雑記帳(新居)

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デラクルス炸裂

2008-01-07 08:04:07 | バレーボール
デラクルスはカルカセス以来の人間凶器だ。

宝来・ケニーとか高いブロックでも上を抜いてくるし、強打をたたき込まれたらレシーバーの正面でもはじかれる。しかも高さと破壊力だけでなく、想像以上に上手くミスが少ない。体勢が悪くても、ブロックの指先に当ててブロックアウトさせたり、ブロックのいない側にコントロールしたショットを打ったりできる。
準決勝のJT戦第1セット、東レ6-8からデラクルスのスパイクとブロックで3連続得点して逆転。東レ9-11からは、JTサーブミスのあと、全てデラクルスのスパイクで5連続得点し15-11。この間東レの9点のうち、相手サーブミスを除く8点全てがデラクルスの得点である。

東レは、サーブレシーブをしない外国人選手を入れたことで、サーブレシーブがどうなるか懸念されたけれども、この大会では問題は見あたらない。日本人だけでは、レフトへの二段になるとどうしてもブロックされる確率が高いが、デラクルスならそれでも高い確率で決めてくれる。レシーブする選手としても楽だろう。
デラクルス自身のレシーブとかつなぎとかブロックも予想以上である。高さはカルカセスの方があるはずだが、選手としての完成度は、(来日時の)カルカセスよりもデラクルスが上だろう。準決勝のJT対東レの試合、すぐとなりに久光真鍋監督とスタッフがきた(驚いた!)が、その久光スタッフも上手いと感心していた。

この後の決勝も含めて、セットの序盤、あるいは相手に流れが行きそうな場面ではデラクルスにボールが集まるけれども、それで東レ有利な展開になれば、デラクルスの打数は減ってきて、日本人選手、特にセンターのブロードが増える。常に東レに余裕を持った展開をされており、ぎりぎりの競り合い、デラクルスしかないという場面にさえ持ち込めていない。
ところで、デラクルスの身長は公称188cmとなっているけれども、もっと小さいようだ。一列に並んだ写真を見ると、冨田・西脇と同じくらいで186cmの荒木よりは明らかに小さい。

さて、今シーズンのVリーグには、ドミニカから、東レのデラクルス、デンソーのロンドンに加え、チャレンジの上尾にヌニェスが加わる。プレミア相手でもデラクルスがここまで活躍すると、チャレンジではさらに一方的にやられるのだろうか。

今大会合計で3日間見たわけだが、今大会のベスト4チーム、東レ・久光・JT・NECがそのままVリーグのベスト4を占める可能性が高いと感じられた。そしてどのチームが東レを止めるかが当面の焦点ではないか。
久光・NECはいささか疑問符が感じられるけれども、ほかのチームがこの2チームを蹴落とせるかはさらに疑問である。大きく伸びる可能性があるとすればデンソーで、ロンドンが上手く機能すれば上位予想のチームも十分に食える。

(無題)

2008-01-07 03:44:49 | バレーボール
ところで、2回戦が一番混雑していて、3回戦・準決勝とラウンドが進むにつれてがらがらになるとはどういうことよ。(3回戦までは複数コートで同時進行のためアリーナの席はなく、準決勝・決勝のみアリーナ席があったという事情はあるにせよ)
2回戦については当日券も残らないという情報があり、大慌てで前売りチケットを確保したのだ。それが準決勝になると、スタンドの4分の1は完全に閉鎖、それですらがらがらだった。アリーナも半分くらいしか観客は入っていない。
とどろきのアリーナ席は傾斜がゆるいため、すぐ前の席に人がいると見づらい。そこで「市松模様」に座席が埋まっていた。この日からは親会社の応援団も入りいつも通りの応援になったけれども、シンセの音が異様に大きく響く。これも観客がまばらだからだ。

準決勝の第1試合は女子東レ対JTという組み合わせ、最も人気のあるチームの対戦であり、通常のVリーグではこれほど観客が少ないことはあり得ない。この2チームが地方の小さな会場に来たりすれば、会場はすさまじい混雑になる。もちろん席は全部埋まるし通路は立ち見の客が取り巻いている。
ここ2年くらい、特に地方会場は恐ろしく混んでいる。かつてイエリッチとアルタモノワがVリーグにいたころ、当日券で座れないことなど考えられなかった。しかし去年久しぶりに本格的に観戦して、地方会場では毎回立ち見だった。そして今シーズンは、立ち見でさえ当日券がない会場もあるという。今年はチケットは全部前売りで確保している。さもないと危険すぎる。