港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


献立は…  
シネマ・ポップス…ときどきイラスト

『12月28日』

2019-12-27 16:32:19 | 明日は誰の日

【誕生日】


☆F・W・ムルナウ Friedrich Wilhelm Murnau (1888.12.28~1931.3.11)



サイレント時代にフリッツ・ラングらと共に活躍した表現主義映画を代表するドイツの映画監督です。
ヴゥストファリアのビーレフェルトに生まれ、ハイデルベルク大学に入学して美術史と文学を学び哲学士号をしりました。その後
演劇の世界に入り、ベルリンのマックス・ラインハルトの指導下で俳優となり、俳優として強い個性の演技で注目を集めました。
第一次大戦後の1919年に『青の少年』で監督デビューを果たすと1922年にはホラー作品の『吸血鬼ノスフェラトゥ』を発表し、
ネガ反転や変速撮影で恐怖と怪奇感を描き出して表現主義を代表する異色ホラー映画として世界に衝撃をあたえたました。
次いで1924年にはウーファ社に移籍して名脚本家のカール・マイヤーと組んで『最後の人』を監督、サイレント映画でありながら
字幕を使わずに純粋に映像だけで観る者に驚嘆の感銘を与えた演出力が高く評価され、市井の生活風景を細微に凝視しながらも
現実の裏に真実を見つめる表現主義の代表的傑作となりました。ただし、物語として予定されていた悲劇の結末は制作会社から
ハッピーエンドに変えられてしまったことで、その価値が大いに失われたというのも頷けます。
1927年にはハリウッドに渡りフォックス社で『サンライズ』を監督、主体と環境を見事に総合した移動撮影による映像美が高く
評価されアメリカにおけるサイレント期末の芸術映画の代表作となり、映像の魔術師と呼ばれるようになりました。
1931年にロバート・フラハティと共同でドキュメンタリー映画『タブウ』の撮影完成直前に、サンタモニカで自動車事故に遭遇し
帰らぬ人となってしまいました。

【主要監督作品】
1919年『青の少年』Der Knabe in Blau
1920年『サタン』 Satanas 
1920年『ジェキル博士とハイド』 Der Januskopf

1922年『吸血鬼ノスフェラトゥ』 Nosferatu, eine Symphonie des Grauens【YOUTUBEより】

1924年『最後の人』 Der Letzte Mann【YOUTUBEより】

1926年『タルテュフ』Tartüff 

1926年『ファウスト』 Faust
 
1927年『サンライズ』 Sunrise【YOUTUBEより】

1928年『四人の悪魔』 4 Devils 

1930年『都会の女』 City Girl
1931年『タブウ』 Tabu



☆リチャード・クレイダーマン Richard Clayderman (1953.12.28~ )



ニュー・イージーリスニング時代の中心的存在であるフランスのポピュラー・ピアニストです。
ピアノ教師の父親のもとにパリ郊外のロマンヴィルで生まれ、幼時からピアノを習い始め12歳でパリのコンセルヴァトワールに
入学し、16歳の時に首席で卒業しました。その後はスタジオ・ミュージシャンとして活動していましたが、新しいレコード会社を
設立したばかりのプロデューサー兼作曲家のオリヴィエ・トゥッサンとポール・ド・センヌヴィルがその評判を聞きつけて早速
オーディションを行ない、1976年にトゥッサンとセンヌヴィルが共同で作曲した『渚のアデリーヌ』でレコード・デビューを
果たしました。しかし、本国のフランスではまったくヒットしなかったのですが、これが西ドイツでNo.1の大ヒットを記録し、
やがてヨーロッパ各地でも人気を集めたことにより逆輸入の形で本国のフランスでも認められるようになりました。
その後もトゥッサンとセンヌヴィルが作曲した楽曲によってファン層を広め欧州や日本を中心に活動し続けています。

【主要演奏曲】
1976年『渚のアデリーヌ』Ballade Pour Adeline【YOUTUBEより】

1978年『秋のささやき』A Comme Amour 視聴
1980年『愛しのクリスティーヌ』 Souveniers D'enfance【YOUTUBEより】

1982年『パンドラの旅』Voyage a Venise 視聴
1983年『星空のピアニスト』Lyphard Melodie【YOUTUBEより】



【ご命日】

★レナート・カステラーニ Renato Castellani (1913.9.04~1985.12.28)



バラ色のネオ・リアリズムといわれた独自の手法を確立して注目を浴びたイタリアの映画監督。
主な監督作品として『2ペンスの希望』『ロミオとジュリエット』『街の中の地獄』『愛してご免なさい』などがある。


★ウェルナー・ミュラー Werner Muller  (1920.8.02.~1998.12.28)



リカルド・サントスの別名を持ち、ポップス・ラテン・タンゴなど幅広いジャンルで活躍したドイツの楽団指揮者。
主な演奏曲として『黒い瞳』『二つのギター』『真珠とり』『マラゲーニア』などがある。


★マックス・スタイナー Max Steiner (1888.5.10~1971.12.28)



百編を悠に超えるスコアを書き上げてハリウッドに君臨した映画音楽の巨匠。
主な映画音楽作品作品として『風と共に去りぬ』『カサブランカ』『黄金』『避暑地の出来事 (夏の日の恋)』などがある。


★サム・ペキンパー Sam Peckinpah (1925.2.21~1984.12.28)



西部劇をはじめ派手なバイオレンス作品を得意とするアメリカの脚本家・映画監督。
主な監督作品として『荒野のガンマン』『昼下りの決斗』『ダンディー少佐』『ワイルドバンチ』などがある。


★デビー・レイノルズ Debbie Reynolds (1932.4.01~2016.12.28)



テキサス州エルパソまれで、小柄ながら唄って踊れる人気者のミュージカル映画女優。
主な出演作品として『雨に唄えば』『タミーと独身者』『西部開拓史』『歌え!ドミニク』などがある。


『12月27日』その1

2019-12-26 23:19:11 | 明日は誰の日

【誕生日】


☆マレーネ・ディートリッヒ Marlene Dietrich (1901.12.27~1992.5.06)



世界映画史に燦然と名を残す唯一無二の大女優です。
父親はプロイセン王国近衛警察士官で母親はベルリンでも有数の宝石商の娘という中流貴族の家庭にベルリンで生まれました。
幼い頃からピアノとヴァイオリンを習い、ヴァイオリニストを目指して1919年に国立ヴァイマル音楽学校に入ましたが手首を
痛め断念しました。1922年にマックス・ラインハルト主宰のドイツ演劇学校に正式に入学し、舞台劇『じゃじゃ馬慣らし』で
舞台に立つようになりました。1923年には『ナポレオンの弟』の女中役で映画デビューし、ベルリンの人気者になりました。
1929年にハリウッドで活躍し始めたジョセフ・フォン・スタンバーグ監督をウーファー社が呼び寄せ、新作の『嘆きの天使』の
ローラ役にスタンバーグがディートリッヒを指名して撮影を開始、映画は空前の大ヒットとなり、退廃的な美貌、100万ドルの
脚線美、さらにセクシーな歌声でたちまち全世界の話題をさらいました。この成功によって米国のパラマウント社と契約を交わし
以降、スタンバーグ監督との黄金コンビで『モロッコ』『間諜X27』『上海特急』などの作品でハリウッドのトップスターとして
君臨しました。しかし、1935年の『西班牙狂想曲』の評判が悪くてスタンバーグ監督とのコンビを解消、低迷期となりました。
やがて第二次大戦が勃発し、ヒトラーから帰国を要請されましたがそれを断って米国籍を取得し、1943年には連合軍の前線兵士の
慰問活動でヨーロッパの戦場をめぐり、当時にドイツ軍の戦士に流行していたララ・アンデルセンの『リリー・マルレーン』を
唄ったため、『リリー・マルレーン』は敵味方の双方で唄われるという異常な事象となりました。
大戦後、1946年に『狂恋』でジャン・ギャバンと共演した後は歌手としての活動が多くなり、欧米をツアーし1960年には念願の
故郷ドイツでの公演を行っています。
1957年には久々に映画の主役に復帰しビリー・ワイルダー監督の『情婦』で圧倒的な存在感を見せつけてくれましたが、1961年の
『ニュールンベルグ裁判』以降は映画から退いて歌手活動に専念、日本でも1970年の大阪万博でのコンサートはいまだに語り草と
なっています。しかし、1975年に足を骨折し1979年には惜しまれながら完全引退してしまいました。

【主要出演作品】
1929年『奥様お手をどうぞ』Ich küsse ihre Hand, Madame【YOUTUBEより】

1930年『嘆きの天使』The Blue Angel【YOUTUBEより】

1930年『モロッコ』Morocco【YOUTUBEより】

1931年『間諜X27』Dishonored【YOUTUBEより】

1932年『上海特急』Shanghai Express

1932年『ブロンド・ヴィナス』Blonde Venus

1933年『恋の凱歌』The Song of Songs
1934年『恋のページェント』The Scarlet Empress
1935年『西班牙狂想曲』The Devil is a Woman

1936年『真珠の頚飾』Desire
1937年『鎧なき騎士』Knight Without Armour

1937年『天使』Angel

1939年『砂塵』Destry Rides Again

1940年『妖花』Seven Sinners

1941年『焔の女』The Flame of New Orleans

1946年『狂恋』Martin Roumagnac

1956年『八十日間世界一周』Around the World in Eighty Days
1957年『情婦』Witness for the Prosecution【YOUTUBEより】

1958年『黒い罠』Touch of Evil
1961年『ニュールンベルグ裁判』Judgment at Nuremberg



【主要歌唱曲】
『また恋に堕ちて』Ich bin von Kopf Bis fuss auf Liebe【YOUTUBEより】

『バラ色の人生』La Vie en Rose 視聴
『リリー・マルレーン』Lili Marleen【YOUTUBEより】

『行かないで』Bitte geh nicht fort 視聴
『花はどこへ行った』Where Have All The Flowers Gone? 視聴
『ベルリンにはまだスーツケースがあります』Einen Koffer in Berlin【YOUTUBEより】


『12月27日』その2

2019-12-26 23:13:22 | 明日は誰の日

【誕生日】


☆ミシェル・ピッコリ Michel Piccoli (1925.12.27~2020.5.18)



男の色気を感じさせる舞台出身の演技派でランス映画界の主流的俳優です。
音楽家の両親のもとにパリで生まれました。中等教育を終えたころには自分の劇団を組織するなどで早くから俳優を目指し、大学
では演劇科に籍を置き、テアトロバビロンで舞台を踏みました。1949年に "Le Point du jour" (夜明け) で映画デビューを果たし
フランス映画界では主流的スターとなりました。1960年代に入ると『軽蔑』『小間使の日記』で主役を張るなど男の色気を武器に
幅広い活動を続け、近年まで舞台・映画・TV に出演し続けました。
1969年には当時妻(1966~77年)であった歌手のジュリエット・グレコと一緒に来日しています。

【主要出演作品】
1954年『フレンチ・カンカン』French Cancan
1959年『爪を磨く野獣』La bête à l'affût

1962年『いぬ』Le doulos
1963年『軽蔑』Le Mépris

1963年『小間使の日記』Le Journal d'une femme de chambre

1964年『スタンダールの恋愛論』De L'amour
1965年『レディL』Lady L
1966年『獲物の分け前』La Curée

1966年『パリは燃えているか』Is Paris Burning?
1967年『ロシュフォールの恋人たち』Les Demoiselles de Rochefort
1967年『昼顔』Belle de jour

1969年『トパーズ』Topaz


【ご命日】

★イエジー・カワレロヴィッチ Jerzy Kawalerowicz (1922.1.19~2007.12.27)



アンジェイ・ワイダと共にカードル派指導者でポーランドを代表する映画監督。
主な監督作品として『影』『戦争の真の終り』『夜行列車』『尼僧ヨアンナ』などがある。


★ジョージ・ロイ・ヒル George Roy Hill (1921.12.20~2002.12.27)



哀愁を持って古き良き日をノスタルジックに描く作風で注目されたアメリカの映画監督。
主な監督作品として『マリアンの友だち』『ハワイ』『明日に向って撃て!』『スティング』などがある。


★アラン・ベイツ Alan Bates (1934.2.17~2003.12.27)



1960年前後に起こった「怒れる若者たち」をテーマにしたフリーシネマ運動の一翼を担ったイギリスの俳優。
主な出演作品として『或る種の愛情』『その男ゾルバ』『まぼろしの市街戦』『遥か群衆を離れて』などがある。



『12月26日』

2019-12-25 16:16:25 | 明日は誰の日

【誕生日】


☆リチャード・ウィドマーク Richard Widmark (1914.12.26~2008.3.24)



冷酷な悪役から始まって渋さの光る準主役など幅広い役どころをこなしたハリウッド俳優です。
ミネソタ州サンライズの中流家庭に生まれ、レイク・フォレスト大学で法律を学んだ後、同校の弁論・演劇の講師になるうちに
演劇に夢中になり俳優を目指し、1938年にラジオに出演しブロードウェイの舞台に立つようになりました。1947年にヘンリー・
ハサウェイ監督の『死の接吻』の殺し屋役で映画デビューを果たし、この時に演じた冷酷無残な演技が語り草となりました。
次いで1948年の『情無用の街』でも非情なギャングのボスを演じ、ニューロティック・アウトサイダーとしての地位を確立し、
以後もギラギラ光る眼と冷酷な薄笑いで観客に恐怖をまき散らし、“ハイエナ”とまで呼ばれました。
1950年代に入ると悪役からイメージ・チェンジをはかり、スリラー、西部劇、戦争映画などで性格俳優としての出演が多くなり、
特に1961年の『ニュールンベルグ裁判』では俳優としての真価を問う演技を見せてくれました。

【主要出演作品】
1947年『死の接吻』Kiss of Death

1948年『情無用の街』The Street with No Name

1950年『街の野獣』Night And The City

1950年『暗黒の恐怖』Panic In The Streets
1952年『ノックは無用』Don't Bother to Knock

1952年『人生模様』O. Henry's Full House

1954年『悪の花園』Garden Of Evil
1954年『折れた槍』Broken Lance
1957年『聖女ジャンヌ・ダーク』Saint Joan
1958年『ゴーストタウンの決斗』The Law And Jake Wade

1958年『愛のトンネル』The Tunnel of Love
1959年『ワーロック』Warlock

1960年『アラモ』The Alamo
1961年『馬上の二人』Two Rode Together

1961年『ニュールンベルグ裁判』Judgment at Nuremberg

1962年『西部開拓史』How the West Was Won
1963年『長い船団』The Long Ships
1964年『あしやからの飛行』Flight from Ashiya

1964年『シャイアン』Cheyenne Autumn

1966年『アルバレス・ケリー』Alvarez Kelly
1968年『刑事マディガン』Madigan



【ご命日】

★ハワード・ホークス Howard Hawks (1893.5.30~1977.12.26)



「作家主義」を旗印に幅広いジャンルで男性的な作品を撮り続けたハリウッドの映画監督。
主な監督作品として『暗黒街の顔役』『コンドル』『脱出』『赤い河』『リオ・ブラボー』『ハタリ!』などがある。


★シルヴァ・コシナ Sylva Koscina (1933.8.22~1994.12.26)



『鉄道員』でデビューし注目されましたがその後は作品に恵まれずB級作品に終始したイタリアの女優。
主な出演作品として『鉄道員』『ヘラクレス』『放浪の剣豪』『もしお許し願えれば女について話しましょう』などがある。




『12月25日』

2019-12-24 18:28:11 | 明日は誰の日

【誕生日】


☆ハンフリー・ボガート Humphrey Bogart (1899.12.25~1957.1.14)
 


ボギーの愛称で親しまれ1930~50年代半ばに活躍、ハードボイルド映画には欠かせない存在の俳優です。
ニューヨークのウエスト・エンド・アヴェニユーで外科医の父と画家の母という裕福な家庭に生まれました。高校卒業後はエール
大学に進むつもりでしたが第一次大戦が勃発して海軍に入隊しました。帰還後はニューヨーク・スタジオのマネージャーとなり
やがて舞台にも出るようになり俳優を志しました。数本の映画の端役を経て1936年にアーチー・メイヨ監督の 『化石の森』での
ギャング役が当たり役となり、以後悪役スターとして準主役級での活躍が続きまた。1941年にジョン・ヒューストン監督による
『マルタの鷹』でサム・スペードを演じて一躍ハードボイルドの第一人者に躍り出ました。その後も『カサブランカ』『脱出』
『黄金』などのヒット作品に恵まれて、コートの襟を立ててキザな煙草の吸い方と男臭い表情で一時代を作り上げました。

【主要出演作品】
1930年『河上の別荘』Up the River
1936年『化石の森』The Petrified Forest

1937年『デッドエンド』Dead End

1938年『汚れた顔の天使』Angels with Dirty Faces

1939年『愛の勝利』Dark Victory
1941年『マルタの鷹』The Maltese Falcon

1942年『カサブランカ』Casablanca

1944年『脱出』To Have and Have Not

1946年『三つ数えろ』The Big Sleep

1948年『黄金』The Treasure of the Sierra Madre

1948年『キー・ラーゴ』Key Largo
1951年『アフリカの女王』The African Queen

1953年『悪魔をやっつけろ』Beat the Devil
1954年『麗しのサブリナ』Sabrina

1954年『裸足の伯爵夫人』The Barefoot Contessa

1955年『俺達は天使じゃない』We're No Angels
1955年『必死の逃亡者』The Desperate Hours

1956年『殴られる男』The Harder They Fall


☆エンリケ・ホリン Enrique Jorrin (1926.12.25~1987.12.12)



キューバ生まれのヴァイオリニストで「チャチャチャの父」とも呼ばれている楽団指揮者・作曲家です。
キューバの首都ハバナで生まれ、12歳の頃からヴァイオリンを学びました。その後ハバナの市立音楽院を経てキューバ国立音楽院
オーケストラのヴァイオリニストになりましたが、1941年にエルマノス・コントレラスのダンソン楽団に加わったことを機に
ポピュラー音楽に目覚め、1950年代初頭に新しいダンス音楽「チャチャチャ」を編み出しました。やがて自らの楽団を組織して
「チャチャチャ」を世界に広め、1955年にリリースした ”Milagros Del Chachacha” (チャチャチャは素晴らしい)が世界中で
大ヒットし、エンリケ・ホリンはこの一曲でチャチャチャの父と呼ばれるようになりました。
その後も米国や中南米でツアーを行うなどの活躍でしたが、日本ではこの一曲だけに終わっています。

↓はエンリケ・ホリン楽団の『チャチャチャは素晴らしい』【YOUTUBEより】



☆マジョリー・ノエル Marjorie Noël (1945.12.25~2000.4.30)



『そよ風に乗って』の大ヒットで注目されましたが一発屋で終わってしまったフランスのポップ・シンガーです。
パリに生まれました。本名はフランソワーズ・ニヴォなのですが、誕生日が12月25日だったので、芸名をノエル(クリスマス)と
したそうです。1964年にレコード・デビューを果たし、翌年にはモナコ代表としてユーロビジョン・ソングコンテストに出場して
『慕情の季節』が9位となり注目を集め、続く『そよ風に乗って』が大ヒットとなり、日本でもA面に『そよ風に乗って』B面に
『慕情の季節』というカップリングでレコードをリリースしました。しかし、あとが続かず1968年に早々と引退、残念ながら
一発屋で終わってしまいました。

↓はマジョリー・ノエルの『そよ風に乗って』【YOUTUBEより】



☆ローラン(ミシェル・ローラン) Laurent (1944.12.25~ )



『シバの女王』の作詞・作曲で名をあげたチェニジア出身のフレンチ・ポップ・シンガーです。
当時フランス領であったチュニジアのチュニスで生まれました。父親がヴァイオリニストであったため幼い頃から音楽に親しみ
ギターを学びました。1961年に家族とともにフランスに移りパリに定住しました。そこのさまざまな音楽グループで活動を始め
1967年に自ら作詞・作曲した『サバの女王』をリリースしましたが当時はそれほど注目されませんでした。しかし、1969年に
レイモン・ルフェーヴルがアレンジした『シバの女王』が世界的なヒットとなってインストゥルメンタルの名曲となり、この曲の
カヴァーは世界中で5000万部以上を販売、ローランはその『シバの女王』の作詞・作曲者として一躍有名になりました。
1970年頃にアメリカに渡ったともいわれていますがその後の活動を耳にすることはありませんでした。

↓はローランの『サバの女王』【YOUTUBEより】



【ご命日】

★アルマンド・ポンティエル Armando Pontier (1917.8.29~1983.12.25)



エンリケ・フランチーニの盟友としてタンゴ界に君臨したアルゼンチンのバンドネオン奏者、楽団指揮者。
主な演奏曲として『デレーチョ・ビエフォ』『大きな人形』『タンゲーラ』『インスピラシオン』などがある。


★アーサー・キット Eartha KItt (1927.1.17~2008.12.25)



サウスカロライナ州コロンビアの農家生まれのアフリカ系のポピュラー・シンガー。
主な歌唱曲として『ウシュカ・ダラ』『セ・シ・ボン』『ウエディングベルが盗まれた』『家へおいでよ』などがある。


★ディーン・マーチン  Dean Martin (1917.6.07~1995.12.25)



映画「底抜けシリーズ」やシナトラ一家の一員として映画に歌にステージに活躍したアメリカのエンターティナー。
主な出演作品として『底抜け艦隊』『リオ・ブラボー』『オーシャンと十一人の仲間』『サイレンサー/沈黙部隊』などがあり、
主な歌唱曲として『マンボ・イタリアーノ』『ライフルと愛馬』『誰かが誰かを恋してる』『初恋の並木道』などがある。



★チャールズ・チャップリン Charles Chaplin (1889.4.16~1977.12.25)



圧制・不正義・不平等を真っ向から糾弾し自由と愛と平和を訴え続けた偉大な喜劇役者・映画監督。
主な監督作品として『黄金狂時代』『サーカス』『街の灯』『モダン・タイムス』『独裁者』『ライムライト』などがある。

↓はチャップリンの『独裁者』のラストシーン【YOUTUBEより】


 *****

米国との安保を重視して核兵器禁止条約に参加せず、
国際社会から笑いものになっている安保大好きの安保総理に、
戦争のできる国にしたくて憲法改悪を目論む安保総理に
チャップリンの演説を是非見てもらいたいものです。