「小林酒造 北の錦記念館」道央の建築探訪NO-152 旧小林酒造事務所
所在地 栗山町西錦3丁目
建築年 昭和19(1944)年
指定等 国指定登録有形文化財
開館時 10:00~17:00
休館日 年末年始
入館料 無料
北の錦記念館は小樽の銀行をモデルに設計され、昭和19年に完成した旧本社事務所。
入口を入ると酒造商品の販売所があり、お酒の試飲も出来るので本来は車で来ない方が楽しめる?
入口を入ると酒造商品の販売所があり、お酒の試飲も出来るので本来は車で来ない方が楽しめる?
館内には創業当時より使用され続けてきた徳利や酒杯などお酒に関する道具を中心に、約五千点を展示。
珍しいところでは歴代総理大臣の色紙も展示している。
二階展示室には、造り酒屋祝宴を再現したコーナーや終戦後にCHQが駐留し簡易裁判を行った応接間が当時のまま保存展示されている
珍しいところでは歴代総理大臣の色紙も展示している。
二階展示室には、造り酒屋祝宴を再現したコーナーや終戦後にCHQが駐留し簡易裁判を行った応接間が当時のまま保存展示されている
売店の円柱やタイル、階段などインテリアから外観で丸窓など見どころが多い建物である。
「2.3番庫」
「4~6番庫」
「製掬室」
「仕込室」
「ビール倉庫、缶詰資材庫」
「小林家住宅」
「蒸米放冷室」
小林酒造の創業は明治10年に札幌で開始し、同34年に栗山町の現在地に移転した。
夕張川にかかる一万坪の敷地にれんが造りや石造りの倉庫が立ち並び、
木造2階建ての本宅が風格を備えている。
木造2階建ての本宅が風格を備えている。
蔵のある本宅は現在は喫茶店として営業しているので一部は創業当時の内部を見ることが出来る。
また敷地内には美味しい蕎麦で有名な「錦水庵」、
「道具館」や「なつかしホール」「現事務所」と建築物が並ぶ。
「道具館」や「なつかしホール」「現事務所」と建築物が並ぶ。
また以前の杜氏さんの住宅がトイレとして使われており、かつては2階の内部も見学が出来たが
現在はトイレのみ。
現在はトイレのみ。
最奥には夕張川が滔々と流れ、かつての工場などが廃屋のように建っています
一部は屋内も見れるが、マニア以外はあまり寄らない方がいいかも知れない
一部は屋内も見れるが、マニア以外はあまり寄らない方がいいかも知れない
ただ、いにしえの建築物まで見れるのはそんなにないと思う。
酒蔵、酒造工場の見学は団体で事前予約のようだが、それらを見なくとも十二分に楽しめるはず。
小林酒造は本宅や蔵、工場などが国指定の有形文化財に登録されており
一度は見学をお薦めします。
2020年10月撮影
「泉記念館」道央の建築探訪NO-153 旧泉鱗太郎邸
所在地 栗山町角田60番地4
建築年 明治31(1898)年
指定等 栗山町有形文化財
開館時 10:00~16:00
休館日 月曜日、祝日の翌日、年末年始
入館料 100円
栗山町の開発功労者である、泉鱗太郎は旧仙台藩角田の藩士で明治3年同志51名を率いて来道し、
同21年にこの地に移住して開拓の礎を築いた。
同21年にこの地に移住して開拓の礎を築いた。
茅葺屋根の建物は北海道ではもはや珍しく、町の有形文化財に登録されている
純和風建築に見えるが一面は上げ下げ窓を使用しており内部も洋風の意匠もある。
純和風建築に見えるが一面は上げ下げ窓を使用しており内部も洋風の意匠もある。
隣接している開拓記念館で入館料(共通)100円を支払い内部見学が出来る。
展示物は開拓記念館も興味深い。
2020年10月撮影
「雨煙別小学校コカ・コーラ環境ハウス」道央の建築探訪NO-154 旧雨煙別小学校
所在地 栗山町字雨煙別1
建築年 昭和11(1936)年
指定等
開館時 9:00~18:00
休館日 毎週火曜、年末年始
入館料 見学は窓口に確認を *宿泊施設です
昭和前期に建てられた木造小学校では増毛小学校などを除けばほとんど存在しない
現存しているだけで貴重な建物である。
現存しているだけで貴重な建物である。
平成10年に閉校してからしばらくは活用予定がなかったが、平成21年から雨煙別小学校コカ・コーラ環境ハウスが開設された。
再生工事には延べ1500人の町民がボランティアとして参加し、歴史的建築物の再生活用方法として注目されている。
再生工事には延べ1500人の町民がボランティアとして参加し、歴史的建築物の再生活用方法として注目されている。
内部や外壁など綺麗に塗装されたり、床板を外して吹き抜けにしたりの改築はあるが
ほぼ原形を留めている。
関係者の方に突然の見学依頼にも親切で優しい対応に感謝したい。
2020年10月撮影
ここからは、「道央の建築探訪」には記載されていないが、気になった建物を紹介していきます。
「旧桜山小学校」 2020年11月撮影
大正7年開校・昭和62年に閉校し、ほぼ現役時代のままの姿かと思う。
自然の家として再活用されているなら一番いい
自然の家として再活用されているなら一番いい
ただ損傷が激しい箇所もあり、果たしてこのままの状態ではいつまでもつのか…
「旧新二岐駅」 2020年11月撮影
大正15年の竣工で昭和29年に改築されている
夕張鉄道と角田炭鉱方面への専用鉄道の分岐駅でもあった。
夕張鉄道と角田炭鉱方面への専用鉄道の分岐駅でもあった。
昭和50年に夕張鉄道とともに廃駅となり道道沿いに残されている。
特異な丸窓が特徴的な建物で鉄道は裏手にあった 横の公衆トイレは健在である。
「石田家住宅」 2021年2月撮影
明治25年に徳島から移住した石田氏が本州から宮大工を招き、6年がかりで建築した住宅である。
車で走っていたら畑の中に忽然と重厚な姿を現す
住宅の廻りは木々が多く全貌を見ることは出来ないが、屋根の造りを見て北海道の住宅とはやはり違うと感じる。
「旧日出小学校体育館」 2021年2月撮影
明治34年開校・昭和56年閉校し、校舎はすでに取り壊されているが印相的な体育館が現存している
現在はクラシックな中古車の会社が中で展示と夏季はカフェも営業している。
再活用されたことで体育館も補修されたのは喜ばしい。
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