コピーペースト

連日、カフェ、大忙し。
後片付けの時間になっても、お客さんが入ってくる。
客足がずっと繋がっているーーーー


やっと閉店の看板を出したのに、入って来た人が、、、
ヘルメット、サングラス、蛍光色の黄色のパーカーに、バックパックの雨よけも蛍光黄色、、、


私、ホールの床をはきながら、、、
え？
誰？
何？



「 おーい！ トムーー 」



え？
よーーく見ると、、、

かろうじて見えている部分、、、
鼻と口元、、、



ト、、、
トムちゃんだ、、、


「 トムのお父さんですか？！」


「 あははー お父さんなんだよー」
トムちゃんが厨房から出てきた。



鼻と口元、、、








おんなじーーーーーーーーー






2人の会話は一瞬で。
全身ほぼ黄色だったトムちゃんのお父さんはカフェを去った。



「 トムちゃん、お父さんにそっくりなんだねー 」

「 嫌なんだけど、、、まさにコピーペースト状態なんだーー」






家族って、、、
笑える。
血筋って、、、
怖い。