アレクサンダーテクニーク ヨガ講座:第384回目「パドマ・サルワーンガ」6月24日
サルワーンガアサナをパドマアサナでやって、さらに下半身を下降させるポーズです。まさにエントロピーの掟に逆らうような困難アサナです。でもやり方があるんです。急がば回れと言うじゃないですか。ゴールには直接行かないで、回り道をしましょう。プロセス志向で、アレクサンダーテクニークでは「ミーンズホエアバイ」といいます。
例えばビルの3階にあるピアノを1階の駐車場に出したい場合はどうすればいいでしょうか?
答え1)窓から放り投げる
まあ、これが1番早い方法でしょうけど、そのかわりピアノはお釈迦になりますね。
答え2)ピアノを分解して梱包してからキャリアにのせてエレベーターで運ぶ
手間がかかりますけど、ピアノは安全無事です。
ところが多くの人は、自分の体の使い方では「答え1」のようなことをしているんです。自分の体はピアノよりも大切なんですけど、あんまりわかっちゃいない。ひどい人になると「人の命よりもピアノの方が大切だ!」ということになりかねません。
ここでよくあるのが「時間がないのに、そんなことやってる場合じゃあないだろ!」と言う人です。こういうのが大惨事につながります。そうかといって、のんびり時間に遅れてチャンスをみすみす逃すと一生笑い者の人生です。さて、どっちを選びますか? なんか変ですよね。こういうのパラドックスといいます。
1)パドマアサナを組んで仰向けになります。
2)手で背中を押し上げます。
3)問題はここからです。下半身を右に回転させるようにします。そして手の位置を背中から骨盤に変えます。
4)すると割と簡単に下半身を下降させることができます。最初はタイミングやちょっとしたバランスのとり方が、なかなかわからないかもしれませんが、繰り返しているうちに、体が自然に見つけてくれます。
5)反対側でもやりましょう。やはり下半身の左回転と手の位置の移動がポイントです。
【アレクサンダーテクニークでやるパワーヨガ Part-54】感覚器官の学び
●スパイラル呼吸法™とパワーヨガ/クラニオセイクラル/アレクサンダーテクニーク/東京門前仲町レッスン
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吉田篤司