親子で川柳投句「平番」

親子で川柳を投句しています。

「平番」という本に掲載された川柳を紹介いたします。



「手づかみで必死に食べる1歳児」　ママ

獏眠先生からのコメント

人間の生きるという本能を見せつけられる句だと思う。ミルク以外の食べ物を食べられるようになった幼児が、自分の五本指で食べ物を食べている姿には人間の生きる姿を見せつけられた感がする。

「コクワガタメスの大アゴ小さいよ」　長男

獏眠先生からのコメント

クワガタのくわのようなものは大アゴと言います。オスは立派ですが、メスは小さいですね。それは、オスが大きな大アゴでえさ場を確保して、メスを守っているからでしょう。

平番ワンポイントアドバイス淡路　獏眠先生より

原　「人見知り我慢の限界来て泣く子」　ママ

中の句の「我慢の限界」が八音字で字余りになっています。「我慢」を短く言いかえる言葉はありませんが、「限界」ならば「限度」と言い換えると七音字で定型に収まります。

添　「人見知り我慢の限度来て泣く子」

課題吟「顔」豊田　芳香　選　（広島）

「ごはんつぶ食べたら顔についてるよ」　長男

「伴奏も子の顔を見て弾く配慮」　ママ

宿題「たっぷり」若山　宗彦　選

「たっぷりとハヤシライスをくいまくる」　長男

「たっぷりと練乳かけてかき氷」　ママ

宿題「神」淡路　獏眠　選

「お父さんソフトボールで神様だ」　長男

「神様に泣き母の声聞く頼み」　ママ

番傘各地句報（５月句会）森口　美羽　抄

「ばらばらはなくなる感じだと思う」　長男

「プリキュアのシャンプーあらうとかわいいよ」　次女

読んでくださりありがとうございます。

反抗期の長男に川柳を聞くのは至難の業です。

でも、先日、私の川柳を長男に聞いてもらうとすぐ反応がありました。

５７５の短い言葉に思いをこめることはとても大変です。

少しでも少ない言葉でたくさんのことが表現できるようにがんばりたいと思います。