読書録「0能者ミナト」4
著者 葉山透
出版 メディアワークス文庫
p34より引用
“ユウキ君らしくない考え方だと思いますよ。
信じて積み上げてきた努力をあっけなく否定
されて、喜ぶ人間はいません。君ならわかる
んじゃないかな?”
目次より抜粋引用
“第一話 『嫉』
第二話 『呪』
閑話 『告』”
霊力や法力を持っていないにもかかわらず、
怪異と相対する青年を主人公とした、短編連
作小説。
歴史を調べても何時からあるかわからない、街の中心にある人が踏み入ってはいけない場
所。地元の住人は禁足を守って立ち入らない
その森に、好奇心を満たす快楽の為だけに土
足で踏み荒らす集団が現れ…。
上記の引用は、法力僧達の総本山の渉外担
当・荒田孝元が、十歳の法力使いの少年・ユ
ウキに向けた台詞。
自分でもあまり意味のない努力だなと思って
いても、それを続ける事が楽しみになってい
ることを悪く言われたくはないものですね。
日頃から気を付けていたい考え方だなと思い
ます。
超常の能力や現象がある現代を舞台に、そ
れらの能力無しに現実的な手法を駆使するひ
ねくれた主人公・ミナト。ミナトの言動が現
実的ではありますが、その性格が合わない人
には読み辛い作品かもしれません。怪奇・超
常の力や呪いに対してのミナトの戦い方は、
感心せざるを得ません。
ーーーーー
読書録「0能者ミナト2」5
著者 葉山透
出版 メディアワークス文庫
p123より引用
“ あれほどの怪異であれば、何かしら他に
影響が出ているかも知れない。一見なんの関
係もないように見えても、数字やデータが重
なるものがあれば、偶然の一致ではないかも
しれない。”
目次より抜粋引用
“第一話 『鏖』
第二話 『真』
閑話 『謝』”
霊力や法力を持っていないにも関わらず、
怪異と相対する青年を主人公とした、短編連
作小説。
怪異との戦いで、主人公・ミナトのやり方
から自分の所属する集団とは違う学びを得る
ため、ミナトの事務所に出入りする巫女・山
神沙耶。しかし学びたい事よりも、掃除をす
ることの方が多く…。
上記の引用は、強大な怪異とかかわりのあ
る事象を調べる巫女・沙耶の行動についての
一節。
偶然も複数回重なるならば、そこには何らか
の必然がある事もあるのかもしれません。
ただ、悪い偶然は目に付きやすく意識に残り
やすいようなので、悪いことが重なっても気
にし過ぎないようにしたいものです。
短編連作ですが、今巻は一冊で一エピソー
ドとなっており、読みごたえがある内容では
ないでしょうか。超常の力が確かに存在しな
がら、現実に起こっている出来事には科学的
に対処できるという世界観です。科学知識が
多い人ならば、ミステリの謎解きのようにも
楽しめる作品ではないでしょうか。
ーーーーー
著者 葉山透
出版 メディアワークス文庫
p34より引用
“ユウキ君らしくない考え方だと思いますよ。
信じて積み上げてきた努力をあっけなく否定
されて、喜ぶ人間はいません。君ならわかる
んじゃないかな?”
目次より抜粋引用
“第一話 『嫉』
第二話 『呪』
閑話 『告』”
霊力や法力を持っていないにもかかわらず、
怪異と相対する青年を主人公とした、短編連
作小説。
歴史を調べても何時からあるかわからない、街の中心にある人が踏み入ってはいけない場
所。地元の住人は禁足を守って立ち入らない
その森に、好奇心を満たす快楽の為だけに土
足で踏み荒らす集団が現れ…。
上記の引用は、法力僧達の総本山の渉外担
当・荒田孝元が、十歳の法力使いの少年・ユ
ウキに向けた台詞。
自分でもあまり意味のない努力だなと思って
いても、それを続ける事が楽しみになってい
ることを悪く言われたくはないものですね。
日頃から気を付けていたい考え方だなと思い
ます。
超常の能力や現象がある現代を舞台に、そ
れらの能力無しに現実的な手法を駆使するひ
ねくれた主人公・ミナト。ミナトの言動が現
実的ではありますが、その性格が合わない人
には読み辛い作品かもしれません。怪奇・超
常の力や呪いに対してのミナトの戦い方は、
感心せざるを得ません。
ーーーーー
読書録「0能者ミナト2」5
著者 葉山透
出版 メディアワークス文庫
p123より引用
“ あれほどの怪異であれば、何かしら他に
影響が出ているかも知れない。一見なんの関
係もないように見えても、数字やデータが重
なるものがあれば、偶然の一致ではないかも
しれない。”
目次より抜粋引用
“第一話 『鏖』
第二話 『真』
閑話 『謝』”
霊力や法力を持っていないにも関わらず、
怪異と相対する青年を主人公とした、短編連
作小説。
怪異との戦いで、主人公・ミナトのやり方
から自分の所属する集団とは違う学びを得る
ため、ミナトの事務所に出入りする巫女・山
神沙耶。しかし学びたい事よりも、掃除をす
ることの方が多く…。
上記の引用は、強大な怪異とかかわりのあ
る事象を調べる巫女・沙耶の行動についての
一節。
偶然も複数回重なるならば、そこには何らか
の必然がある事もあるのかもしれません。
ただ、悪い偶然は目に付きやすく意識に残り
やすいようなので、悪いことが重なっても気
にし過ぎないようにしたいものです。
短編連作ですが、今巻は一冊で一エピソー
ドとなっており、読みごたえがある内容では
ないでしょうか。超常の力が確かに存在しな
がら、現実に起こっている出来事には科学的
に対処できるという世界観です。科学知識が
多い人ならば、ミステリの謎解きのようにも
楽しめる作品ではないでしょうか。
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