美咲ちゃんちの投稿記録

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「どこに行けば」

2012-03-26 08:18:17 | 投稿掲載文
「どこに行けば」


1月24日に投稿したのでもうだめだと思っていて、まさか掲載されると思いませんでした。

何気なく詩を読んでいて、名前を見ると「私だ」とこちらがびっくりしました。

問いかけの相手は14年前に亡くなった母のことです。

亡くなった母が今となっては私の神のように大きな存在となっているように思います。

母に会いたくなってベランダに出て、空を見上げていると本当に大きなきれいな鳥が空から舞い降りてきました。

実は泣きながら書いた詩です。

いろいろ悩むことが重なり、母に相談したかった気持ちを書きました。

答えは返ってきませんから、目を閉じて深呼吸して、いつまでも悩んでいても仕方ない私もお母さんなんだから頑張らないとと思って、いつも通り家事をすることにしたのでした。

まさか掲載されるなんて、やはり母の力神の力か
と思うのでした。
よかったら読んでみてください。


「どこに行けば」

どこに行けば会えますか
どうすれば話ができますか
どうしたらいいですか
空に向かって
問いかけた
すると
隣の家の屋根に
しらさぎが舞い降りてきた
しばらくこちらをみつめ
静かに空高く舞い上がっていく
「大丈夫、大丈夫」と羽ばたいていった
あるときは
あたたかな日差しとなり
包み込んでくれる
あるときは
幸運の女神となり
導いてくれる
私は生かされている
時の流れに身をゆだね
静かに
目を閉じて
深く息を吸い込み
生かされている幸せを感じ
ゆっくり一歩ずつ確実に
下を向いて歩いていく

[評 野木 京子先生]問いかけの相手は、紙のような大きな存在かもしれないし、亡くなった人かもしれない。地上と空を行き来する白い鳥は霊魂を運ぶものであり、天使のイメージでもある。詩の主人公は重荷を負っているのだろうか。下を向いているが、その姿勢でも懸命に前に進んでいる。


みなさんからのコメント

詩はお母様を思われてのことでしょうか。
ぐっときました。

私の父との思いとだぶって、忘れられない詩になりました。
親を亡くして、改めて親の有り難みや、ぬくもり、大切さを
実感しています。 H.Sより
  

ついにHさん登場、嬉しいです。
Hさんの詩を読んでいると、後ろにメロディーがついているような不思議な感覚がありました。
ラストの「下を向いて歩いていく」がHさんらしさですね。普通は「前を向いてあるいていこう」と書いてしまいますよ。
着実に一歩ずつ、足元を気をつけながら歩いていく姿勢にアッパレです。

詩の「下を向いて歩いていこう」の部分が頭にひっかかり、ずーっと考えていました。重荷を背負っていると言う考え方もありますが、私は「現実」ではないかと思いました。さっきまで、上の世界にいた白鷺に対する下の世界です。現実をしっかり踏みしめて歩いて行こうとするHさんの姿勢の表れでもあります。 I.Oより

私もいつかはと思いながら、なかなか詩を書く素養がなく今日に至っています。
深い深い詩ですね。「評」にある通りですね。「私は生かされている」。大切な人に、目には見えない大きな力に。それは「神仏」なのでしょうか・・・いったい何なのだろう・・・。何であってもいい。いま「生かされている幸せ」を感じられること。これもまた幸せなのでしょうね(*^_^*)「上を向いて歩く」ではないところがいいですね。人間はそんなに強くないですものね。共感できます。素敵な詩を有難うございました。T.Oより

最後に下を向いて歩いていくという一節があったと思いますが、あれは足元をしっかり見て歩いていくということなのでしょうか…普通は上を向いて歩くとなりそうですが、何かそこに深い意味があるのかなぁと思いながら読みました。M.Oより

詩壇掲載、おめでとうございます!
詩壇はスペースが大きく、ドーンと載っているので思わず一人で「おおっ!」と言ってしまいました。
ふわーっと飛んでいくしらさぎは、確かに天からの使いのように見えますね。
「私は生かされている」という一行が心にしみました。A.Tより

お母様の姿が浮かんでくる言葉がたくさんあり、母となったあなたが子どもさんたちに注いでいでいる愛情を感じました。
Oさんに引き続き詩人の登場です。頑張ってください。N.Hより

問いかけの相手はHさんが社会人になって2年目に亡くなられたという「お母さん」であろうか?と思って私は観賞しました。詩壇へのチャレンジが実っておめでとう。この詩には選者の評もあるしブログの内容が益々豊かになりますね。K.Sより







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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「どこに行けば (コスモス)
2012-03-26 18:56:22
一人の新人詩人の誕生となりましたね。とっても嬉しいです。「しらさぎ」はきっとお母さんなのですね。遠いお空から、いつも優しく見守っていて下さるんだと思いますよ。いつも、Hさんとお父様の幸せを運んできて下さると思います。普通「上を向いて歩こう」と、つい書くものですが、「下を向いて歩く」に深い意味を感じます。素敵な詩に感動しました。
おめでとう!

毎年、年末の「読者文芸」選を振り返ってと言う各選者のコメントが載りますが、詩壇の野木京子先生は、たしか、東京在住のように記憶しています。まだ、お若い先生だったですね。

又、詩に挑戦して下さいね。
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Unknown (ぶうちゃん)
2012-03-26 20:34:28
短い言葉だけど痛いほど心に響きいつまでも余韻をしまっておきたい気持ちです。
私はまだ母が生きていてくれますから、今でも困った時には話します。返事はくれたりくれなかったりでも良いんです。聞いてくれるだけで。
母ってそんな存在ですね。あなたもそんなお母さんでいてあげて下さい。頑張っているお母さんは子供には太陽ですから。
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コスモスさんへ (美咲ママ)
2012-03-26 21:49:03
今日はたくさんコメントありがとうございました。私の母は亡くなりましたが、川柳の母が元気に支えてくださるから嬉しいです。コスモスさん、いつまでもお元気で過ごしてくださいね。今日はコスモスさんと同時掲載で嬉しい一日でした。
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ぶうちゃんさんへ (美咲ママ)
2012-03-26 21:56:38
コメントありがとうございます。お母さんはそばにいてくれるだけでいいですよね。話を聞いてくれる人がいるのは幸せなことです。なかなか生きているときは気付けないし、伝えられないので困ったものです。私もそう思ってもらえるようになりたいものです。
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鳩になりました。 (原っ葉)
2012-03-27 22:15:13
FBに載せた原っ葉さんの鳩
世の中には信じてしまえば、
どうしても信じてしまう事ってあります。

会いに来てくれました。
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原っ葉さんへ (美咲ママ)
2012-03-28 07:13:34
ようこそおいでくださいました。原っ葉さんのもとには鳩になって・・・。実は私も原っ葉さんのことを思って母もしらさぎになって私のところに会いにきてくれたと思ってもいいだろうと感じたのでした。ありがとうございました。
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励まされました (あきりん)
2012-03-29 20:00:41
私事ですが、つい最近大切な人をなくしました。
元気だった頃の姿を思いだしては、涙する日々。
詩の内容にとても共感しました。
このタイミングで、この詩に巡り会えたのは何かご縁があったのかな~と、読ませて頂いて私への言葉のような気がしました。
まだまだ悲しみは癒えませんが、それでも進むしかありませんね。
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あきりんさんへ (美咲ママ)
2012-03-29 22:57:27
コメントありがとうございます。私は詩を初めて作ったのですが、そういっていただけたら本当にうれしいです。あきりんさんも大切な人を亡くされたのですね。私は母を亡くしたとき正直一緒に死にたいとも思いました。しかし、親戚の人に「時が過ぎるのを待ちなさい。悲しみは時間が解決してくれるから」と言われ、なんとか生きて行こうと思いました。今となっては死を感じながら生きるのとただなんとなく生きて行くのとでは違った人生が送れると思います。これからもよかったらこのブログに遊びに来てくださいね。
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Unknown (あおいママ)
2012-03-30 22:11:40
素晴らしい詩だったよ。
涙が出ました。

美咲ママのお母様は、私にとっても、とても近しい方でした。
何度も泊めてもらって、美味しいご馳走を頂きました。
話もよく聞いてくれたね。
懐かしいです。


きっと空から見守ってくれていると私も信じているよ。
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遅ればせながら (のぞみ)
2012-03-31 06:30:30
詩の掲載に気がつかず、コスモスさんが教えてくれ後から読むことができました。
会いたい人はお母さんだなあと思い、私も自分のことに重ね涙が出ました。

母は絶対にそばについていてくれると思いますよ。
自分がいつか亡くなったら、子供が気がつかなくても寄り添っていると思うしね。まあそのいつかは何十年も先であってほしい。子供に私と同じ悲しい思いはさせたくないしね。

悲しい思いはなくならないけど、私も下を向いて前向きにいくよ~!詩から元気ももらいました。本当に掲載おめでとう^^
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