今日から放送予定の、岡田准一くん主演の「白い巨塔」。
なんでも「テレビ朝日 開局60周年記念 5夜連続ドラマスペシャル」なんだそう。
ちょっと前に放送していた「砂の器」は「フジテレビ 開局60周年 特別企画ドラマ」だという事です。
このように並べて見ると、この2局、示し合わせてこういうドラマの制作放映をしたのかしら、と思ってしまいます。
というのも、この2作ともに、
昔の原作を元に、何回もテレビドラマ化なり映画化されているドラマだから。
それに両方の作品ともに、その内容が現代の情勢とは合わなくなって来ているから。
それでも、現代に合わせて作品を作ろうとしているから。
「砂の器」の軸になっているのは犯罪ではなくハンセン病。が時代の移り変わりとともに、ハンセン病の名前はドラマから消え去り、1991年版ぐらいから、犯罪を犯してとか、ハンセン病以外のことで村を追われたというような設定になっているようです。
でも、ハンセン病でないとこの主人公の抱えるすべての悲しみが見る側に伝わってこないのでは、と私は思います。ハンセン病という軸があるからこそ、このお話が成り立っているのに、犯罪じゃあ、たんなる犯罪謎解きドラマ、のようにしか思えない。
本当の悲しみが伝わってこないと思うのです。(原作ではそんなに感動的ではありませんが。)
そして「白い巨塔」ですが、これもまた今の医学会の現状に合わない、と思う。唐沢寿明さんが演じた2003年版くらいまでは小説通りの設定でギリギリ良いとは思うのですが、果たして今の2019年に当てはまるでしょうか❓
「今の時代に合わせて」作品のストーリーを変えたようですが、あの物語のどこをどうやって変えるというのかしら?変えてしまったら、「白い巨塔」ではなくなってしまうと思います。
仮にこの2作が、現代ではなく当時の年代設定で描かれたとしたら❓
例えば、今年wowowで放送していた「孤高のメス」。これは1989年から4年間に渡って連載されていた「メスよ輝け!!」という漫画が原作。
臓器移植の話がメインなので、現代の設定だったらそれこそおかしな話になってしまいます。
だから、今回放送されたこのドラマは原作に忠実だと思います。原作通りに1989年頃の設定なので、着ている白衣や小道具、場所も古くさくしてありました。

で、前の2作品です。
両作品ともにすでに何回もリメイクされてきていますが、私にとっての「砂の器」はもう、これしかありません!

加藤剛さん主演の1974年版です。この作品を見たら、他のリメイク版は見れません!
そして、「白い巨塔」はなんてったって、コレ! 田宮二郎さんです。

唐沢寿明さんのもまあまあ、だったでしょうか。

アウシュビッツロケが見たかったために見ていたようなこのドラマ。
このように、以前のドラマのイメージが強いため、どんな俳優さんが出ていようとリメイク版はあまり見る気がしません。
というか、今の時代にあの「白い巨塔」なんて見たら、笑ってしまいそう。
それにしても、開局○○周年の記念ドラマ、と大げさにうたっているにもかかわらず、なぜ、昔のドラマのリメイク?なんでしょうか。それも、両局ともに。
視聴率がとれるから?
新しい作品を考えなくても良いから?
話題を呼ぶから?
○○周年というわりには、全然、努力していないようにも思えてしまいます。もっと新しいドラマでも作って、挑戦してほしかったな、と思います。
ちなみに、東山くんのファンでもありますが、今回の砂の器も見ていません。今回の白い巨塔だって、興味が湧かないな。
が!
今回、沢尻エリカさんが出演しているということもあるので、興味なくはないかな。。。
でも、いまどき医者とホステスってあまりにも古臭い。「現代に合わせて」だというのなら、沢尻さんの役こそ必要なくなる。
まあ、この両作ともオリジナルを全く見ていない人にとっては、面白いのかもしれませんね。
しかし、しかし、冒頭にもあげたこのプレビューを見る限り、岡田くんの悪役を見るのも案外いいかも、なんていうことも考えてしまっています!!
見てみようっかな😮 (一貫性のない私)