「やった事がほんのわずかだもの。やり残した事ばっかりでしょう、きっと。一人の人間が生まれてから死ぬまでの間、本当にたわいもない人生だから、大仰には考えない」。こちらも樹木希林さんの名言だが、この人が、どんな最期を迎えたかを知っているからこそ、この言葉に感銘を受ける。小生も、その死に際に「どんな事を思うのか?」と考えてしまう。と思うのも、自身の年齢故か?歳には勝てないものだ。さて人によって生き甲斐も様々だろう。しかし趣味はさておき、最終的には「家族が」と言う事になると思う。だから子は鎹(かすがい)なんて言葉もある。愛情は何ものにも代え難いのだ。大腿骨の(人工関節の)移植手術を終え、こちらの自宅で保養していた妹も、ようやく体調が落ち着き、帰る事となった。その為の準備を1ヶ月を掛けてしていたのだ。一昨年から色々と変化がある。この3年間は(自身や自宅を含めた身内の)転換期だったようにしか思えない。何せ自身の職場も経営会社が変わるのだ。父の納骨を7月に控え、その後は一周忌である。つまりこれで一通りの事を終え、一回りをした感覚だ。来年は飛躍を求めたい。今年の神宮館高島暦にも「変化の多い歳(年)」と書かれてあった。ちなみに小生は【九紫火星】である。現時点でも色々と変化がある。小生の場合は、家電品(オーディオ製品)の故障が続いた。それが不思議でならない。然も何の前触れなくだった。
些か内容の重い希林さんの“命の名言”の後に伝えるのが辛い記事だ。NHK News Webによると、警視庁からの情報を受け、こう伝えた。「18日午前10時すぎ、歌舞伎俳優の市川猿之助さん(47)が、東京 目黒区の自宅で意識がもうろうとした状態で倒れているのをマネージャーが発見し、消防に通報したということです」との事だ。その上で「通報を受けて救急隊員が駆けつけたところ、猿之助さんのほか父親の市川段四郎さん(76)と75歳の母親が倒れているのが見つかったということです」と。記事の内容によると煉炭自殺を連想させるが、何とも言えない。(四代目段四郎さんは巻添えか?)何とも残念な事件だ。猿之助さんは命に別状がないとは言え、名優が一度にふたりもである。思えばコロナ禍の時期に芸能人の自殺が相次いだが、まさか「猿之助さんが?」だ。四代目のストレスやプレッシャーは、当事者しか解らないが、コロナ禍も「何のその!」てな印象だったので、本当に残念だ。猿之助さんと言えば、江戸歌舞伎のケレンが魅力だっただけに、その後継者が危ぶまれる。従兄弟(九代目中車)の不祥事の記憶も新しいが、当人のセクハラ疑惑まであり、先代の顔に泥を塗った印象もある。それを悔やんだのかも知れぬが、その理由は当人しか知るまい。此処、10年程の間に大名跡の他界が相次ぎ歌舞伎も寂しいが、澤瀉屋は一度に三人も失った悲しみは計り知れない。生き残ったとは言え、四代目の再起は絶望的だ。不祥事で落ちた九代目中車も然りである。残念な事だが、澤瀉屋はもう終わったのだ。しかし望みが無いとも言えない。九代目中車の御子息に期待しよう。
市川猿之助さんと両親 病院搬送 父親の段四郎さんと母親が死亡
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230518/k10014071021000.html
市川猿之助「性的ハラスメント報道と遺書」で歌舞伎役者としての未来と「澤瀉屋」の運命は…
https://www.asagei.com/261128