雑記帳(新居)

移転完了しました

ツアー選手権決勝とか(追記あり)

2007-11-12 04:09:19 | テニス
とんでもない時間になってしまったけれども、今試合が終わった。

Henin 5-7, 7-5, 6-3 Sharapova

Break Point won: Henin 6/18, Sharapova 4/18
Total Point: Henin 127, Sharapova 118
Duration: 3 h. 24 min (!!!!!)

途中からとぎれとぎれに見ていただけだったけれども、とにかく壮絶。1ポイント1ポイントももちろんレベルが高いし、デュースがものすごく多くお互いにピンチのしのぎあい。歴史に残る、死闘というしかない試合である。
最後の第9ゲーム、シャラポワのサービスゲームで、シャラポワが流れを取り戻しそうなチャンスボールは何度かあったのに、シャラポワがことごとくミスをした。足がまともに動かず追いつくはずのボールに追いつかなかったからだ。一方のエナンも足首が痛そうな様子を繰り返し見せた。現在の女子テニス最高レベルの試合で、これだけもつれれば、それも当然。そこまで死力を尽くした試合である。

この試合、シャラポワは開始直後から絶好調だった。2006年全米決勝でエナンを破って優勝したときと同じか、ひょっとしたらそれ以上の内容だったかもしれない。とにかくサーブは走っているしフットワークも最上級だ。今シーズンは肩の故障に苦しめられ、全米でよもやの3回戦敗退、それ以降ほとんど試合に出ていなかった。しかしそれは全く感じられなかった。ラリー中エナンがしばしばネットに出てプレッシャーをかけたものの、そのエナンの足下に落とすかパスするショットも切れ味抜群で、エナンはこのパターンでほとんどポイントを取れなかった。
一方のエナンは、この試合の間だけでサーブの好不調の波がかなりあった。調子よいときは、威力のあるサーブが続けて入ってあっという間にゲームをものにするけれども、入らないときは1stサーブが全く入らない。1ゲームでダブルフォルトを繰り返す場面さえあった。それで試合が壊れない、それも格下相手ならともかくシャラポワ相手で、というのは、エナンの圧倒的な強さの裏返しなのだが。1stサーブ入らない→ダブルフォルト連続→ストロークも狂いまくり→試合壊れた、誰かさんのファンを7年もやっていれば、こんな試合は何度となく見ている(苦笑)
シャラポワはエナンのサーブが不安定なのを利して第1セットを先取し、第2セット以降エナンが押し気味の展開になってきてもブレークバックして粘った。しかし、シャラポワも、サーブの絶好調がこの長い長い試合の最後まで続かなかった。第2セットの終盤から1stサーブの確率が極端に落ち、時折入ってもエナンに厳しいリターンを返されるようになった。また、エナンはネットに出るのが効果を上げていないことに気づいたらしく、ベースラインのストロークで押し切る場面が増えた。

筆者としてはもちろんシャラポワに勝ってほしいとは思っていた。しかし、この試合については、とにかく
両選手に拍手!
そして、
スポーツの感動とは本来かくあるべき

これに比べるとバレーボールは悲しいほどみみっちい話題しかない。

スポーツは筋書きのないドラマとよく言われるけれども、考えてみると、バレーボールの世界はそれが決められてしまっている。もっと言えば、競技団体も放送局も「筋書きのないドラマ」を嫌い、あらかじめ決めた筋書き通りに進むように仕組んでいるわけだ。だから、我々もその筋書きに沿った話しかできない。それで面白いはずがないのだ。
日本だけ異常に優遇して上位国(特に欧州の)をなかなか出させようとしないこともそうだ。そして最大の諸悪の根源は全セットラリーポイント制だ。最後の1点が入るまで勝負がわからない、競技の最大の魅力をスポイルするルール改変はあってはならないしあり得ないのだ。今までさんざん言ってきたことの繰り返しだが。

11/9-11の問題の試合結果

2007-11-12 01:03:59 | バレーボール
ITA 3-0 POL (25-15, 25-15, 25-18)
JPN 3-2 POL (19-25, 25-23, 18-25, 25-22, 15-12)
POL 3-2 SRB (24-26, 25-23, 25-12, 19-25, 15-10)

筆者の気持ちとしては、これで今回ワールドカップはほとんど終わった。上位3チームはアメリカ・イタリア・ブラジルでほとんど確定だろう。優勝争いはこれから先だがあまり気持ちは乗らない。

ゾルジ氏は、自身のブログの中で、大会前半のグループ分けに疑問を呈する記事を書いており、その中で、(ブラジル・アメリカは当然として)キューバやポーランドもセルビアよりたぶん強いと書いている。
ゾルジ氏のブログは→http://worldleague2007.splinder.com/
認めたくはなかったが、事実はその通りである。さすがにプロだ。残念ながら、セルビアの実力はまだその程度ということだ。ポーランドに勝てないのにキューバとか、ましてアメリカ・ブラジルと勝負できるはずはない。
昨年の世界選手権の3位は、まだセルビアの本当の実力でなかった。その世界選手権と比べて、スパソエビッチやジェリジロという主力が抜けたこともあるし、それ以上に、対戦相手に恵まれた大会だった。去年はイタリアにアゲロはいなくてマンネリ感濃厚のチームだったし、ポーランドはチームが全くまとまっていなかった。

ポーランド…星取りとしてはこちらの読みが狂ったわけではないけれども、感情的に最もやってほしくないことをやってくれた。(日本戦で勝てず、セルビアを潰して星勘定を合わせる)筆者として、この先の大会でポーランドはやはり応援できない。
日本戦グリンカは今ひとつだった。どうしてポドレツをピンチブロッカー以外で全く使わなかったのか。セルビア戦で試したグリンカを下げてポドレツ先発を試さなかったのか。あるいは、これまで負けたアメリカ戦とかキューバ戦でも、グリンカ・ポドレツ・スコブロニスカ先発の攻撃的シフト自体は成功のように見えた。なぜそれを変えたのか。
(後日追記)後から振り返ってみて、ベルチクをけがで欠いたことは予想以上に大打撃だったと思われる。トスの質そのもの、特にサイドへのトスはサドレクのほうが上手い。しかし、センターの速攻でリズムを作ることに関しては、ベルチクが上手である。(オランダのフレデルスとキム・スターレンスにも同じことが言えると思う)ワールドカップでは、シュリワが久しぶりに現役復帰し、交代で入る場面も何度かあったものの、アタッカーとタイミングが全く合っていなかった。結果、サイドのどこか1枚がつかまるとあっという間に連続失点という場面を何度か見た。そこでベルチクがいればと思われたのだ。グランプリの日本戦でも、先発はサドレクだったが第2セット途中でベルチクに交代し流れを取り戻した。