硬い話題を柔らかくどうでもいい話を真面目に語ることをモットーに書いています。
阪神大震災があった時は
関西にいなかった。
幸い知人で亡くなった方は
いなかったが、この震災を
機に交流のあった多くの友人
との縁が切れた。
が、一方で新たな友人が登場
してきたのもこの時期である。
しかしあの頃を振り返るのは
まだ辛い。
当時の自分を受け入れるのは
もっと先にしよう。
村上春樹の小説で
「風の歌を聴け」でネズミ
と呼ばれる不思議な男に興味
をもった。震災前でこの小説は
何度か読み返した。
確か舞台は神戸だったと思う。
その後「羊をめぐる冒険」
にも再びネズミは登場する。
が、この時のネズミはかつて
の人物像ではなかった。
非常に失望した記憶がある。
この二つの小説は
私の中では震災前と震災後
なのである。
気温と体感温度が
異なる日もある。
気温が8℃まで上がってきた
ものの狭い事務所で足が
ガタガタと震えてる。
身体を温めようと例の近所の
うどん屋に駆け込んだが、
入口に小さなストーブが
ポツンとあるだけ。
ここでも足をガタつかせて
ひたすら熱いうどんを待つ。
比較的空いていたので今回は
飛沫の心配はないだろうと
たかを括っていたら、空席が
目立つカウンターなのに、
斜め前に突如見知らぬ男が
登場。どうも寒い入口付近を
避けて私と同じ思考で真ん中に
詰めてきたようだ。
こちらはうどんを啜りながら
「アンタは怖くないのか?」
と心の中で少し毒づいた。
が、「了見悪いのは私だな」
と思い直して出汁を飲み干した。
店を出ると灰色の冬空が
奮い立たそうとする
気持ちを阻む。
色々考えていると
妻の誕生日が過ぎてしまって
いるのに気づき慌てふためく。
今から忘れていた
言い訳を考えねば。
寒波で雪がチラつく中
飲食店街の前を小走りで
駅に向おうとしていた。
時々ふらり寄っていた2階の
ラーメン屋の明かりが
なかったのに気づいて
「あれ?」と立ち止まる。
窓から見える狭い店内は
真っ暗で目を凝らして
見るとテーブルに椅子が
上げられて並んでいる。
緊急事態宣言の発出前に
力尽きた一光景とも言うべきか。
去年の今頃はカルロスゴーンの
話題で持ちきりで、新型コロナ
は世界で5000人の見通しくらい
だった。
ずいぶん前のように感じる…。
3月決算まで残り2ヶ月半
あるが昨年末までの経費を
振り返ると例年と大きく
異なっているのが数字で
わかる。
大幅に減っているのが
旅費交通費
接待交際費
会議費
昨春に組んだ経費計画では
ある程度の減少は見込んで
いたが蓋を開けてみると
昨年の6割程度まで下がって
いる。特に交際費は5割以下
だ。もろにコロナの影響が
反映されている。
一方でテレワークのインフラ
整備による経費は案外計画範囲内
に収まっているので総体的には
コストダウンが図られている。
一方で注意を引くのが
前述の科目に関わる業界だ。
旅行業界、ホテル業界、
公共交通機関、
外食、BARなどなど
経費が減るという事は
利用していないことなので
これらの業界に対する与信は
非常に厳格な注意が払われて
いるに違いない。
以前は路地裏や地下の隠れた
店に好んでいく事もあったが
今では心理的に足が向かない。
「名店は路地裏にある」と
ある人から聞いた言葉だが、
厳しい現実に直面している。
あけまして
おめでとうございます。
コロナ禍という言葉が
挨拶用語になっている中、
週休3日制を導入する企業が
出始めてきた。
今の時代においては違和感
なく、さまざまな働き方が
増えてきそうだ。
みずほファイナンシャルGの
場合は週休4日の選択もある
そうだ。
当然収入は減る。
となると本格的に
副業を掛け持ちする時代が
到来したのであろう。
一昔前の日本的経営の思想は
過去の遺産として葬られて
しまったといっても過言では
ない。
終身雇用、正社員、退職金
も将来存在しているか怪しい。
身近でも週3日営業、週2日
は他社で経理の記帳代行、
残りはフリーランスの仕事を
している方がいる。当人は
気持ちの切り替えが出来て
心地良いそうだ。これも
ニューノーマルのスタイルに
なるかもしれない。