先日、2015年の大河ドラマが井上真央主演の、吉田松陰の妹に内定、という報道がありました。
最初にこのニュースを聞いたとき、「えっ!マジで??」と驚くとともに、視聴率の低下は目に見えている、ととっても落胆しました。
「江」の時も、なんでこんな人物が大河の主役でドラマになるの?と思いつつも見ていましたが、江と信長の無理矢理すぎる絡み場面を見るに至って、ついに匙を投げたような状況になってしまいました。
つまり全く見なくなってしまった訳です。
今回もこのパターンか、と失望していた訳ですが、「昔、いのちっていう大河あったよね」とはたと思い出したのです。
この「いのち」という大河ドラマ、近代路線の三部作の中の一つですが、(本当は五部作だったという話)、歴史上の人は全く登場しておらず、橋田壽賀子によるオリジナルドラマだったんですね。ですが、役者に演技達者な人を配置し、戦中戦後の庶民の生活を描いている、という点でそれなりに話題をつくった大河ドラマでした。
ということから大河と言っても、別に歴史的に活躍した人ではなくっても良いのではないか、と思い始めましたのです。
その「いのち」ですが、歴史的な人が全く登場しなくても話題になったというのは、主役が三田佳子だったという事と、何と言っても、脚本があの橋田壽賀子さんというヒットメーカーだったという事です。
ドラマの力は出演者ももちろんですが、一番は脚本のちからだと思います。脚本に緻密な物語展開と面白みがないと、せっかくの題材でもこけてしまう事は過去何回もあったと思います。
今は、NHKのオンデマンドで「おしん」を放送していますが、私も初めて第一回からおしんを見てみる機会ができました。
その結果、この「おしん」って、最初から最後まで全く無駄のないストーリー展開で視聴者を飽きさせる事がない、とっても面白いドラマという感想を持ちました。主役や子役の演技はもちろんですが、やはりそこは、橋田壽賀子さんの力がとっても大きかったと思います。
明治維新に誰それが活躍した、という事は歴史で知っていますが、その頃の庶民の生活はどうだったのか、という事は良く知っていません。
今回の主人公は全く史実に残っていないような人ですが、いくらでも物語が膨らませると思います。
やはりそこには良い脚本を持ってこないと、また「江」とか「八重」のようになってしまうかも、と不安を抱いてしまいます。
すばらしい脚本家登場!に期待しています。
(でもこの話、本当の話なんでしょうか。発表が待ち遠しいです。)
八重の場合、大阪に移ってから、物語が間延びしている感じで、面白みが全くありません。特に八重の心の葛藤が薄く、なぜジョーと結婚して学校つくりに奔走していくのかが良くわかりません。綾瀬はるかさんに演技力がないから?それとも宗教の問題が絡むからあまり詳しくやらないのでしょうか。主人公に共感できないんです。それで見なくなってしまっています。
だから(予告編でみただけですが)兄嫁の不倫というストーリーが入るんですか???なんか、時間稼ぎみたいな内容。