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タシロラン・1~蓮生寺公園

 蓮生寺公園の林内に生育する「タシロラン(田代蘭)」。ラン科トラキチラン属の菌従属栄養植物(腐生植物)で、明治39年に田代善太郎先生が長崎で発見したことから名付けられている。田代先生は明治4年に福島で生まれ、東京高等師範学校で牧野富太郎博士に師事した。卒業後は福島、熊本、長崎で教職に就き、その傍ら日本全国で2,500種にも及ぶ植物標本を集めたとのことだ。
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ホドイモ・1~葉

 マメ科ホドイモ属の「ホドイモ(塊芋)」。地下に球形の塊根を作り食用になる。“ホド”とは“塊”の意味でそこから名付けられている。茎は他のものに巻き付き、葉は3小葉もしくは5小葉になる。その花は奇妙な形になるが、私はまだ見たことが無い。写真は蓮生寺公園の“さえずり橋”に絡んでいるもので、5小葉の様子からこれがどうやらホドイモのようだ。花を楽しみに待とう。
 さて植物分類だが、植物学者のクロンキスト(Arthur Cronquist)は、マメの仲間については、マメ科(狭義、左右対称の蝶型の花を持つ)、ネムノキ科(放射相称の花を持ち、花弁が小さく雄蕊が目立つ)、ジャケツイバラ科(左右対称の花を持つが、蝶型のように特殊化していない)の3つに分類することを提案したが、分子系統ではジャケツイバラ科は多系統になることから、APGⅢではマメ科を広義に捉えている。
(伊藤元己・井鷺裕司著『新しい植物分類体系 APGでみる日本の植物』より一部引用)
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