https://www.fnn.jp/posts/00050098HDK/202002031730_kazukisugiyama_HDK
https://news.livedoor.com/article/detail/17761685/
以下の記事は、基本的に上記ページのコピーです。ご了承ください
武漢周辺からのチャーター便帰国者のうち無症状の方を厚生労働省は基本的に自宅に帰すつもりだった。
当初は、ウィルスのPCR検査の結果をま待つことなく帰宅させる予定だったと聞き及んでいる。しかし、慎重派の人々が、それはまずいのでは? 症状のない人々も特定の場所で待機してもらうべきだとの声が自民党内部などから強まったため、急遽、滞在場所を確保する必要に迫られた。
実は、1月28日午後8時、武漢からのチャーター便離陸時点では受け入れ先施設は未定であった。
首相官邸や観光庁などを中心に滞在場所の選定が進められる中、いくつかの民間のホテルが候補にあがった。しかし政府関係者の「従業員が難色を示しているんだよね」という声が物語るように、交渉はなかなか前に進まなかった。
観光庁が藁にもすがる思いで頼ったのがホテル三日月のワケ
そしてチャーター機の離陸予定時刻のわずか数時間前。観光庁の担当者が藁にもすがる思いで頼ったのが千葉県勝浦市にある「勝浦ホテル三日月」だった。
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<figcaption>勝浦ホテル三日月</figcaption>
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実は「ホテル三日月グループ」を30代で率いる若き社長・小髙芳宗氏は、自民党幹部の海外視察の際に経済界の一員として参加したこともあり、政府や自民党と接点があった。そして、観光庁の担当者もこの海外視察に同行していたため、小髙社長と知己があり、アプローチを試みたのだ。
政府関係者によると、「勝浦ホテル三日月」は、宿泊予定者を千葉県内の2つのグループのホテルへ移すことも可能なことなど条件が最良だった上、去年の台風15号で被災した地元住民に大浴場を無料開放した例もあったため、「政府は彼の男気にかけた面もあった」のだという。
「想定と違う中での苦渋の選択だった」…なぜ相部屋になってしまったのか?
政府からの依頼をうけたホテル三日月は、千葉県庁や勝浦市に、受け入れについての確認を求めた。勝浦市側は、土屋市長が「(滞在先が)決まっていないのは予想していなかった」(31日の記者会見)と明かしているように、突然の要請に対し時間の制約がある中での受け入れ決断となった。
受け入れ当日となる29日、ホテル三日月は従業員への説明を行うことにした。しかしまだ政府からの受け入れに関する要請書が手元になかった。政府も多忙をきわめる混乱の中だったのだろう。そのことを官邸関係者に確認すると、「会議で(滞在先が)三日月であることは総理が了承している。従業員には総理からの要請ですと伝えてほしい」と口頭で回答があったという。
一方で、受け入れる帰国者の人数については、想定外の事態が起きた。当初の予定は100人前後だった。ホテル側は、収容人数の関係上、最大でも177部屋しかないことは伝えてあったという。実際にホテルに到着したのはバス7台で191人、当初の予定のおよそ2倍にのぼった。
それを受けてホテルへ向かうバスの中では、従業員や政府関係者が帰国者に対し、約3時間をかけて相部屋への協力をお願いした。そして日が暮れた夜、バスはホテルに到着し、帰国者たちはホテルへと入っていった。関係者は、「ホテルもそもそもの想定と違う中で苦渋の選択になった」と明かす。
ホテル側「日本人として決断」 滞在長期化に政府側「もう少しこらえて」
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帰国者を受け入れたホテル三日月は公式サイトで声明を発表し、「政府、千葉県、勝浦市及び関係諸機関との緊密な連携を取りながら感染予防対策等を行っている」とした上で、最後にこう結んだ
「様々な困難があることも予想されましたが、当社は、同じ日本人として、帰国者のために、政府の要請に応えることを決断しました。当社は、本件の受け入れのみならず、これからも地域、日本の繁栄のために邁進していく所存です」
一方で、滞在が長期化する中、ホテル側が通常時とは違う異例の対応に、疲弊してきているとも伝えられる。ホテルの今後の営業に影響が出る可能性も否定できない。こうした状況に、安倍首相は関係者を通じて「なんでも要望を聞きます」とホテルを支援する考えを伝え、関係者はホテル側に「もう少しこらえてくれ」と切に頼み込んだという。
ホテル関係者に対し心ない言葉が…求められる冷静かつ適切な対応
一方で、衝撃的な話を聞いた。ホテル従業員やその子供に対し “心無い言葉”が浴びせられたことがあったのだという。
ホテル三日月の受け入れ以後、他の民間施設で受け入れを表明した施設はまだない。従業員の安全などを考えればそれも一つの判断と言える。地域住民が不安を覚えるのもわかる。
それでもホテル関係者に心無い言葉を向けることなど絶対にあってはいけないだろう。そして国や自治体は、今回のホテル三日月の英断と、関係者や従業員の奮闘、不安をこらえている地域住民に対して、きめ細やかな支援を行うことが求められているのではないか。
(フジテレビ政治部 杉山和希)
中国・武漢市などからチャーター機第1便で帰国した日本人のうち191人を受け入れたのが千葉県勝浦市の「勝浦ホテル三日月」だ。ホテル三日月グループは昨年9月の台風15号で同県内が大規模な被害を受けた際にも自慢の大浴場を無料開放しており、ネットでは相次ぐ「神対応」に称賛の声が上がっている。
同県担当者によると、帰国者は客室内で食事や入浴を済ませ、従業員らとの接触を避けることから不必要に共用部を出歩くことを制限されているという。金無垢風呂や、太平洋を一望する屋外スパなどを利用するのは難しそうだ。
食事は3食分の弁当が支給され、従業員が客室の前に配膳する。従業員もマスクやアルコール消毒などで感染予防を徹底するほか、ホテルに常駐する医療従事者から感染予防の指導が行われる。滞在者に症状が出れば、近くの「亀田総合病院」(同県鴨川市)で診断、治療を受けてもらうことになっている。
宿泊を予定していた旅客には別の施設を案内し、現在はホテル全体を政府が借り上げている状態だ。
勝浦ホテル三日月の広報担当者は「ホテルの経営理念の1つに『地域貢献』という言葉もある。困っているときに役に立たなければならないという思いがあった」と語る。今後の一般客の利用は「安全の確認をとれた後になるので、まだ未定」という。
ともすれば風評被害にもつながりかねないなか、地域貢献を優先したホテル三日月の“英断”にはネット上でも「神対応」「泊まりに行きたい」など称賛の声が相次いだ。三日月グループは、昨年千葉県を襲った台風15号、19号による停電、断水の被災者にも大浴場を無料開放した経緯もある。
ネット上などの反響には、ホテル側も「うれしいの一言」と応じる。
一方、滞在者で症状のなかった男女2人からウイルスが見つかったことも判明。いずれも武漢滞在中の感染とみられているが、2人とも相部屋を割り当てられており、部屋で一緒に過ごした帰国者たちの容体チェックも重要となる。
まだまだ「ゆったり、たっぷり、のんびり」とはいえない状況が続くが、ホテルを応援する人が増えたのは間違いなさそうだ。
私は、勝浦 ホテル三日月を応援します。千葉に行って泊まることがあるなら、必ずホテル三日月に泊まります。時間に余裕があるなら、ホテルにボランティアで働きに行きたいくらいです。
まっとうな日本人なら、ホテル三日月を支援しましょう。私はANAかJALか選ぶ機会があったら、今ならANAを選びます。そしてB767を選択します。
分からないから異様に恐れるのだと思います。
正しく知ろうではありませんか。そして、正しく怖がりましょう。
不用意なふるまいは、正義の味方を、とても大切な仲間を知らないうちに貶める事になりかねません。