雑記帳(新居)

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(無題)

2011-06-19 02:41:00 | テニス
結局、ウィリアムス姉妹以外の誰かがウィンブルドンに優勝するところが、いまだに想像できない。
クレーは本命不在だし、ハードでもクライシュテルスとかリーナの優勝はまだ想像できるのだが。

何より残念なのは、ここで若手の名前を全く出せないことだ。

若手とはどのくらいの年齢までかという定義もまず必要で、そもそも、本来は、キャロとかクビトバはもちろんパブリュチェンコワでさえ、もはや若手と呼べないのだが、アザレンカあたりも含めて、ベスト4以上に進出できる予感がしない。
技術的にはチャンスはあると思うが、グランドスラム優勝候補に挙がる選手と比べて、メンタルというか勝負が甘い。攻めるべきところで攻めて、守るべきところはきちんと守り、ミスを出してはいけない場面でミスをしない。重要な場面になるほど、そのあたりに強い不満を感じる。
もちろん経験を積むことである程度は改善されるだろうが、グランドスラムを何度も獲得する選手は、最初からそのような強さを持っていると思う。そのような選手が久しく出ていない。現時点で、これに該当する最後の選手はシャラポワだろう。

ウィンブルドン2011のドロー

2011-06-18 17:05:00 | テニス
どのみち当たらないと思うけど懲りずにやる。
例によって、第1シードを最も上、第2シードを最も下になるように並べ、8分割してみていく。
今大会は、全体としてトップハーフが激戦区でボトムハーフはやや緩いという印象。特に8分割した中の5番目が極端に緩い。
最上位の選手がそろって貧乏くじなのも今回の特徴だろう。(特に1~3シード、第4シードのアザレンカはまだまし)一方、第5シードのシャラポワ、第8シードのクビトバは、ベスト8進出までは比較的恵まれた組み合わせ。これは、セレナが第7シードになったことが大きな要因だ。

1/8
キャロの悲願の初の四大大会優勝については、今回も至難の組み合わせだ。前回ローランギャロス以上に絶望的なドローかもしれない。順当なら4回戦のゲルゲスが最初の難関になる。準々決勝はシャラポワ。これでも十分厳しいが、準決勝まで進めたらおそらくセレナとの対戦。芝でこれだけの相手を倒して優勝など、全く想像もできない。

2/8
シャラポワにとっては、準々決勝までは比較的勝ち上がりやすいと思われる。順当なら4回戦はストーサーとの対戦になるので、そうなればシャラポワにとってはボーナスステージ。準々決勝も順当ならキャロとの対戦なのでチャンスは十分にある。しかし、準決勝まで進んだとして、相手がセレナにしてもリーナにしても勝てそうにない。
シャラポワは、かつて、2005年全豪から2007年全仏まで、グランドスラム10大会のうち準決勝敗退が6回で"Semipova"などと揶揄されたのだが、そのSemipova復活か。

3/8
今大会最大の激戦区。
まず2回戦でリーナとリシキの対戦となることはほぼ確実。リシキは全仏でもズボナレワを倒す寸前までいったが、剛速球サーブと強打は芝ではさらに威力を増す。3回戦では、その勝者と、ウィンブルドンベスト4経験のあるジェンジーとの対戦となるか。
しかしローランギャロスにしても今回ウィンブルドンにしても、リーナのドローの厳しさは半端ない。ローランギャロス優勝は、前評判の最も高かったシャラポワ・クビトバ・アザレンカ、前年優勝のスキアボーネを、4回戦以降で全て倒してのものだった。今大会は2回戦から厳しい相手の連続だ。

4/8
セレナとバルトリが4回戦まで勝ち上がることはほぼ確実。第2週となる4回戦まで残れば、セレナが取りこぼしをする可能性は低くなってくるが、激しい打ち合いが必至で、この対戦は大きな関門であることは確かだ。セレナがここをクリアすれば、その先は優勝まで電車道だろう(決勝で姉妹対決が実現した場合はまだしも)。

5/8
冒頭にも書いたとおり、有力選手不在の泥沼区画。スキアボーネは芝適性が全くないため上位進出が期待できない(2009年は「突然変異」のベスト8だったが、それ以外は3回戦進出さえ一度だけ)。ペトコビッチも芝では未知数。芝で近年目立った実績のある選手といえば、2010年イーストボーン優勝のマカロワくらいか。ドキッチの涙の復活とかあるとうれしいのだが。
森田はここに入っているので、ひょっとするとひょっとして大躍進かもしれない。それにしても、毎回の伊達のタフドローと何と対照的なのか。

6/8
アザレンカにとっては、前半から微妙に厳しい対戦が続き、容易なドローとは言えない。1回戦でバーミンガム優勝経験のあるRybarikova、3回戦ではローランギャロス以降好調のハンチュコバとの対戦の可能性が高い。この3回戦をクリアした選手が準決勝まで一気に勝ち抜ける可能性が高い。個人的にはハンチュコバに期待したい。

7/8
ここも泥沼の気配が漂う。クビトバはローランギャロス以降特にサーブが不安定で、早期敗退の可能性も少なくない。しかしほかに芝で有力な選手も見あたらない。現在(この記事の作成時点で)ロスマレンの決勝に残っているVinciは要注意かもしれない。

8/8
ここ1年、ズボナレワはグランドスラムでドローにも恵まれた印象が強く、前回ローランギャロスを除いてそのチャンスをしっかりとものにしてきた。しかし今回はそのラッキーもないようだ。順当なら、2回戦ベスニナ、3回戦ピロンコバと序盤から容易でない対戦が続き、4回戦はヴィーナスとの対戦の可能性が高い。
なお、伊達は、1回戦は勝てそうだが2回戦に進出すればヴィーナスとの対戦がほぼ確実。相変わらずの引きだ。


セレナ登場

2011-06-16 07:15:00 | テニス
ウィンブルドン直前のイーストボーン大会で、ついにウィリアムス姉妹がそろって復帰。
しょぼいゲームとか漫画だとこのような感じかな?

セレナの攻撃が止まった!
セレナ「ベラちゃん、ここまでよく頑張ったわね。」
ベラ「!?」
セレナ「今日はこれまでにしておいてあげるわ。ウィンブルドンを楽しみにね。ウフフフフ…」
ベラ「何だったのよ…」
セレナはどこかへと消え去った…

下手なネタですみません。
試合を見る限り、いつもの前哨戦の通りのセレナだ。
セレナの場合、前哨戦では、まともな上位選手で前哨戦でも全力で来るような相手には、たいてい負ける。現在ならズボナレワとかアザレンカ、去年までならディメンティエワとの対戦なら、だいたい撤収だ。すぐに負けてしまうか粘って負けるかの違いはあるにしても。
本番になったらやるだろう。競り合った場面であれほどたくさんのミスはしないから。

それにしてもセレナほどわかりやすいラスボスはいないな。

全仏オープン決勝

2011-06-04 12:04:00 | テニス
スキアボーネの2連覇か、リーナがアジア初のグランドスラム優勝者となるか、というところだが、この対戦は際だった遅咲き対戦である。両者の年齢をあわせて60歳という決勝は、グランドスラムでは13年ぶりの年長者対戦である。
しかしながらこれは、今大会だけが突出しているのではなく、明らかに最近続いている傾向である。2010年以降のグランドスラム決勝進出者は以下の通りである。
セレナ(ウィリアムズ)、エナン、スキアボーネ、ストーサー、ズボナレワ、クライシュテルス、リーナ
この中で最年少のズボナレワでも84年生まれである。
さらに付け加えれば、上記7選手のうち、スキアボーネ、ストーサー、ズボナレワ、リーナの4人は、この年で初のグランドスラム決勝進出かつランキングも自己最高に到達しており、明らかに遅咲きの選手といえる。エナンとクライシュテルスは、一度引退してから復帰。

その一方で、今年7月以降、トップ50にティーンエイジャーが一人もいないという信じ難い事態が発生する可能性がある。
女子テニスのキャリアのあり方そのものが大きく変わりつつあるかもしれない。