「いっぽ」のつぶやき

健康に福祉にボランティアにと、自分らしい人生を過ごすために、一歩ずつ歩んでいる「いっぽ」のつぶやきです。

初七日

2011-10-09 22:41:44 | 日記
10月3日、午前10時すぎ、義父が入院している病院から電話があり、
意識不明になられましたので、すぐに来てください、と。

すぐに主人に連絡し、私も病院に駆けつけました。
義母も主人がデイケアに迎えにいって、連れてきていました。
義妹の職場に連絡し、来てもらいました。

義父は入院はしていましたが、特にどこが悪いというわけではなく、
毎日、リハビリで、歩く練習をしていました。
当日も10時に看護師さんが迎えにいくと、ニコッと笑って車椅子に乗り込んだそうです。
それがリハビリ室についたとたん、意識不明になって倒れてしまったそうです。

着いたときは病院のベッドで、心臓マッサージを受けていて、
検査とかはできないし、あと数時間の命でしょう、ということでした。

しかし、その後、弱々しいながらも心臓はちゃんと動いているし、呼吸も自発呼吸です。
まるでただ眠っているようです。

午後になると、心電図検査に来てもらったり、導尿管を付けに来られたりと、
このまま、持ち直すのではないかと思いました。
しかし、午後4時、痰の吸引をしているときに、突然呼吸が止まり、
その後、心臓の波形も徐々に小さくなり、最後は1本の線になってしまいました。

寡黙で、誰にも迷惑をかけず、一日中でもずっと縁側に座っているような義父でした。
病院に顔を出すと、にこっとして、片手を挙げて迎えてくれていました。
そんな義父らしく、静かにそっと逝ってしまいました。

それまでは、あれもしなくちゃ、これもしなくちゃと思っていたのですが、
亡くなったとたん、主人と義妹と私、病院の長椅子に座り込んで、
「何したらいいんだろう?」と頭が真っ白になってしまいました。

その後、葬儀社に連絡したり、家に必要なものを取りにいったり、
連絡先をピックアップしたりと、大変です。

私はちょうど講座が続いていたので、受講生のみなさんに連絡しなければ・・・

あと、葬儀社との打ち合わせや遺影の写真選び、喪服の準備・・・
どこのご家庭でもそうなのでしょうが、ほんとに慌しく、悲しんでいる暇もありませんね。

3日は、仮通夜で家族だけです。義母が高齢のこともあり、夜中は、主人と二人で泊まりました。
4日は、遺体は身支度を整えるために、別の場所に連れて行かれるので、
その間に、自宅に帰って、通夜や葬式の準備です。
子どもたちも遠くから駆けつけてくれて、孫6人も優しかったじいちゃんの思い出にふけっていました。
その晩も泊まるつもりで行ってたんですが、長男、次男夫婦、娘が泊まるからと、帰されました。
久しぶりに子どもたちだけど、いろいろ語り合ったみたいです。

通夜、葬儀をしていただく住職は、主人の兄弟弟子にあたる方が鹿児島から駆けつけてきてくださって、
真言宗による厳かの法要ができました。

両親の兄弟はすでに亡くなっていたり、高齢で来られなかった方もいたのですが、
その子どもたちや、親戚の方々、ご近所のみなさん、それに多くの信者さんたちにお参りいただき
義父も喜んでくれたことと思います。

父の笑顔に癒されると言って、毎日、病院に顔を出し、下の世話から洗濯まで、
一手に引き受けていた主人が一番淋しいみたいです。

そんな主人の心のこもったお経で、初七日法要を行いました。
きっと父も安らかに旅立つことができることでしょう。
コメント
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