未来への便り アドバンス

学校職員を定年前に辞めました。そして株式会社を設立しました。AIを学びながらブログの記事をアップします。

夕刊フジBLOGの更新停止に思う

2009年04月08日 21時55分25秒 |      +ブログ
このブログのテーマは「ソーシャルメディア」について考えることです。

それを考えるのにぴったりな出来事がありました。

少し長いのですが、全文引用します。

夕刊フジBLOG:新聞社初のブログサイト「夕刊フジBLOG」が更新終了するワケ
夕刊フジBLOGは本日をもって更新を終了します。2004年7月の開設以来、4年7カ月にわたってユーザーの皆様には大変お世話になりました。

夕刊フジBLOGは、日本の新聞社としては初めて本格的なブログシステムを取り入れたサイトです。ブログのシステム自体は、2003年ごろから米国で盛んとなり、2004年初頭には日本でも大手プロバイダーなどがブログサービスの提供に乗り出しました。

そんななか、夕刊フジBLOGは米シックスアパート社のMovableTypeをサイトの更新システムに取り入れ、トラックバックやコメントも受け付けるブログサイトとして誕生しました。まだブログが海のものとも山のものともつかぬ時代――「炎上」という言葉こそありませんでしたが、新聞記事に対する「意見」や「批判」を同じサイトに載せるなどとんでもない、という風潮が社内外にあった時代の“英断”だったと自負しています。

当初はおっかなびっくり始めた夕刊フジBLOGですが、開始早々からネットユーザーに反響を呼び、いくつかの雑誌や書籍、ネットメディアなどにも「夕刊フジの英断」などと取り上げられました。2004年の年末には「ウェブ・オブ・ザ・イヤー」にも“新人賞”部門でノミネートされました。

夕刊フジBLOGの立ち上げが間違いでなかったことは、その後のブログの隆盛を見ても明らかです。多くの人たちが自分のブログを持つようになり、企業も当たり前のようにブログサイトを開設しています。政治家や芸能人の情報も、当人のブログからもたらされることが多くなりました。

新聞社をはじめとするメディア各社も、自社サイトにブログのシステムを取り入れるようになりました。そうした時代にあって、「新聞社初のブログサイト」という看板にはもはや新規性はなく、夕刊フジも「次」のステージに進むべきだと考えたのが更新終了の理由の1つです。

もう目新しくないからやめる、というのは、かなり身も蓋もない言い方ですが、ネットの世界は今日の成功法則が明日には失敗の事例となることが多く、常に新しいチャレンジが求められています。広告収益モデルを狙い、無料で記事を掲載してきた新聞社サイトが軒並み苦しい経営を強いられるなか、夕刊フジBLOGは紙とネットを利用した、従来にない試みにチャレンジするべく、しばし現状を静観しようと思います。

次に登場する媒体はおそらく「夕刊フジBLOG」という名称ではないでしょうが、読者の皆さんにはぜひ、「夕刊フジBLOG」というサイトがあり、日本のネット界に多少なりとも影響を与えたということをご記憶いただきたいと思います。1人でも多くの方に「夕刊フジBLOG」の記憶をとどめていただければ、編集者としてこれに勝る喜びはありません。

なお今後、夕刊フジに対するご意見や新企画のご提案などはネット上で誰もが見られるように下記のブログへのトラックバックやコメントで受け付けることにします。

http://d.hatena.ne.jp/yukan-fuji/
長い間、夕刊フジBLOGをご覧いただきまして、本当にありがとうございました。

2009年3月31日 夕刊フジBLOGエディター・佐々木浩二


というものです。ソーシャルメディアといってもブログから始まった動きは今やいろいろなサービスに進化しています。特に、大手ネット企業のポータルサイトの動きはユーザーをどう取り込むかの熾烈な競争が始まっています。取り込めれば、すべてのネット上の行動が把握でき、それが広告に結びつくからです。

企業の関心がブログから次世代ソーシャルメディアへ変わりつつあるということを表す一つの象徴的な出来事です。

でも個人はやはりブログが手軽で、使いやすいですよね。

ただ限界を感じていることがあるとするとサイドバーをどう拡張するかです。個人でもポータルが必要になってきているのかもしれません。
コメント
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