ウルシ科カイノキ属の「カイノキ(楷樹)」。紅葉が進み、その中に果実が確認できた。4~5月に葉が展開する前に円錐花序を出し、秋に直径5~6ミリの赤い球形の果実を房状に付ける。
奥高尾“もみじ台”付近の道端で綿毛の果実を見せている「センボンヤリ(千本槍)」。キク科センボンヤリ属の多年草で草丈は25~30センチ。綿毛の直径は3~4センチになり、冠毛の長さは7~8ミリでその基部の果実は5ミリほど。センボンヤリは春は開放花を咲かせるが、秋は閉鎖花になり自家受粉によって果実が出来る。
小野路町の林内に生育する「ハナミョウガ(花茗荷)」。ショウガ科ハナミョウガ属の常緑多年草で花期は5~6月。果実は長さ1.5センチほどの楕円形で、表面には細かい毛が密生している。子房下位で先端には萼片が残っている。
下柚木“大学セミナーハウス”で見られる「アズキナシ(小豆梨)」。バラ科ナナカマド属の落葉高木で樹高は20メートルほどある。春に高い枝にナナカマドのような白い花を望遠レンズで何とか撮ったが、そろそろ果実が出来ている頃だと思って来てみた。しかし目を凝らして高い枝を見上げるが果序らしきものが見えない。その日は曇天で白黒状態だったため、改めて晴天の日に訪れやっと樹の天辺に果序らしきものを見つけた。アズキナシはナナカマドのような複散形花序で果序の様子も良く似ている。