知床クルーズを終えて斜里に泊まりました。翌朝は天に続く道からスタートしました。
ほぼ直線の道が28km続きます。こういうのはいかにも北海道らしいですね。
その後稚内目指して海沿いの道を北に進みます。途中小清水原生花園に寄りました。
時期が少し早かったのかそれほど花は咲いていませんでした。
ここで少し珍しいのは数は多くはないのですがエゾキスゲが咲いていました。
北海道では関東で言うニッコウキスゲ、こちらではエゾカンゾウはどこでも見られました。
エゾキスゲは名前は似ていますが違う種類で、色がレモンイエローでやや浅い色合いです。
その後網走監獄に行きました。ここは整備された公園といった風情で、監獄の建物の多くは重文に指定されていました。
網走監獄のメインの建物は獄舎ですが、これは中央の監視舎から放射状に伸びた細長い建物です。
これは少ない人員で多くの囚人の監視を可能にするためです。
網走監獄というか道東の監獄の大本である釧路集治監は明治の元勲、山県有朋の命により設置されましたが、
その目的はロシアの脅威に対処するため、囚人に硫黄採掘と上川から根室への中央道路の開発をさせるためでした。
どちらも囚人と看守に過酷な労働を強いたのですが、例えば中央道路の工事では突貫工事を行い驚異的なペースで完成させたのですが167kmの工事で網走外役所の囚人1200名中211名の看守&囚人に犠牲が出たそうです。
この中央道路の工事に関する悲惨な事故はビデオにもなっていました。それ以外にも庁舎、看守宿舎、独居房、懲罰房、浴場、教誨堂など建物はよく保存されていました。
また個人的にはアカゲラが公園内のあちこちを飛んでいたのも気になりました。
エゾリスなども出るそうで時間があれば一日のんびり過ごすのも十分できそうに思えました。
網走監獄を見学後、紋別まで移動し宿泊しました。