引き続き東京のことを書き記す。
浅草よりもよくぶらぶらしたのが
両国である。ちゃんこ鍋が
美味しいのでついつい立ち寄って
いたものだ。
昔ここは武蔵の国と下総国との
国境で両国の名前の由来になった
と聞いた。元々湿地帯で人が住む
には適していなかったようだが、
江戸の大火事で多くの人が火の手
を逃れるため、川に飛び込んで
命を落とした。そこで橋を架けた
のが両国橋であるらしい。
当時は住居地よりも大道芸など
見せ物小屋、動物園、大相撲
などエンターテイメントの街
につくり上げて賑やかな街に
なった。
両国国技館が移設される前の
土地の近くには回向院があり、
昼間は誰でも入れることができる。
一方で夜の両国橋から見る巨大な
川は深い闇に引き込まれそうな
怖さを感じるが何か悲しい歴史と
関係があるのだろうか。
つづく…。