l織田信長が本能寺で襲撃された後、死体が見つからなかったという事で、様々な憶測が流れていました。
何処かから逃げて、実は生きていたとか、本能寺には多くの爆弾が地下に隠されていたので、それらが大量に爆発して死体も木っ端微塵になったとか色々。
でも真相は、焼死体になってしまったので、誰が誰だかわからなかった、ということが本当らしい。要するに黒焦げ状態で、それが何体もあったから誰が誰だかわからない、というごく真っ当な事だったようです。
現在のように、緻密に現場検証するわけでもなく、DNAやら歯型の照合なんてこともできないししなかったと思うので、だから、死体が見つからなかったということらしいです。
今回、レジェンド&バタフライ がアマゾンプライムでネット配信されるということが盛んに宣伝されていたので、早速見てみました。
3時間以上もの尺が長い映画。でも、2回ぐらいに分けて見たかな?
ネタバレになりますが、本能寺の変の最中、実は信長は隠し通路から逃げ出して濃姫の元に馬に乗って駆けつけ、そのまま2人で異国の船に乗って異国まで行ったなんて話しが挿入されていました。
だったら、死体がないのも納得いくかも、って思ったのですが、これは信長が死ぬ間際に見た夢のようなお話の設定でしたも、本当にこんなお話だったら、夢みたい、と思わせるような内容です。
が、最後は火の手が回った奥の部屋で自害して果てた、というストーリーでした。
今回のレジェンド&バタフライ、見るのはホント、飽きなかったです。
前半は、あの信長は若さだけでただ騒いでいるだけで、実は何も自分で決められなかった人物で、全てが濃姫の考えていたように動いていた人物のように、コミカルに描かれていました。
それが後半ではいつのまにか非常な独裁当主のようになってしまい、その間には何があったのか、詳しくは描かれていないように思えました。
京都に行ったから、でしょうか。それで、全国に敵を作ったから、ですかね。
もう一回暇な時に見てみようかと思っています。
信長が非常になるにつれて、変化していく信長と濃姫の関係。信長が濃姫の言うことには聞く耳ももたなくなり、ますます残虐化していきます。
そして、お互いがお互いのことを強く想っているにもかかわらず、歯車が合わない二人。相手は自分のことなんか何も思ってはいないと思い込んでしまう二人。
それで、信長のことを強く思っているにもかかわらず、離縁してしまう二人。この時の信長の姿、見ていられないですね。今までには描かれたことがなかった信長の姿です。
そしてその後は、濃姫は床にふせってしまうのです。切ない。
その時にようやく信長が
「わしの側におってくれ」
と言うことができたのです。
離れてみて、病気になってようやくお互いの存在の重要性に気づいた二人。が、濃姫の毒舌は止まりません。が、それでも満足な信長。そして献身的に濃姫の世話をする信長。
今回の映画では、信長は子供を沢山残しましたが、一番愛していたのは子供が出来なかった濃姫、という設定になっています。
ロマンチック❗️と言っても良い設定。ま、濃姫の詳しいことは残っていないので、今回のような設定でもいいんじゃない?と思ってしまった。
でも、濃姫の立ち居振る舞いやセリフなどを考えると、綾瀬はるかさんでないと、表現できなかった濃姫、だと思います。脚本家の吉沢さんも、綾瀬はるかさんと木村拓哉さんを頭に入れて、脚本を書いたのでしょうか。
今回の信長と濃姫の関係性が、愛だの恋だの、好き嫌いなんて言葉や表現は殆ど出てこないのですが、究極のラブストーリーのような感じで、楽しめました。
最後に木村信長が、
「ずっと、、、ずっと好いておった」
と言ってから自害するシーン。
女心をくすぐるセリフですね。私も言われて見たかった、なんて、、、。そして、本能寺の信長と同時刻に濃姫も亡くなってしまう、という設定、今までにない、信長の最後でした。究極のラブストーリー‼️です。
戦国のラブストーリーを見たい人は是非、と言いたいです。
それに、織田信長、徳川家康、明智光秀の関係性も面白かったですね。
愛のため、第六魔王ではなくなった織田信長に用はないので、みんなで共謀して暗殺を企てているようにも取れるので、よくできた内容です。
ネット配信で見るよりは、映画館の大きな画面で見たほうが良いかもしれません。