アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

春という季節

2008-04-01 | Weblog
 ◇3月31日

 妻は夕方の仕事がたて込んでしまい、楽しみにしていた息子の幼稚園最後のお迎えは、結局私がすることになった。

 午後6時。いつもの通り、息子は1人きりで工作遊びをしていた。

 私は、息子のいる延長保育の部屋に入る前に、まず職員室を尋ねて1年間の感謝のあいさつをした。

 何人かの先生が「きょうが最後ですね。そうちゃんにあいさつさせてください」と、延長保育の部屋に息子に会いに行ってくれた。

 担任の先生は「そうちゃん、ギュってさせて」と抱きしめてくれた。先生は目を真っ赤にしていた。息子は、先生のいつもと違う様子に少し戸惑っていたようだった。


 ◇4月1日

 新しい保育園の1日目。入園式や保護者総会もあったので、妻が休みを取って息子を送った。

 新しい生活になじむのかどうか心配だったが、妻いわく「楽しかったみたい」。大人が心配するほど、子どもはひ弱ではないようだ。


 仕事の合間を見て、正午前に保育園に立ち寄った。保護者総会が開かれていた。見ると、議長をしているのは知人の市職員の女性。総会が終わったあとであいさつすると、「○○さんのお子さんと同じクラスですよ」とのこと。

 ○○さんというのも市職員だ。市役所の近くの保育園なのだが、どうやらこの保育園、市職員の子どもだらけらしい。


     ◇

 3月から4月にまたがるこの時期、人生の分水嶺を経る人も多い。

 離婚する予定の後輩は、幼い子どもと母親なしの父子二人きりで生きていくために部署を変え、きょうからその部署で働き始めた。もちろん保育所に子どもを預けてからの出社だったらしい。母親のいない朝は、しばらく相当に大変だろう。


 同じ職場の同僚は、妻と二人の子どもを妻の実家に引っ越しさせて、きょうから単身暮らしのスタート。

 上の子が小学校に入学するのを機に、将来の自らの異動に伴う子どもの転校を避けるために夫婦で決断したという。


     ◇

 私も息子を転校させるのは避けたい。小学校入学まであと2年。つまり今の職場は最長でもあと2年で去りたい。

 組織は、個人の都合ばかりを聴いてはいられないから、あとは、どう自分の人生を設計・施工していくかである。


     ◇

 勇気を持って、その一歩を踏み出せるか。ともかく、準備をして、組織に依存しすぎない自分を維持していきたい。


     ◇

 春は、巣立ちの季節なのである。
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