というのも、のっけから利休のたたりとかはなしているものだから、「えっ、利休っていつ死んだの? 先週の真田丸、見なかったっけ??」と、私の頭の中は訳の分からない事に。
利休の死の場面は積極的には写さず、回想として現していたんですね。だから、若干物足りなさが。
またその間にちょくちょく出てくるコミカルな場面も、利休の死という当時の時代の残虐性を薄めているような気がしました。
今回の真田丸、戦国時代の残虐性は極力抑えてということかしら、とも思っています。お茶の間で見るドラマですからね。
今後秀次さんが切腹&一族郎党皆殺しという悲惨な結末を向ける訳ですが、それはどのように表現するんでしょうか?
さて、真田丸が始まって半年が経つ訳ですが、そろそろ最終話に向けてのストーリー展開になってきていると思います。
大河ドラマの最終回って通常主人公が亡くなって終わり、というスタイルになるのが普通ですが、今回の場合はどのような終わり方になるのか、興味が湧きます。
というのも、このドラマ、若干三名が脚光浴びていますから。
昌幸パパ、信幸お兄ちゃん、と信繁ちゃん。
昌幸パパは残念ながら九度山でお亡くなりになります。そして、信繁ちゃんは大阪夏の陣でお亡くなりに。
そこまでは歴史上良く知られている事ですが、信幸お兄ちゃんってその後、91歳まで生きるのです。
信繁ちゃんが亡くなった時は49歳ですから、実にその倍も長生きする訳ですね。
この事実、今回のドラマを見るまでは知らない人が多かったのかもしれません。
戦国時代の波乱を生き抜き、そして江戸時代には徳川にいじめられながら苦労して松代藩を立て直して、無事に真田家を現代までつないだのが信幸お兄ちゃんです。
大阪夏の陣で戦死した信繁ちゃんって、ある意味、卑怯です。
武士としての人生を全うした訳ですから。
でも信幸お兄ちゃんは黙々とその後50年近くも、松代藩のためそして真田家のため頑張っていたんですから。まさに縁の下の力持ち的な存在です。
これだけ頑張っても、後世、脚光を浴びるのは信繁ちゃん。
信幸お兄ちゃん、亡くなる時は一体何を思ったのか、大変興味があります。こんな波瀾万丈の人生を送り、真田家を無事に守り、昌幸パパや信繁ちゃんに言いたい事ってなかったのかしら、と思ってしまいました。
どんなふうに自分の人生を振り返ったのでしょうか。
そういうところ、大変興味があります。
だから、最終回、信繁ちゃんの派手さだけではなく、地味に真田家という家を守ったお兄ちゃんのカットも入れてほしいと、希望しています。