5/31の午前は8時半から知床五湖の散策をしました。この時期はヒグマの活動期なので知床五湖の散策は資格のあるガイドに案内して貰う必要があります。費用は一人3時間で5千円前後でした。
ガイドは関西出身の女性の方でしたが、知床の自然に詳しく話は興味深かったです。
この日は天気がよくエゾハルゼミが至るところで鳴いていました。
野鳥はキビタキ、オシドリ、カイツブリ、カルガモ、マガモなどが見られました。
また木の幹にはヒグマの爪痕が残っていました。このコース周辺にもヒグマがよく現れるようでそういった情報の説明を受けました。知床というのは人間と熊の生存地域が近いことが実感として感じました。
ほぼ3時間で知床五湖全てを回ったのですが、天気が良いこともあり、どの湖もとてもキレイでした。
特に残雪が残る知床連山の湖面への映り込みは標高200m強とは思えない高原のような清々しさでした。
ガイドによると知床は小笠原と異なり固有種はいないそうですが、狭い地域に海辺から標高の高い地域にあるような自然が存在することが貴重なため世界遺産に指定されたものがそうです。
このあたり気になって帰宅後調べたのですが、簡単に言うと北半球最南の流氷がもたらす植物プランクトンから始まる食物連鎖が魚類やシマフクロウ、オオワシ、オジロワシなどの希少鳥類、さらにはヒグマなどの陸上生物を支えている。
さらに海岸線から標高1600mまでの間に人の手が入っていない多様な植生が存在し、多様な環境を背景としてヒグマが高密度に生息している、ということだそうです。残念ながら美しい自然景観は認められなかったようです。