川柳「平番」の12月号が届きました。
長女と長男と私が投句しているのでご紹介いたします。
「みちしるべ」より
「だっこして薬のない夜過ごす親」 ママ
淡路獏眠先生のコメント
さっきまで元気に遊んでいた子どもが、急に元気がなくなり病気を発症することが多い。子育ての経験豊かな作者は、急患で病院に連れて行くほどではないと判断したのだろう。かといって、大人の常備薬を子どもに飲ませることはできない。それゆえに「だっこ」をして子どもを宥めているのだ。子どもも、体内にいる頃から聞き慣れた母親の心拍音を聞いて安心できるのだろう。
淡路獏眠先生による「平番ワインポイントアドバイス」
原「友達の演奏前は手が冷たい」 長女
下の句の「手が冷(つめ)たい」が六音字で字余りになっています。ここは、同じ意味で三音字の言葉を使って「手が冷(ひ)やい」とすると字余りを解消することができます。
添「友達の演奏前は手が冷やい」
原 「子のために嫌いなものをデコ弁当」ママ
下の句の「デコ弁当」が六音字で字余りになっています。「デコ弁当」は一般に「デコ弁」と省略されますので、それに助詞の「に」を付けて上五に持ってきます。デコ弁は一般に子どものために作る物なので、上五の「子のために」は止めて、そっと子どもに分からないようにおかずに入れるという意味で「忍ばせる」とされた方が良いと思います。また、中七の「嫌いなものを」とすると嫌いなものだけ入れている感じがしますから、「嫌いなものも」とされた方が良いと思います。
添 「デコ弁に嫌いなものも忍ばせる」
課題吟 「逆転」 北川 周興 選
「家事をする手際のよさで勝ち取られ」 ママ
「逆転はやられてからの倍返し」 長女
「サッカーでシュートを決めてぎゃくてんだ」 長男
「習い事子が上手くなり小言のみ」 ママ
私の好きな句 (平番・平成26年11月号近詠より)梶川 健治 推薦
「保育士は背中に目つけ耳をつけ」ママ
「運動会おどりつかれてもんく言う」長男
「準備に一秒組み体操で殺す気か」長女
宿題 「無駄」 飛田 陽子 選
「係り決め自分のまようむだ時間」長男
「家計簿を今年も買って無駄にする」ママ
「人生にむだなんてことありません」長女
宿題 「食べる」 淡路 獏眠 選
「ボウリングバイキング行き食いつくす」長男
「一日の楽しみなのは食べる時」長女
「カマキリはバッタを食べてカマ手入れ」ママ
番傘各地句報(9月句会)森口 美羽 抄
「運転手道路標識見て決める」長女
時事川柳月間賞(中国新聞)
「日本中明るく照らすノーベル賞」ママ
中国新聞あんそろじー郷土誌(中国新聞)
「水の中命がいっぱいめだかたち」長男
最後まで見てくださりありがとうございます。
毎月、宿題のお題を出して子どもに川柳を作らせてます。
難しいお題の時は意味を説明してから作ります。
句の中にお題をそのまま入れてもいいし、そんな意味が伝われば言葉を無理に入れなくてもいいことを伝えています。
次女は蚊帳の外だったのですが、次女の句が新聞に掲載されたので、これから作れれば挑戦させたいと思います。
次女は川柳を作っている感覚はありません。
ただ、575でいつもお兄ちゃんお姉ちゃんと私が話しているので、その仲間入りができることが嬉しいようで一緒に考えるようになりました。
昨日はお風呂の中で次女が2句作りました。
子どもが「これはなになにみたい」と言った時、私はいい言葉だったら拾い上げます。
「その言葉はいい言葉だね」そのときどう思った?と聞いて句にしていきます。
それをつなげるということを次女の場合は一緒にしないと自分ひとりでは難しいです。
「このおわりかたとこのおわりかたどっちがいいの」と聞くこともあります。
子どもの言葉を聞き逃さず、いい言葉を言った時、一緒に感動してあげて、川柳にしていきたいと思います。
長女と長男と私が投句しているのでご紹介いたします。
「みちしるべ」より
「だっこして薬のない夜過ごす親」 ママ
淡路獏眠先生のコメント
さっきまで元気に遊んでいた子どもが、急に元気がなくなり病気を発症することが多い。子育ての経験豊かな作者は、急患で病院に連れて行くほどではないと判断したのだろう。かといって、大人の常備薬を子どもに飲ませることはできない。それゆえに「だっこ」をして子どもを宥めているのだ。子どもも、体内にいる頃から聞き慣れた母親の心拍音を聞いて安心できるのだろう。
淡路獏眠先生による「平番ワインポイントアドバイス」
原「友達の演奏前は手が冷たい」 長女
下の句の「手が冷(つめ)たい」が六音字で字余りになっています。ここは、同じ意味で三音字の言葉を使って「手が冷(ひ)やい」とすると字余りを解消することができます。
添「友達の演奏前は手が冷やい」
原 「子のために嫌いなものをデコ弁当」ママ
下の句の「デコ弁当」が六音字で字余りになっています。「デコ弁当」は一般に「デコ弁」と省略されますので、それに助詞の「に」を付けて上五に持ってきます。デコ弁は一般に子どものために作る物なので、上五の「子のために」は止めて、そっと子どもに分からないようにおかずに入れるという意味で「忍ばせる」とされた方が良いと思います。また、中七の「嫌いなものを」とすると嫌いなものだけ入れている感じがしますから、「嫌いなものも」とされた方が良いと思います。
添 「デコ弁に嫌いなものも忍ばせる」
課題吟 「逆転」 北川 周興 選
「家事をする手際のよさで勝ち取られ」 ママ
「逆転はやられてからの倍返し」 長女
「サッカーでシュートを決めてぎゃくてんだ」 長男
「習い事子が上手くなり小言のみ」 ママ
私の好きな句 (平番・平成26年11月号近詠より)梶川 健治 推薦
「保育士は背中に目つけ耳をつけ」ママ
「運動会おどりつかれてもんく言う」長男
「準備に一秒組み体操で殺す気か」長女
宿題 「無駄」 飛田 陽子 選
「係り決め自分のまようむだ時間」長男
「家計簿を今年も買って無駄にする」ママ
「人生にむだなんてことありません」長女
宿題 「食べる」 淡路 獏眠 選
「ボウリングバイキング行き食いつくす」長男
「一日の楽しみなのは食べる時」長女
「カマキリはバッタを食べてカマ手入れ」ママ
番傘各地句報(9月句会)森口 美羽 抄
「運転手道路標識見て決める」長女
時事川柳月間賞(中国新聞)
「日本中明るく照らすノーベル賞」ママ
中国新聞あんそろじー郷土誌(中国新聞)
「水の中命がいっぱいめだかたち」長男
最後まで見てくださりありがとうございます。
毎月、宿題のお題を出して子どもに川柳を作らせてます。
難しいお題の時は意味を説明してから作ります。
句の中にお題をそのまま入れてもいいし、そんな意味が伝われば言葉を無理に入れなくてもいいことを伝えています。
次女は蚊帳の外だったのですが、次女の句が新聞に掲載されたので、これから作れれば挑戦させたいと思います。
次女は川柳を作っている感覚はありません。
ただ、575でいつもお兄ちゃんお姉ちゃんと私が話しているので、その仲間入りができることが嬉しいようで一緒に考えるようになりました。
昨日はお風呂の中で次女が2句作りました。
子どもが「これはなになにみたい」と言った時、私はいい言葉だったら拾い上げます。
「その言葉はいい言葉だね」そのときどう思った?と聞いて句にしていきます。
それをつなげるということを次女の場合は一緒にしないと自分ひとりでは難しいです。
「このおわりかたとこのおわりかたどっちがいいの」と聞くこともあります。
子どもの言葉を聞き逃さず、いい言葉を言った時、一緒に感動してあげて、川柳にしていきたいと思います。