雑記帳(新居)

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兎と亀

2005-04-15 12:38:13 | MyPC
最近、うちの部隊のマシンについて、「兎」と「亀」という考え方をしている。この表現は、近年特に注目されているトヨタ生産方式(TPS)に由来する。しかし、TPSと異なるニュアンスを持つのは、兎と亀のどちらがよいということではなく、うちの部隊が「チーム」として機能するためには、両方とも必要ということである。
少し前までは、うちの部隊のマシンは、すべて「兎」でなければならないという考えだった。とにかく高速であれば効率が上がるという考え方で、耐用年数とか、まして消費電力あるいは騒音の問題など二の次だった。もちろん、その当時でも、費用とパフォーマンスのバランスから「落としどころ」は常に考えて、購入するマシンのスペックは決めていた。しかしそれは、速いマシンがほしくないわけではなく、単に高価すぎるから手を出せないにすぎなかった。
ところが、ここ1,2年ほどで、動画の取り込みという究極の目標をノートマシンですらクリアするまでに至った。そして、「電気代」というランニングコストの問題がきわめて重大になっている。となれば、「作業内容に見合ったパフォーマンスで、最小の電力で動作し、安定な」マシン、すなわち「亀」のマシンの頭数がそろっているほうが望ましい。そのような考え方に必然的に変わったのだ。
しかし、「兎」のマシンが不要になったわけではない。「亀」の役割を果たすのは基本的にノートマシンで、一世代とか二世代前のエースが、作業ごとに割り当てられる。そのマシンでは、データの取り込みまではできても、その先ができない。それらのマシンの最大の問題はハードディスクである。タワーマシンのハードディスクに比べれば、ディスクのサイズが小さい上回転数も少ないため、スピード・容量ともはるかに劣る。しかも1台のマシンにドライブ1台しか搭載できない。(だからこそ、ドライブを大量に搭載しているタワーマシンたちに比べてはるかに省電力なのだが。)大容量データの加工から管理・保存という段階では、最高速度・最大容量が必ず追求される。少なくとも1台は、必ず「兎」のマシンがいなければならないのだ。(現時点では、録画する分量とHDD1台あたりの容量から考えて、マシン1台では全く不足であり、3台でもパンクしかかっている。パンクしたら、最後に空きがあるアリーナにHDDを追加するしかない。アリーナは、ポイント稼ぎの都合上今後も当分は一定時間の稼働があり、そのためハードディスク1台だけで運用されている。)