今朝、いつも通り、姑の朝ごはんの介助をしていた。
お決まりの、バナナをきざんで入れたヨーグルト
前夜に作っておいた、クラムチャウダーをトロトロにつぶしたもの。
ロールパン
それから、ゼリー状のオブラートに入れた錠剤
粉の薬を仕込んだ、果物のゼリー
ゼリー状のオブラートに入れた錠剤を、飲んでもらい、次に、いつものように、ゼリーを姑の前に置いて、済んだ皿を隣の台所に持って行って、戻った。この間、20秒もかかっていない。
姑は台所の扉の横で食事をとっているのだ。
戻ってきてみると、大好物だから、いつもすぐに手をつけるゼリーに、姑は手をつけていなかった。
お腹いっぱいですか?
姑が何か小さな声で言ったように聞こえたが、よくわからない。
頭は少し後ろにもたれたような感じになっていた。
口を少し開けて、目を閉じている。
おかあさん、眠いですか?
返事がない。
おかあさん?
肩に手を当てて、尋ねる。
姑の手が、ぶらりと下に落ちた。
おかあさん!!!
同じ部屋にいた義理兄が飛んできた。
姑は息をしていない。
そこからよく覚えていないのだが、背中をさすったり叩いたりした時間が1分くらいだ。
119番に電話をして、無我夢中で状況を説明する。
すると、落ち着いた声で指示が飛んだ。
肩甲骨の間、みぞおちのあたりを、背中から5回どんどんと叩いてください。
様子を見て、それを繰り返してください!
必死で兄に伝える。
その時姑は、床に寝かされていた。
兄が背を起こして、背中を叩く。
すぐに救急車が行きますから、表に出て先導してください!
電話を切って、私も兄に代わって背中を叩く。
どのくらい叩いただろう。
おそらくは、ほんの短い時間だったのだろう。
兄が何度目か叩いたときに、姑の口から、グワッというような音が聞こえた。
呼吸ができたぞ!!
兄が叫ぶ。
姑は、かすかではあるけれど、息をしている!
助かるぞ!
救急車の先導のために家を飛び出すと、もう目の前に救急車が来ていた。
救急車に乗り込む頃には、姑は、呼吸がずいぶん楽になったようだ。
けれど、まだ意識は混濁している。
外で姑の洗濯を干していて、その場に居合わせられず、驚いてすぐにそばに付いてくれた義理姉も一緒に、救急車に乗り込む。
だんだんと、姑の意識は戻ってきた。
状況説明をしているあいだに、救急車は動き出す。
病院に着いた頃には、姑はほぼいつもの状態に戻っていた。
先生に「お薬が喉に詰まったのですか?」と聞かれて、「はい、いつもきちんと飲んでますねん。」と答えている。
先生は、「え?いつもこんな感じですか?」と私たちに尋ねる。
「そうなんです♪」と、三人が同時に答える。
力が抜けた。
喉に物を詰めたから、意識を失ったのか、意識を失ったから、喉に物を詰めたのか。
どちらが先かが最重要らしいのだが、それが分からない。
とりあえず、様子を見るということで、うちに連れ帰ることができたのだ。
現在、姑は、いつも通りだ。
素っ頓狂なことも言うけれど、今日の出来事も忘れているけれど、にこにこ笑っている。
おかあさん、ごめんなさい。
こんなに簡単に、普通に元気な人が、死の淵に立たされてしまうのだ。
介護が恐ろしい。
けれど、義理兄夫婦も、夫も、「誰が付いていても起こりうることだから、気にするな」という。
なにがあっても、誰の責任でもないと。
ありがたい言葉だけれど、まだ消化できないでいる。
けれど、書くことで、少しずつ整理がついてきた。
これが介護なんだな。
お決まりの、バナナをきざんで入れたヨーグルト
前夜に作っておいた、クラムチャウダーをトロトロにつぶしたもの。
ロールパン
それから、ゼリー状のオブラートに入れた錠剤
粉の薬を仕込んだ、果物のゼリー
ゼリー状のオブラートに入れた錠剤を、飲んでもらい、次に、いつものように、ゼリーを姑の前に置いて、済んだ皿を隣の台所に持って行って、戻った。この間、20秒もかかっていない。
姑は台所の扉の横で食事をとっているのだ。
戻ってきてみると、大好物だから、いつもすぐに手をつけるゼリーに、姑は手をつけていなかった。
お腹いっぱいですか?
姑が何か小さな声で言ったように聞こえたが、よくわからない。
頭は少し後ろにもたれたような感じになっていた。
口を少し開けて、目を閉じている。
おかあさん、眠いですか?
返事がない。
おかあさん?
肩に手を当てて、尋ねる。
姑の手が、ぶらりと下に落ちた。
おかあさん!!!
同じ部屋にいた義理兄が飛んできた。
姑は息をしていない。
そこからよく覚えていないのだが、背中をさすったり叩いたりした時間が1分くらいだ。
119番に電話をして、無我夢中で状況を説明する。
すると、落ち着いた声で指示が飛んだ。
肩甲骨の間、みぞおちのあたりを、背中から5回どんどんと叩いてください。
様子を見て、それを繰り返してください!
必死で兄に伝える。
その時姑は、床に寝かされていた。
兄が背を起こして、背中を叩く。
すぐに救急車が行きますから、表に出て先導してください!
電話を切って、私も兄に代わって背中を叩く。
どのくらい叩いただろう。
おそらくは、ほんの短い時間だったのだろう。
兄が何度目か叩いたときに、姑の口から、グワッというような音が聞こえた。
呼吸ができたぞ!!
兄が叫ぶ。
姑は、かすかではあるけれど、息をしている!
助かるぞ!
救急車の先導のために家を飛び出すと、もう目の前に救急車が来ていた。
救急車に乗り込む頃には、姑は、呼吸がずいぶん楽になったようだ。
けれど、まだ意識は混濁している。
外で姑の洗濯を干していて、その場に居合わせられず、驚いてすぐにそばに付いてくれた義理姉も一緒に、救急車に乗り込む。
だんだんと、姑の意識は戻ってきた。
状況説明をしているあいだに、救急車は動き出す。
病院に着いた頃には、姑はほぼいつもの状態に戻っていた。
先生に「お薬が喉に詰まったのですか?」と聞かれて、「はい、いつもきちんと飲んでますねん。」と答えている。
先生は、「え?いつもこんな感じですか?」と私たちに尋ねる。
「そうなんです♪」と、三人が同時に答える。
力が抜けた。
喉に物を詰めたから、意識を失ったのか、意識を失ったから、喉に物を詰めたのか。
どちらが先かが最重要らしいのだが、それが分からない。
とりあえず、様子を見るということで、うちに連れ帰ることができたのだ。
現在、姑は、いつも通りだ。
素っ頓狂なことも言うけれど、今日の出来事も忘れているけれど、にこにこ笑っている。
おかあさん、ごめんなさい。
こんなに簡単に、普通に元気な人が、死の淵に立たされてしまうのだ。
介護が恐ろしい。
けれど、義理兄夫婦も、夫も、「誰が付いていても起こりうることだから、気にするな」という。
なにがあっても、誰の責任でもないと。
ありがたい言葉だけれど、まだ消化できないでいる。
けれど、書くことで、少しずつ整理がついてきた。
これが介護なんだな。