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こんにちは。
前回の記事にコメントいただいたりしたこともあり、続編です。
「ステレオタイプの脅威」の本には、たくさんの事例が紹介されています。
前回ご紹介した論文のデータももう少し解説できたりするので、プラスしますね。
1.簡単な数学の問題と、難しい数学の問題に対する違い
・簡単な数学の問題では、男女差はなかった。
・数学の問題のレベルが高くなると、男女差が生じた。
「これはできる」と思えれば、ちゃんとできるのに、
「できないかも・・」とレベルアップすると、委縮しちゃうってことでしょうか。
2.「男女で差がある」と事前に話したケースと、何も事前に話さなかったケースでは、
スコアは同じだった。
つまり、何も事前に言われなくても、無意識に、「男女で差がある」と感じている、思っている、信じているということだそうです。
普段から言われ続けていると、何も言われなくても当たり前になってしまうんですね。
3.「男女で差がある」と話したが、「男性の点数が高く、女性の点数が低い」と言った説明はなかった。
これは、「男女で差がある」と難しい数学の問題について言われると、「男性の点数が高く、女性の点数が低い」と言われているのと同じと解釈する人が多いということ、だそうです。
4.「男女差がある」と言われた場合、
男性のスコアは若干高くなっている傾向がありました。
「自信を持てると」実力以上の力を発揮、そしてそれは徐々に実力になっていくんだと思いました。
こういったバイヤスは、他の事例でも見られるそうで、本には次のようなケースが例示されています。
・10ホールのミニチュアゴルフをする実験
「生まれつきの運動神経」を測定する検査の一環と言われた場合
白人学生は、言われなかった学生と平均3打差がついた。黒人学生は影響を受けなかった。
「スポーツインテリジェンス」を測定する実験だと言われた場合
白人学生は影響を受けず、今度は黒人学生は白人学生よりも平均4打差以上悪かった。
これは、「白人は運動神経が鈍い」「黒人はさほどインテリジェントではない」という昔ながらのネガティブなステレオタイプのプレッシャーに影響されていると解釈されているようです。
こんな風に、ネガティブなステレオタイプの意識があると、自分では意識していなくても
実は血圧が変わるほど影響を受け、ワーキングメモリにダメージを与えるというのです。
もちろん、アンコンシャスバイアスで成り立っている「あうん」の文化もあるけれど、
人の可能性を閉ざしてしまうほどのバイアスや、
ワーキングメモリへのダメージは避けたい・・・
でも、書いていてもなんだか小難しくて、
ストレートにわかってもらうのは難しそう。
わかりやすく伝えて、理解してもらうには?
ここがわかんないーってコメントあったら教えてくださいませ。
やっぱり写真はお花の方が好きかも。
シクラメンと一緒に今年、まだ咲き続けているミニカトレアを素材に。
もう、2月の声が。。。