愛媛:松山観光日記が続いていましたが、自分の中では「出張扱い」の旅でした。
日本交流分析協会の年次大会に参加したのは、会員になって4年目なのに今年が初めてでした。
参加することは早くから決めていたのですが、仕事が思ったより立て込んでおり、実は少し物憂い気分で出発したのでした。
しかし、「ようおいでたなもし」と愛媛支部の皆様の暖かいお出迎えいただいたことを皮切りに、
プラス(陽性)のストロークに溢れた会場に身を置いているうちに、この場の雰囲気をもっと楽しみたいと思い、肩の力を抜いて参加できたと思います。
また、全国的に交流分析を普及させようという協会の意気込みが伝わる大会でした。この意気込みにはワタクシめは落ちこぼれている・・・・
加藤諦三先生と和田迪子先生の講演も楽しみにしていました。
なんと豪華なお2人なんでしょう・・・・そして、とても楽しかったです。
加藤先生の講演は、「現代日本の親子関係と交流分析」という内容でした。
ブログに書き記しておこうと思うのは、青少年の異常な犯罪が増加する根っこにある親の破壊的メッセージ「Don’t be you(お前であるな)」について。
「猿の水練、魚の木登り」という格言について思うことがあったので記します。
猿は木に登っていればいいし、魚は水の中を泳いでいればよいのに、逆のことをやろうとして登っているふりや、泳いでいるふりをして自分をだましながら生きている。
そんなことが続けていても、自己肯定感をもてずにいつまでも劣等感から開放されることはない。
自分は自分であってよいのに、誰かと比較して劣っていると、「自分はダメな人間だ」と自分で自分を傷つける。
あるいは、持っているものが違うのに「もっと頑張れねば追いつけない」と自分を消耗させたりもする。
そして、猿が魚になれなかったこと、猿が魚になったことが評価される。
うさぎとカメの競争に意味はない。
確かに、うさぎはうさぎと勝負すればいいじゃない・・・
カメもうさぎと勝利して何を思ったか?
達成感を味わい、再度戦いに挑もうとしただろうか?
比較して、本来の自分を見失ってはいけない。
そして、加藤先生の言葉をお借りするなら
「非現実的に高い目標を掲げると、それを達成することに莫大なエネルギーを使うが、自分のできることにエネルギーを使わなくなる」
実際、私の仕事の中でも、クライアントの職場でも見られる。
「できないことにエネルギーを使い負荷をかけるから、トレーニングの効果が出て、高い成果を生み出すんだろ?」
と言われればそうかもしれないです。
それよりも前に、自分の目標の意味に納得しているか、使命と受け止めているかが大事だと思う。
スポーツ選手って基礎練習もするんですよね。だから、できることはきちんとできる。
それゆえ、スランプの時とかって、基礎をやり直したりして、違和感を確認したり、できているところを確認しながら自分を肯定していくことができる。
自分でも、そうありたいと思っています。
松山の街には、私を元気にしてくれる言葉がたくさんありました。
自分にも、皆さんへのお土産です。
『自分の速さで歩(ゆ)けばいい』
『みんな誰かの宝物』
『あなたにとって他人でも みんなだれかのだいじな人です』
というメッセージもありました。確かにそうですよね。相手を尊ぶことは、思っている以上に難しく、どっかで相手の自尊心を傷つけていることってありそうです。
『信じろ、自分の可能性』
可能性も含めての自分ですから。それは、自分らしく生きる可能性でありたいものです。
写真が大きくなりましたが、これぞ、松山的ダイバーシティ?
『いろんな子、いっぱいおって、かまん!かまん!』
『あんたはあんたでかまんのよ。』
そんな言葉にも、肩が軽くなりました。
どれもこれも、自分であっていいと思える言葉たちでした。
これらは、2007年に松山市の「だから、ことば大募集」のイベントで「ことばのちから実行委員会」が選んだ言葉たちだそうです。
伊予鉄道と、松山城に上がるロープウェイまでの商店街で撮影しました。
決して奢りや過信ではない、
自分に「希望」を持って生きたいと思った3日間でした。
こんな3日間にできたのも、愛媛支部の皆様、協会皆様、暖かいストロークをたくさん下さった参加者の皆さんのお陰でした。
来年は東京です。陰ながらお手伝いさせていただきたいと思っています。
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