#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

【bozzo】役者・内田周作

2010-03-15 | PHOTO
3月15日。月曜日。
曇り空から雨へ。気温高め。
フランネルのジャケットで過ごす。
明日はまた冷え込んでゆくらしい。

まだまだ不安定な日々が続く。
季節の変わり目は人を高揚させるが、
沈丁花の匂いがそれを引き起こしたりするから、不思議。

白木蓮の異様な立ち姿に少し引く。
川辺に立つソメイヨシノも心なしか背伸びしてる感じ。
15年ぶりに体感する東京の桜は、ほら、もうすぐだ。

      ●

先週末は3つの撮影を敢行。
おかげで靭帯損傷の左足と慢性的な腰痛と
全間接に油が足りない感じと、なんだか肉体が弱っちい。

おいおい写真を交え紹介していくが、
まずは役者・内田周作の宣伝材料を撮った話から。

      ●

熱い男だ。

彼の役者に対する思いを聞いていると
こちらも焚き付けられて「うじうじしてちゃダメだ」と
気持ちが奮い立ってくるから、いい。

沖縄広告屋時代には、au沖縄セルラー電話のTVCMに出演してもらった経緯で知り合い、
その後オリオンビールのTVCMにも出てもらったり…と受注発注の醒めた関係だったけれど、
沖縄カメラマン時代からは、役者・内田周作としての熱い一面に芝居を通して体感したりして、
写真家&被写体との関係からもお互いRespectを深めるなど、どんどん距離が近づいてきた感がある。

そして今回、東京ではじめて会って、ふたたび撮影する機会に巡りあったのだけど、
内側で燠のように盛る秘めた役者魂は健在で、表層に滲み出る色気もますます濃くなっていて、
2010年は何かをやらかしてくれる予兆がビシビシと伝わってきて、撮っていて気持ちよかった。

彼曰く「演者として芝居に熱くなれる男が世の中には居るんだ…という事実をいろんな人たちに伝えたい」

そうすることで、パワーをもらえる人たちも多いはず…というのが持論で
心底芝居が好きな男なんだな…と、その純真さにうれしくなる。

東京で早く共鳴できる演出家に出会って、バリバリと時代を席巻する役者に成り上がってくれたら…と
ボクは期待しているのだけれど、ボクも彼以上の洞察力で、ポートレイトに熟達した写真家であらねば…と
元気をもらえる分、好敵手として意識してたりもするのだ。

いずれは沖縄に戻って、芝居環境のベースアップを図りたいと
志もどこまでも愛に溢れていて、ホントにこれからが楽しみな役者なのだ。






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【DUB IT!】MIGHTY TWO

2010-03-15 | MUSIC
DUB IT!最後のステージングとなったのは、
我らがMIGHTY TWO。

外池さんには、今回の機会を与えてもらい、心から感謝していて、
撮影のあいだもその気持ちをカタチに顕そうと、被写体にしっかり対峙して撮った。

ユニットのもうひとりの立役者、森俊也さんには、
名字がいっしょ…というだけで勝手に親近感を持っているのだけど、
ROCKING TIMEではDrumsを叩いてたり、
さまざまなバンドのプロデュースやアレンジを担当していたりと、
音楽に注ぎ込むパワーと才能には、畏怖に近い思いを抱かせる生粋のmusicianだ。

ステージ開始がすでに朝の6時と、さすがにこの時間まで残っているオーディエンスは多くなかったけれど、
自分たちは自分たちのCreationをどんどん刺激していく…といったスタンスで繰り広げられていくサウンドは、
実験室で起きる音楽の化学反応を見るような感覚に近く、

それぞれが投げられたボールに反応し増幅され展開していくREGGAEの即興音楽といった様相で、
こちらもふたりの対話に居合わせた感じで楽しむことができた。

朝の6時に一番新しいことを演ってるって、
ある種まっとうなユニットだ。
⇒一日周回遅れな感は否めない白んだ冷気が足下には漂っていたけど。

白熱の音楽対話はどんどんエスカレートして、
最後は完全燃焼して終了。

撮影も演奏も充実のまま、納めることができた。
感動の一部始終をこちらのPORTFOLIOで追体験できるぞ。

あらためてDUBの偉大さを体感した、今回の撮影だった。
関係者のみなさんに「感謝!」。

MIGHTY TWO on myspace
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【DUB IT!】Killa Sista

2010-03-15 | MUSIC
深夜も3時をまわり、
オーディエンスのノリも足下からドロドロに成りだした頃、

Killa Sistaが登場する。

本来は女の子3人でドラム・ベース・キーボードのバンドスタイルらしいが、
今回は真ん中に打ち込みのRas Dasherが陣取り、両脇を女の子が固める見立てで、
ステージ上3人三様でキーボードを叩く「オタク」なスタイル。

「大丈夫なのか」…と思った自分が無知だった。

サウンドは正統派DUBで、上モノで乗っかるMakikoのメロディカが
哀愁を帯びていて…なんともいえない。
Miharuのシンセベースも、こんなに太っといの?と驚愕するぐらい、
見てくれからは想像できない組み立てで圧倒された。

演奏中、一度も会話を交わさず、
ひたすら無心にキーボードを叩く三人。

その無味乾燥なスタイルとは裏腹に
奏でる音楽はものすごくEMOTIONALで
内面がトロトロ燃えたぎっている感じが伝わってきて
撮影していて思いのほか心揺さぶられた。

この時間に、ここまで奏るか…的
一番裏切られたパターン。

今後がもっとも気になるバンド。


Comments (2)
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【DUB IT!】ROB SMITH a.k.a.RSD

2010-03-15 | MUSIC
0321 ROB SMITH a.k.a. RSD @ 西麻布eleven

LIKKLE MAIさんの濃厚で見応えあるステージングのあとは、
深夜にふさわしい打ち込みスタイルのDUBで。

クラブミュージックに疎いボクにも
ROB SMITHが繰り出す音楽は、魂を揺さぶられる感じがした。

なんだかわからないがとにかく生っぽいのだ。

その辺のところはMAIさんのブログを参照してもらいたいが、
撮影していても陶酔するオーディエンスの波長が見えるぐらい、
このときの会場はなんだか異様な雰囲気…一種の宗教儀式と見紛うぐらい、
深海まで鳴り響くだろう重低音に完全無欠に呑み込まれていた。

それはとても気持ちのよいコト。

今週末、その快楽をふたたび体験できる。

2010.3.21 SUN

ZETTAI-MU MEETS ELEVEN presents " eleven opening future dub attack! "
DUB / DUB STEP / BREAK BEATS / D'N'B / REGGAE
OPEN 22:00

\3,000-1D
\2,500-1D(with flyer)

room1
DJ:
ROB SMITH a.k.a RSD (Smith&Mighty; / More Rockers)
1945 a.k.a KURANAKA (Zettai-Mu )
GOTH-TRAD (BACKtoCHILL/ / DEEP MEDi )

LIVE:
KODAMA KAZUFUMI with 1945
LIKKLE MAI

room2
DJ:
YAZI (THINK TANK/BLACK SMOKER RECORDS)
INNER SCIENCE
100mado
DOPPELGENGER

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【DUB IT!】LIKKLE MAI

2010-03-15 | MUSIC
LIKKLE MAI blog

DRY&HEAVYつながりで、大学の先輩であるキーボードの外池さんから
LIKKLE MAIさんにLIVE撮影のお話をしていただいたのが、
今回のオフィシャル撮影が実現したいきさつである。

駆け出しカメラマンにチャンスと希望を分けてもらっただけでもRespectと感謝の念が堪えないが、
出会えたことで得られたものがホントに多かった0212 DUB IT!の撮影だった。

振り返ってみれば、ボクはいろんな岐路でREGGAEという音楽に支えられてきた。

美術大学を目指すキッカケを与えてくれたのは、
REGGAEとBob Dylanが好きな高校の友だちだったし、

彼に連れられた新宿2丁目のReggae Bar「69」では、
当時傍系音楽だったREGGAEを取り巻くアトモスフィア(黒人、体臭、ガンジャ)に
カルチャーショックを受け、傍系思考が開花した結果、
メキシコのカルトムービーEL TOPOとの出会いを与えてくれたし(10代最高の映画体験)、

日本のREGGAEシーンから「MUTE BEAT」が華々しくメディアを席巻し、
ボクも鳥肌モノに心酔し、TRUMPETという楽器に取り組むこととなったし、

楽器を始めた結果、ステージに出演する恍惚感を得、
二十歳にしてCD制作の一助に携わることとなり…さらには、
音楽を演る悦びから得られたパワーで、様々な苦悩を乗り越え、
なにより世界が広がって人間道を深める数多くのことを体験することが出来たし、

2008年には念願だったJAMAICA上陸の機会を与り、
REGGAEが持つ普遍的なもの…その音が生まれた空気や自然…生活…人々、
BOB MARLEYを身近に感じることが出来て、彼が音楽に込めたメッセージ…、
とりわけ自分がなぜこれほどまでにREGGAEで心躍るのか…の理由が発見できたような気がして、
さまざまな意味で「原点回帰⇒リセット」へと円環することになったし、

その結果、カメラマンとして東京での再出発に至った訳だけど、
今回オフィシャル撮影という重圧の中、感覚をフル動員した撮影が、
LIKKLE MAIさんはじめたくさんの関係者に賛辞をいただくカタチになったのは、
ボクとしてはこれ以上の支えはナイ!と言い切ってもいい。

      ●

そして、今回DUB IT!を通してLIKKLE MAIさんのステージやお人柄に接し、
REGGAEを真に愛し…Rspectし…そのバイブレーションをみんなに伝えたい…
というパワーを直に受けられたことは、とても大きかった。

「人間はみな偉い。たとえば毎朝、満員電車で会社に通っている人たち。
 そういう人たちのおかげで、私のようなアーティストという存在が成り立っているんだな
 ってつくづく思います。ソロに転向した当時、DRY&HEAVYを辞めたからといって足元を見る人もいたし、
 色々厳しい現実も突きつけられました。その分、私は周りの人がどれだけ苦労していて、
 どれだけ凄いのか知ったんですね。知れば知るほど、書くことが増えていく。
 自分と関わった人の凄さを感じていれば書くことは一生困らないですよ。
 音楽をやること、会社で働くこと、共通しているのは人間を鍛えるってこと。
 私にとってはレゲエをやること自体が人間道なんです。
 苦労しなくても、良い曲を歌える人はそれでいい。人は人。
 でも私には、色んな人の想いを実感しながら作っていくやり方が合ってる。
 で、このアルバムは、それが今までで一番うまくいった作品だと思うんです。
 伝えたいのはI&I。どれだけ失敗しても辛くても、
 自分には価値があると信じることが大切。そして、自分を大事にするのと同じように、
 周りの人を大事にしてほしいと願ってます。」
                (RIDDIM NO.320-LIKKLE MAIインタビュー抜粋) 

新作について語るMAIさんの言葉に勇気づけられる。

クリエイトすること…とは自分を見つめること。
そして自分を取り巻く環境に素直であること。

今、Antonio Carlos Jobimの妹が書いた伝記を読んでいて、
彼のクリエイトの根底にも同じモノが流れていて、世界に対してものすごくPUREだったりするところに
こちらも感銘を受け、勇気を得たのだけれど、

LIKKLE MAIさんのその純真さは、MarleyやJobimら先駆者から受け継がれてきたものだし、
ボク自身、今後の創作活動の指針になるきらびやかなVISIONなワケで、
なんと言っても、そんなRespectできるアーティストと関われたことが、ボクとしては一番うれしい。

…収穫の多いDUB IT!の一夜だった。




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