にわとりのにわ a hen's little garden

歌うたい時々クラリネット吹きの日高由貴のblog。
ちいさなこころのにわの風景をすこしずつ書きとめていきたいです。

2011年09月16日 | 日々のこと
前の研究室時代からの先輩とあってごはんを食べました。

韓国にいっておられたとのことで、韓国のお土産と、編集された本をいただきました。

お土産は、すごく優しい珊瑚色の巾着袋でした。

その先輩が、迷っている学生さんに、こんなことをおっしゃったとうかがいました。

おもしろいと思えないなら、テーマをかえたほうがいい、と。研究が進んだからこそ、おもしろくないということがわかったのだから、あなたの研究は進んでいるのよ、と。

とても素敵な言葉だなと思いました。

学生さんにしてみれば、周りのみんなが最初に決めたテーマにそって研究を進めている中で、自分だけがいまさらテーマを変えると、遅れをとるような気がして、足踏みしてしまうそうです。

学生さんの気持ちもわかるような気がする反面、先輩がおっしゃるように、それは、遅れているということではないのだと思います。

それは、論文に限らず、人生の選択についてもいえるのではないかと思います。

それまでの経験を無駄だったと思えば無駄になるし、その経験から何かを学べるのなら、早いとか遅いとかいう問題ではないのだと。

ただ、そのひとの歩くスピードがあるだけで、早いとか遅いとか比べられるものではないのだと思います。

ひとつひとつの岐路で迷いながらそのときの自分にとって一番いいと思う道を選んできて、いままで歩んできた道を、ほんとうによかったな、とあらためて思ったひとときでした。