子供の頃、なんとかしてこの田舎より抜け出してやるぞ、、、そんな事ばかり考えていた。
当時の私にとって東京に出るというのは、外国で暮らすのと同じであり、外国で勉強するなどと考えが広がる事はなく。ただただ、目指すは東京であった。
東京で暮らし始め、実家に戻るのはどんどんと減り。
弟も東京に出した両親が、2人でどんな生活をしていたのか、私は興味すら持たず。
東京での自分が人生の中心で、本当に親不孝な娘であった。
元メタボと知り合ってからは、休みが取れたら2人で旅行をし、実家に帰る回数はますます減り。
それが一変して実家に戻るようになったのは、娘が生まれてからだ。
無口な父親を相手に、オセロゲームを誘う娘が面白かった。
夏休みは実家で過ごした。
私達がイギリスに移動してからは、両親との一泊旅行が大きなイベントとなった。しかし父親の弱りようはスピードアップ。2年前の下呂温泉旅行が最後となるも、当時あれが最後になるとは考えもせず。
母親と岐阜駅前のビルに登る。
お天気が悪く残念だったが、新しい駅前の変化を楽しみ。
我が岐阜市、、、山がこんなに迫っているのかと改めて驚いた。
山の上にはちょこんと岐阜城。
あんな場所によくお城を建てたものだ、、、岐阜城を見上げるといつも思う。
新しくなった駅前には、、、
小さいけど光ってるこのお方、、、織田信長、、、
中学、高校と、まったく愛着がもてなかった実家、、、、
56歳を迎えるにあたって、自分はどこにいるのがいいのか、、、幸せなのか、、、
実家を昔のようには切り捨てられない自分がここに、、、
この気持ちは一体何か?!
私にとってのイギリスでの生活は一体なんなんだ。
娘はどこで大学生になるのか?
元メタボはどこでリタイアするのか?リタイアなどできるのか?彼はずっと東京なのか?
私は岐阜に戻って母親と一緒にいるのが親孝行なのか?
そうしたいのか?
アメーバのような私達、、、
年が経つにつれてもっと分割されるのか?!?!
これからどうしたいのか、、、
答えがどうしても出てこない。