3月8日。月曜日。
また冬に逆戻り。三寒四温。
洗濯物がまったく乾かない気温8度の曇り空。
古傷の腰や膝が疼くように痛い。
2月13日(土)に痛めた左足首。
捻挫だと高をくくって3週間。
いっこうに腫れが引かないので、本日整形外科へ。
開口一番、医者が言った。
「3週間も放っておいて良い訳ないよね」
捻挫ははじめの一週間の処置が大事。
靭帯がたとえ切れていても固定しておけば、元通りにくっつく。
しかし放っておけば、切れた靭帯はそのまま固まってしまう。
「たとえば10本ある靭帯のうち、2本切れたら捻挫。
4本切れたら靭帯損傷、5本切れたら手術しなきゃいけない。
あなたの場合は、おそらく靭帯損傷のレベルです。」
すぐに病院にくれば、靭帯が復活して
元通りに足首もやわらかく動くはずだったが、
3週間も経ってしまうと、元の柔軟性は喪われ、
歩くと衝撃がそのまま膝に伝わり、すぐに疲れてしまうことになるだろう…と。
「今できることは残った靭帯の柔軟性を取り戻すことです。
低周波の電気でマッサージをかけますから、今日から毎日通ってください」
…やれやれ。
ボクの身体はこうやっていろんなところが取り返しのつかない事態に陥っている。
目、耳、膝、腰…いつも医者にかかる時は、もう手遅れ。
深く頭を垂れて反省する。
もう簡単には治らない身体になっているのだ。
●
3月7日の日曜日。雨。
ブライダル撮影、初のメインカメラマン。
「ブライダルデビュー」を三井ガーデンホテル銀座16階のレストランskyで迎える。
10時40分に会場入り。
メインカメラマンとして挙式のプランナーにご挨拶。
タイムテーブルで打ち合わせ。
11時30分からメイキャップ撮影に入ることに。
それまでに会場主要ポイントの露出を再確認。
ウェルカムボードや生花の撮影を行う。
11時30分。25階のお部屋へお邪魔して、
新郎新婦へご挨拶。メイキャップシーンの撮影に入る。
この日のために準備してきたふたり。
こちらも最高の記録を残すことが何より務め。
緊張しつつも、笑顔でポーズを指示。
12時。挙式のリハーサル。
人前式のため、式の進行がすばやい。
結婚宣言⇒指輪の交換⇒ベールアップ⇒キッス⇒晴れて夫婦に。
主要なところをこぼさず撮影しなければ。
13時。挙式本番。
60名あまりのゲストに迎えられて
ふたりの人前式がはじまる。
二度と訪れない貴重な時間。
手に汗握る一刻一秒の進行。
無我夢中で2台のカメラを交互に使って
ふたりの表情を追う。
ピント・露出、そして最高の表情。
ゲストへの気遣いもお忘れなく。
20分弱で終了。…なんと短いんだ。
撮るべきものは撮れているのだろうか?
振り返る余裕もなく、披露宴に場面が変わる。
13時30分、新郎新婦入場。
高砂までのアプローチ、ゲストの間を歩くふたり。
キラキラと輝く笑顔をふりまく。余すことなくシャッターを切る。
高砂についたふたり。
新郎ご挨拶⇒乾杯の音頭⇒乾杯⇒ふたりへのインタビュー。
次々と式次第が進行していく。
カメラマンは、とにかくこぼすことなくすべてを拾い上げて、撮る。
ケーキ入刀⇒ファーストバイト⇒お色直し⇒再入場⇒各卓巡り。
酒がどんどん消化され、宴もたけなわな浮き足立った会場とは裏腹に、
カメラマンは式次第のふたりをしっかり撮り押さえているか…の冷や汗ばかり。
ブーケプルズ⇒新婦のお手紙朗読⇒ご両親へご挨拶⇒新郎父ご挨拶⇒新郎ご挨拶⇒退場⇒送賓。
畳み掛けるように披露宴は分刻みに進行し、新郎新婦も休む暇がない。
喜怒哀楽がめまぐるしく訪れる。カメラマンはそのひとつひとつを逃さず、撮る。
17時、披露宴終了。ふう。
まったく余裕のないまま、一日が過ぎていった。
窓外の東京タワーがにじんだ赤で浮かび上がっている。
水一滴口に出来ないまま、6時間が経過していた。
Body&Soulふたりの一瞬一瞬に徹した恰好だ。
これからは毎週末、全身全霊でもって写真接客に殉じる構えだ。
爆弾を抱えたカラダで、どこまで走れるか。
まずはここまで来られたことに祝杯をあげたい。
また冬に逆戻り。三寒四温。
洗濯物がまったく乾かない気温8度の曇り空。
古傷の腰や膝が疼くように痛い。
2月13日(土)に痛めた左足首。
捻挫だと高をくくって3週間。
いっこうに腫れが引かないので、本日整形外科へ。
開口一番、医者が言った。
「3週間も放っておいて良い訳ないよね」
捻挫ははじめの一週間の処置が大事。
靭帯がたとえ切れていても固定しておけば、元通りにくっつく。
しかし放っておけば、切れた靭帯はそのまま固まってしまう。
「たとえば10本ある靭帯のうち、2本切れたら捻挫。
4本切れたら靭帯損傷、5本切れたら手術しなきゃいけない。
あなたの場合は、おそらく靭帯損傷のレベルです。」
すぐに病院にくれば、靭帯が復活して
元通りに足首もやわらかく動くはずだったが、
3週間も経ってしまうと、元の柔軟性は喪われ、
歩くと衝撃がそのまま膝に伝わり、すぐに疲れてしまうことになるだろう…と。
「今できることは残った靭帯の柔軟性を取り戻すことです。
低周波の電気でマッサージをかけますから、今日から毎日通ってください」
…やれやれ。
ボクの身体はこうやっていろんなところが取り返しのつかない事態に陥っている。
目、耳、膝、腰…いつも医者にかかる時は、もう手遅れ。
深く頭を垂れて反省する。
もう簡単には治らない身体になっているのだ。
●
3月7日の日曜日。雨。
ブライダル撮影、初のメインカメラマン。
「ブライダルデビュー」を三井ガーデンホテル銀座16階のレストランskyで迎える。
10時40分に会場入り。
メインカメラマンとして挙式のプランナーにご挨拶。
タイムテーブルで打ち合わせ。
11時30分からメイキャップ撮影に入ることに。
それまでに会場主要ポイントの露出を再確認。
ウェルカムボードや生花の撮影を行う。
11時30分。25階のお部屋へお邪魔して、
新郎新婦へご挨拶。メイキャップシーンの撮影に入る。
この日のために準備してきたふたり。
こちらも最高の記録を残すことが何より務め。
緊張しつつも、笑顔でポーズを指示。
12時。挙式のリハーサル。
人前式のため、式の進行がすばやい。
結婚宣言⇒指輪の交換⇒ベールアップ⇒キッス⇒晴れて夫婦に。
主要なところをこぼさず撮影しなければ。
13時。挙式本番。
60名あまりのゲストに迎えられて
ふたりの人前式がはじまる。
二度と訪れない貴重な時間。
手に汗握る一刻一秒の進行。
無我夢中で2台のカメラを交互に使って
ふたりの表情を追う。
ピント・露出、そして最高の表情。
ゲストへの気遣いもお忘れなく。
20分弱で終了。…なんと短いんだ。
撮るべきものは撮れているのだろうか?
振り返る余裕もなく、披露宴に場面が変わる。
13時30分、新郎新婦入場。
高砂までのアプローチ、ゲストの間を歩くふたり。
キラキラと輝く笑顔をふりまく。余すことなくシャッターを切る。
高砂についたふたり。
新郎ご挨拶⇒乾杯の音頭⇒乾杯⇒ふたりへのインタビュー。
次々と式次第が進行していく。
カメラマンは、とにかくこぼすことなくすべてを拾い上げて、撮る。
ケーキ入刀⇒ファーストバイト⇒お色直し⇒再入場⇒各卓巡り。
酒がどんどん消化され、宴もたけなわな浮き足立った会場とは裏腹に、
カメラマンは式次第のふたりをしっかり撮り押さえているか…の冷や汗ばかり。
ブーケプルズ⇒新婦のお手紙朗読⇒ご両親へご挨拶⇒新郎父ご挨拶⇒新郎ご挨拶⇒退場⇒送賓。
畳み掛けるように披露宴は分刻みに進行し、新郎新婦も休む暇がない。
喜怒哀楽がめまぐるしく訪れる。カメラマンはそのひとつひとつを逃さず、撮る。
17時、披露宴終了。ふう。
まったく余裕のないまま、一日が過ぎていった。
窓外の東京タワーがにじんだ赤で浮かび上がっている。
水一滴口に出来ないまま、6時間が経過していた。
Body&Soulふたりの一瞬一瞬に徹した恰好だ。
これからは毎週末、全身全霊でもって写真接客に殉じる構えだ。
爆弾を抱えたカラダで、どこまで走れるか。
まずはここまで来られたことに祝杯をあげたい。