嘆きのプロセス

私たちが大きな喪失体験を味わった時 どのような反応をするかによって、その後の人生の流れが変わってくるように感じます。

日本人は国民性として、感情を露わに出すことに対する気恥ずかしさを持っている為か、大きな喪失体験をしてもそれをストレートに表現することを自分自身に許せなかったり、また周りの人に対しても押さえ込むような励まし方をしてしまうことが多いと思います。

私たちの人生の中には、予測もしないような突発的な出来事が起こる場合があります。
嘆きのプロセスはそういった受け入れ難い出来事が起きた時、その出来事に対して 自分を閉ざしてしまうのではなく、積極的に悲嘆の感情を味わい尽くすことでしか前に進めない事を教えてくれます。

悲しければ泣き、腹が立てば怒り、どのような感情が湧いてきてもそれを否定しないで感じていくことで、自然と次のステップに進んでいけるのです。

感情を長年抑圧してきた人にとっては、そのプロセス自体に大きな苦しみを感じるかもしれませんが、通り過ぎた時に 受け取るものはたくさんあると思います。

どのような形であっても大切な人との別離は痛みを伴います。どうかひとりで抱え込まないでくださいね。