クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では、外国人乗客の下船が続いていて、オーストラリア人らがチャーター機で帰国した。オーストラリア人乗客およそ170人と、ニュージーランド人乗客4人は19日午後9時半ごろ、大黒ふ頭をバスで出発、その後、羽田空港に移動し、20日未明、オーストラリア政府が用意したチャーター機で帰国の途に就いた。
戻ったあとは、それぞれの政府が用意した施設で14日間隔離される。
オーストラリアメディアは、すでに感染が確認されていた36人は日本に残り、治療を続けると伝えている。
陽性が確認された人は日本に残って治療、陰性が確認された人だけがチャーター機に乗られたのです。
なのに!!オーストラリア保健省は、新型コロナウイルスへの集団感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」から下船し、20日、チャーター機で帰国したオーストラリア人2人から、ウイルスへの陽性反応が出たと発表しました。
陽性反応が出たのは、南オーストラリア州に住む24歳の女性と、西オーストラリア州に住む78歳の男性で、いずれも容体は安定しているということです。
オーストラリア保健省によりますと、帰国した乗客164人のうち6人が北部ダーウィンに到着した際、熱などの症状がみられたため、すぐに隔離して検査を行った結果、2人から陽性反応が出たということです。
これについて、加藤厚生労働大臣は「必ずしも全員が陰性とわかってチャーター機で帰国したわけではなく、誰がどういう経緯で陽性が出たのか情報を収集したい」と説明しています。
こうした日本政府の見解についてオーストラリア保健省の報道官は、NHKの取材に対し「日本を出発する前の検査で陰性だと確認されることが下船の条件だった。陽性だった乗客はチャーター機に搭乗することは許されなかった」と説明しました。
そして、乗客全員について搭乗前には感染の症状はみられず、検査の結果も陰性だったとしています。
そのうえで帰国後にウイルスへの感染が確認されたことについて、下船前の検査で陽性反応が出たために搭乗できなかった人と接触していた可能性などが考えられるとしています。
感染が確認された2人を除く、残りの乗客については指定の施設で14日間隔離されることになっています。
また健康観察期間とした14日間を過ぎたあとに陽性反応が出たことについては、「専門家からは下船した人も念のため引き続き健康観察を行うことが必要だと指摘を受けていて、しっかりフォローアップしなければならないと考えている」と話しています。
さらに、クルーズ船から下船した人が公共交通機関で帰宅したことについて、各国から疑問の声があがっているという質問に対しては「感染を広げてしまうのではないかと懸念する人がいるのは承知しているが、限られた中で科学的な知見を踏まえながら判断している。下船したあとは必ずマスクを着用し不要不急の外出は控えるよう求め、定期的に状況を確認する体制を敷いている」と答えています。
専門家「下船後に陽性ありえる」
そのうえで「船内での感染拡大を防ぐために乗客を下船させたのは妥当な判断といえるが、下船後2週間は人混みに出ないなど、接触を最小限にする生活を送ってもらうことが望ましい」と話しています。常識的なご意見ですね
また、感染症に詳しい東京医科大学の濱田篤郎教授は「これまでわかっている船内での感染の事例から、今月5日に客室での待機が始まったあとに感染している可能性もあり下船した人の中から陽性の人が出てくる可能性はある」と指摘しました。
京都市の自宅に戻った岡村さんはオーストラリア人の乗客が、帰国後のウイルス検査で新型コロナウイルスの陽性反応が出たことについて「ニュースを見て驚いている。検査のあとも船内では乗客どうしの接触があったので、陽性の人が出てくることは考えられたことだと思う」と話しました。
そして「自分は体調がよいので特に心配はしていないが、下船した乗客の中には心配に思っている人も多いのではないでしょうか」と話しました。
また下船から1日がたった20日の昼すぎには、厚生労働省の担当者から電話があり、発熱などの症状がないか尋ねられ、下船から2週間程度は不要不急の外出を控えるよう指導されたということです。(今更何言うてるねんな!!ですね】