元サラリーマンの植物ウォッチング第5弾。写真はクリックすると大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part5
ネジバナ・1~花

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クサノオウ・2~果実

さてケシ科には、同じ形をした4弁の花を咲かせるヒナゲシのグループと、より複雑な花を持つケマンソウやコマクサの仲間がある。新エングラー体系及びクロンキスト体系ではともにケシ目を認めており、新エングラー体系ではケシ科のほか、フウチョウソウ科、アブラナ科、モクセイソウ科、ワサビノキ科などを含む構成で現在のアブラナ目に近かった。クロンキスト体系では、花の形態が大きく異なるという理由でケシ科とケマンソウ科に分けられ、ケシ目にはこの2科のみが含まれた。ところがAPG体系では、ケシ目はキンポウゲ目に含まれケシ目の名前は消滅した。新エングラー体系でアブラナ科と近い位置にあると考えられていたケシ科は、APG体系ではアブラナ科が中核真正双子葉類バラ類にあるのに対して、ケシ科のあるキンポウゲ目は真正双子葉類の最基部に位置しており、ケシ科はAPG分類で大きく位置づけが変わった分類群のひとつとなった。
(伊藤元己・井鷺裕司著『新しい植物分類体系 APGでみる日本の植物』より一部引用)
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