⑪「国稀酒造」*道北の建築探訪121
所在地:増毛町稲葉町1丁目
開業:明治15(1882)年
建設年:大正7(1918)年
国稀酒造は本間家創業者が手掛けた醸造事業であり
現段階で日本最北の酒蔵である。
近年、本州から東川町に移転したメーカーがあったが増毛町のほうが緯度が上だ。さらに下緯度に旭川と新十津川がある。
以前は増毛町に酒蔵が7つもあったようだが現在は国稀のみ
増毛町といえば国稀という人も多いのではないか
店舗の正面は歴史を感じる印象的な造りで大正7年の建築である
内部は国稀だけではなく和小物や地物の果物も委託販売をしていたり
地元の特産物商品も販売しているので観光客への対応が充分。
奥へ行くと名物の試飲コーナーがあり、こればかりはドライバーは涙を呑む
高倉健主演の映画「駅 STATION」に内部が使用され展示もある。
昔の造り酒屋の住まいが伺えるように内部を公開しており
建物より歴史を学び楽しめる場所だ
駐車場の反対側の裏手は見学より業務作業用スペースかと思われるが
垣間見える倉庫など一層の歴史を感じることが出来るはず。
現在は「国稀酒造株式会社」として独立した会社になっている。
2021年11月撮影
⑫「増毛レトロストリートの建築物」
cafe de soba 凛
いわゆる古民家カフェになるのだろうが2階の窓が素敵だ
塗装や外壁などに補修をしていると思うが、古民家は客からの見た目重視と
事業者の補修をせねばならない部分がうまく一致出来たら良い建物になるのだろうなと思った。
麵屋 田中商店
元は何の倉庫、蔵だったかは不明
このようなラーメン屋さんとしての再活用はいいアイデアかと思う
他の街にも古い蔵や倉庫を使用したラーメン屋さんがあるが、どれも風情があるね。
鰊漬け倉庫
この倉庫は「cafe de soba 凛」の手前、レトロストリートに面して建っていた
現在は営業していないようだが妻部分に鰊漬けを扱っていただろう名残りがある
漁港であり港町にはやはり石造りの建物が似合う。
2021年11月撮影
⑬「厳島神社」*道北の建築探訪127
所在地:増毛町稲葉町3丁目
建設年:明治32(1899)年
指 定:増毛町指定文化財(本殿)北海道指定有形文化財
厳島神社がある場所は、増毛町庁舎の向かいで坂を登れが増毛小学校旧校舎がる位置だ
本社殿は拝殿と覆屋に囲まれた本殿および社務所で形成される
街の有形文化財第一号に指定される状態の良い本殿でもある
外部からは彫り物の見事さが見てとれるが内部の壁や天井に描かれた絵は
芸術作品のようだとのこと。
出来れば一度見てみたいものだ。
2021年11月撮影
⑭「旧北海道銀行増毛支店」
所在地:増毛町稲葉町2丁目35-1
開業:昭和8(1933)年
建設年:昭和8(1933)年
廃業:?
現在の北海道銀行は昭和26(1951)年に創立されており、この建物の
旧北海道銀行とはまったくの別物である。
明治後期に創立され本店は小樽にあった(建物は現存)
その後、昭和19(1944)年の戦時統制(一地区一行)により北海道拓殖銀行に吸収された。
増毛支店は現存する古民家の一つで以前は土蔵もあった
その後は理容院が開業したようだが現在は空家のようである。
*増毛町史より
2021年11月撮影
⑮「秋田藩元陣屋第一台場跡の古民家」
所在地:増毛町弁天町4丁目83-3
建設年:
台場とは砲台があった場所
その昔は対ロシアへの守備として増毛には2か所の砲台があったその一つ
場所は増毛灯台の直下の高台にあり港を一望出来る場所だ
その台場に1軒の古民家がある
現在は空き家のようだが台場と何かの関係があるのかも知れないと思い撮影した。
現在は台場があった記の看板が無くなっていた これも何かあったのだろうか