NHKの大河ドラマは今晩、太閤・藤原道長の歌とされる 「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも 無しと思へば」 という歌を皆が唱和して・・・・・エンディングとなる、印象的な終わり方でした。
11月15日は十五夜月で「望月」でもありました。しかし、雨降りお月さんでもありました。 ↓
雨降りお月さんは「雲の影」であり、月の姿を見ることが出来たのは午後10時11分のことで
それも雲の向こうに薄く見えて居た程度でした。この時の月齢は14.0
翌16日は満月なのですが、実は十六夜の月なのです。しかし、雨空のために月は全く見えませんでした。
その月が西空に入り残った17日早朝にやっと十六夜の満月を見ることが出来ました。 ↓
これが11/17日の朝未だき、西空に入り残っていた満月で、十六夜の月になります。(月齢15.3)
ところで、藤原道長が「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも 無しと思へば」という
有名な歌を詠んだのは寛仁2年10月16日(西暦1018年11月26日)のことであり、道長が見ていた月は
旧暦の16日ですから新月を1日と数えていくやり方ですと、16日はズバリ十六夜の月なんです。
そしてこの日は太陽暦にすると11月26日となりますので、ちょうど今頃の月を見て歌を詠んだことになります。
(どうでも良い揚げ足取りになりますが、道長が眺めて歌を詠んだ時の月は旧暦の16日で十六夜の月です。
つまり望月・十五夜の月よりも一日遅れの月だったのです。)
ところで、十五夜の月と十六夜の月を上下に並べてみましたが、見た目の丸さに優劣はありましょうか?
※恩ある大先輩からモチベーションを頂き、この記事を起こすことに相成りました。