと新しい経験をさせてくれた上司。
何年経っても、色あせることがない記憶です。
辞めた会社に、今でも無条件で感謝するのは、そんな上司や先輩がいたからです。
人は扱われ方によって変わるのです。
そして、感動は人を瞬時に変えることもできます。
久しぶりに思い出して、マックで涙ぐんでいます。。。
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