英語な日々

京都在住の英語講師のと猫と英語と美味しいもののお話。
時々、脳動脈瘤のお話もね。

近くて遠い場所

2016-08-25 | 病気
今日は朝から仕事が積んでいた。
そりゃそうだ、夏休みの終盤〜新学期の始まりの時期なのだからね。
すべてのルーティンが少しずつ遅れてしまっている。

さっき、姑のお世話に行った時に、姑がつぶやいた。

うちの家をな、外から見てみたいねん。

え?
でも、おかあさん、今は夜中やし、外から見ても何にも見えませんよ。
明日の朝、明るい時に、下に降りて見てみましょうね。
(明日はデイサービスで、外に出かけられる。)


それで姑は納得した。


義理姉が言う。

さっきは、鴨川が流れるのを見てみたい、って言ってはったよ。
死ぬ前にもう一度見たいって。


胸がつまった。

姑の目にはどんな景色が写っているのだろう。

子供達と遊んだ河原?
おとうさんやおかあさんや、夭折した妹さんと遊んだ思い出?

けれど、おばあちゃんは、覚えていないのだ、前日に言ったことを。
それでも、毎日同じ言葉をくり返すのだ。



本当に行きたいのだろうな、鴨川の河原に。
近くて遠い場所。



(Internetより)
コメント (6)
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