リンドウ科ツルリンドウ属の「ツルリンドウ(蔓竜胆)」。8~9月に釣鐘状の花を咲かせ、晩秋に果実を稔らせる。子房上位で花被片が基部に枯れ残っている。楕円球形の果実は長さ9~10ミリで赤紫色に輝き先端には花柱が残っている。
浄瑠璃緑地の林縁で見られる「サワフタギ(沢蓋木)」。ハイノキ科ハイノキ属の落葉低木で、初夏に直径7~8ミリの純白の花を多数咲かせ、秋に果実が瑠璃色に熟す。果実の直径は6~7ミリ。サワフタギの材はカマツカと同じように弾力があり折れにくいことから、かつては牛の鼻輪に利用されていたという。カマツカには“牛殺し”の別名があり、サワフタギには「ルリミノウシコロシ(瑠璃実の牛殺し)」の別名がある。